hanageです。　第7回です。

　夢見る少女時代に別れを告げ、直視すると目を焼かれる真昼の太陽こと現実と向き合うべく、面舵いっぱいからの取り舵いっぱいへと、それ船体がぶっ壊れるんじゃねぇの？と心配したくなるような、アイドルなら不思議ちゃんキャラから清純派大人キャラに転身するが如くの方針転換が決定されたのは、冒険譚を振り返るにどうやらゲーム開始から10日程度たった頃のこと。　忌野清志郎氏のデイ・ドリーム・ビリーバーなら、サビのワンフレーズも歌いきらないくらいの短さでした。

　まぁ、実際の所はストーリークエストを進めながら、その都度、微調整を重ねて最終的な育成方針を決定して行き、それが一年経った現在まで続いているわけですが、こういうのはウソでないなら多少話を盛っておいたほうがいいのです。　ようは三国志演義的なノリの読み物だと思って読んで下さい。　あれよりは数倍事実に即して書いてますから。

　何にせよ、今度こそちゃんとした、大人な育成計画というものを立ててやろうじゃないかということでしたから、そりゃ、大人だったら万人が納得するようなクレバーな理由（条件）を答えられなきゃいけません。　告別式のBGMにアンパンマンのマーチを採用しておいて、大人になってから聴くとむしろ泣ける、とか答えるようではいけないのです。　せめて、フォーレのレクイエムを選んで来て、故人は生前、この曲を好んで聴いておりましたので、と答えられるくらいのスタイリッシュムーブは決めないといかんわけです。　ちゃんとしたことをするには、ちゃんとした理由がないといけないという事なのです。


～ソフィアさん！　君に決めた！～

　ということで、現実的（実現可能）な育成ヒーローの選定を当時どういった理由や考えの元でやっていたのかについて、項目毎に振り返ってみましょう。　といっても、その考え方（理由付け）は今でも新しいヒーローを育成する時、その動機の根底になっているので振り返るという表現はちょっと違いますかね。　まぁ、いいでしょう、細かい事は気にするな。

　1．育成しやすい。
　初心者ならこれが最優先となる理由でしょう。　この条件に当てはまるのは、ストーリークエスト報酬や冒険者手帳の達成報酬で優遇されている各種族ストーリーの初期加入組三人。　その中でも、ゲーム開始初期から選択可能な4種族はチュートリアルで育成、からのその後も主力メンバーという無駄のないゲームプレイが出来るので優先度が高いです（ただし、後加入組の能力に比べると見劣りがち）。　例外として、初心者ログインボーナスでストーリーを進めていなくても勝手にキャラバンに乗り込んでくる女騎士がいらっしゃいます。　しかも嫁入り道具（進化素材＆★5装備）付きで。

　2．扱いやすい。
　これも1の理由と並んで初心者にとって優先度の高い理由でしょう。　「強い」ヒーローではなくて？と思う人もいるかもしれませんが、ゲームのイロハもさっぱりな初心者に「強い」だけのヒーローをお勧めするのはちょっとなぁ、というのが私の考え。　無論、「強くて扱いやすい」ヒーローがいたら勧めますよ？　でも、強いヒーローを初心者が入手する手段なんて、ほぼ間違いなくガチャからです。　開始時期や個々人のお財布事情＆運の良さにものすごく左右される要素なので、私としては、「強いヒーロー」は運良く早い段階でキャラバンに加入してくれたら、という位置付けです。

　話がそれました。　「扱いやすい」の本題です。　これは、スキルに癖がないヒーロー、汎用性の高いヒーロー、と言い換えればわかりやすいでしょうか。　例えば火力なら、単体よりは範囲攻撃（1体の敵をみんなで叩くなんて機会はそうありません）、地上のみよりは空中対応（対応していないと与ダメージ激減）、近接火力よりは遠距離（敵の攻撃に巻き込まれにくいので）の方が扱いやすいでしょう。　さらに加えるなら、スキルに変なギミックがない（余計な要素がない方が最初は扱い方を理解しやすいでしょう）という点も。　サンドイッチくらいしか入る余裕のない胃袋にフレンチフルコースをたたき込まれても、その時点ではありがた迷惑です。　そういうのは、諸々ちゃんと受け入れる準備が整ってからいただきましょう。

