暗雲がどうこうという前回のヒキは一旦置いといて←
今回はゲームの難易度についての話が中心です。
2018年10月。後に定番となるハロウィンイベントが開催されました。
新状態異常「悪霊」が登場。このイベントデバフとその耐性衣装を売るビジネスモデルはこの後のクリスマスイベント、春節イベントまで続きます。
配布ヒーローのリドミラはガオに続く2体目の☆6進化可能ヒーローでしたが、その顛末もまたガオと同じくしたものでしたね。
この頃はデュエルでエミリーが最強キャラとして猛威を振るっており、俺はまだ持っていなかったのですが「そのうち手に入るだろ」と軽く考えて貴重なチケットでエミリーのハロウィン衣装を手に入れました。
まさかその後エミリーが加入するまでに2年を要するとは…
そのハロウィンイベントが終わった後の11月。
ようやくロッコマンモスをクリアしてゲリスクに到達しました。
実装されてから半年以上かけての到達です。
このロッコマンモス、今では難なくクリアした人も多いかもしれませんが当時はヒーローの☆5進化もままならず両手☆5武器が憧れだった時代。正面突破でクリア出来る人は冗談抜きでほんの一握りでした。
そのロッコマンモスにメルヒのバインドとシヴァの凍結でマンモスの