　3．強い。
　
　悲しいけれどこれ真理なのよね。

　前項で優先度が低そうな書き方をしておりましたが、実際には結構優先度が高い理由。　キャラバン内にいるのなら、一考の余地は十二分にあります。　しかし、項目として挙げてみたものの、「強い」という言葉をどう説明すればいいのか、これはとても難しい問題です。　火力なら、「DPS（秒間ダメージ）高い奴」と乱暴に定義することも出来ますが、このゲームは属性相性があるので全ての戦闘において火力の最前線に居続けるヒーローというのはそう多くないでしょう。　ましてや、ストーリー、勢力戦、デュエル、レイド、と戦いのルールが変わればその評価も一変します。　加えて、ロールが変われば強さの定義も全く違います。　火力と盾では求められるものが違うのだから、当然ですね。　なので、まぁ、私のアドバイスとしては同じ「強い」なら、初心者はストーリーで輝くヒーローを育てたほうが良いよ、という程度がギリ言える限界でしょうか（アルボ強いよ、と書こうかと思いましたが、彼女、空中未対応なんですよね）。

　4．代わりがいない。
　某綾波の逆パターンです。　数多いヒーローの中でほぼ唯一無二のスキルを持っているヒーローですね。　最優先、とまでは行きませんが、アルメイダル＆アリアロでずっと無敵コンボ、とか、ヴィンガの壺引き寄せからのラルミミでずっと拘束とか、ロロミュ＆イザイアのCT減少スキル早回し、とか。　単体では意味をなさないような書き方をしましたが、上記のヒーローは単体でもその唯一無二のスキルで活躍する機会が多いです。　最優先で育てないにしても、早めにキャラバンに迎え入れておきたい面々です。　上記の内、イザイア（ガチャ限定）さん以外は初心者でも加入クエストを達成しやすい難易度となっているのが有り難いです。

　5．ストーリーに惹かれて。
　ここからは、所謂、おまけ要素。　効率的とか、現実的とか、そういうことの真逆にある理由です。　でも、実は結構重要ではないかな、と。　例えば、二人の良く似通ったヒーローがいたとして、どちらか一人しか育てる余裕がないなら、どうしますか？　それなら好きな（自分が惹かれる）ヒーローのほうを育てたいでしょう？　そういうことです。　効率なんぞ排泄物召し上がれなのです。　ガルゴゴさん…泣ける。　なのです。

　6．可愛い（格好いい）。
　
　正義！　以上！！

　失礼しました。　ええと、やっぱり見た目は大事です。　世の中には、ゲームが凄く面白ければキャラはぶっちゃけアルファベットのAでもいい、という御仁もいらっしゃるようですが、もし、仮に…

　GPS連動！！　シチサンリーマン！ バーコードソンチョウ！ ナミヘイスタイル！ etc！
　ファンシー＆Goodスメルな全国各地のオジサン達を集めて育てバトルしろ！
　選ばれし社畜（せんし）と共に 勝利を掴め！！　「Ojisan GO！」

　なるゲームがリリースされたとして、恐らく誰もアプリをダウンロードしないでしょう。　私？私は嬉々としてプレイしますが。　…えーと、つまり何が言いたいかというと、人間は外部からの情報の8割を視覚によって得ているとかいないとかいわれているので、5項の要素と加味して、育成モチベーションを保つという意味で容姿の可愛さ（格好良さ）は必要なのではないか、ということです。　ダイエット中だけど、たまにはご褒美で甘いお菓子も食べたいの。　で、我がキャラバンで、この「可愛い」で育てたヒーローと言えば…！！　

　そうですね、ミャルロですね。

　アロティより先に育て（両手★6装備作成し）ちゃった（てへぺろ）♪　可愛いって罪よね。

　7．諸々の補足
　さて、育てる理由として上記の6項目を挙げましたが、最終的にはこれらの項目に、全体、そして各ロール毎の同時育成可能人数なる考えをプラスして育成キャラの選定を行いました。

　どういうことかというと、まずはざっくり、手持ちの素材や金塊等を考慮して現状の自分が同時育成可能なヒーローの数を導き出します（ざっくりですよ）。　ここでは、その人数を10人とします。　これが全体の同時育成可能（じゃないかな？）人数です。

　次に、その10枠を各ロール毎に振り分けます。

　まず、タンク（盾役）は特殊な場合を除いて1PTに1人いればいい、つまりは最悪、キャラバン内に育ったタンクが一人いれば攻略は事足りるという考え方が出来ます。　加えて、やられてしまったら駄目な役回り（やられるとほぼ負け確です）なのでしっかりと育成していかないといけない…。　なら、複数人を一度に育てずに数を絞って育てた方がいいから、育てるのは1人か多くて2人だな、と、いう具合です。　

　お次は火力職。　枠の問題なので、前衛後衛物理魔法を問わず一括りで考えましょう。　1つのPTに火力は2～3人程度がバランスとして良いので、最低でも3人は育てたい（育てる必要がある）ですね。　うーん、ここは4名位にしておきましょうか。　いやいや、もっと一度に育てたほうが攻略の幅が広がるんじゃない？と思うかも知れませんが、火力職をちゃんと育てていないと、クエストの制限時間内に敵を倒しきれないなんてことが（ザラに）あるので、タンク程ではないにせよ育成には沢山の資材が必要になってきます。　弱点属性を突くといっても、育てていない相性有利より相性普通の育てたヒーローのほうが何かと役立つ機会は多いものです。　勿論、4枠の内訳はバランス良く決めて下さいね。

　そして、ヒーラーとバッファー。　上二つのロールで既に5～6枠が使われているので残りは4人程。　ヒーラーとバッファーはタンクや火力に比べて実戦で使うために求められる育成段階がさほど高くないのがありがたいです。　ヒーラーの回復力がどんなに高くなろうと、火力がお粗末ならクエストは永遠にクリア出来ません。　ある程度の難易度のストーリー攻略なら、盾が死ななければいい、位の育成で事足ります。　また、バッファーは彼らのスキルによるPTへの支援効果が重要なので、つまるところ敵の攻撃に巻き込まれて倒れさえしなければ、初期レアリティでも何とかなります。　だったらバッファーは枠の数にいれなくても、という意見もあるでしょうが、敵の攻撃に巻き込まれて死ぬ状況が来た場合、しばらく詰みます。　それに、スキルを強化するために必要なものは他のロール同様に必要です。　むしろ必須です。　だから、育てる枠には入れておきましょう。　節約できた資材は、その分タンクや火力に回せばいいのですから。

　で、残りの枠は…。　そう、ジャマー＆トリックスターですね。　といっても、この枠は非常に取り扱いが難しいので最初の内は数に入れなくても良いと私は考えています。　必要になるのはたいていの場合、特定のクエストやレイドなのですが、育成枠に入れてしっかり育ててもさほど恩恵がない。　非道い言い方をすれば、特定のクエストでしか活躍しないわけですからね。　勿論、中には幅広く使える優秀なヒーローもいるので、それを忘れずに。　先に名前を挙げたヴィンガさんはトリックスターです。　彼で1枠というのはアリアリのアリ（アロ）。

　さて、これだけの長くて細かい条件整理を行えば、イヤでも「夢のゲッシーパーティー」より、まとも且つ現実的な育成プランが立ちました。　過去の自分に、おめでとう。　ですが、実はもうちょっと細かい事まで触れたかったというのが本当のトコロです。　ミャルロのくだりとか、ちゃんと釈明してないですし。　ですから、今回の日誌で書ききれなかった内容は次回に持ち越すこととします。　ではまた次回。


続く。（衣装と！ お揃い！！　…我輩はアロティである。★6装備はまだない。）　

hanage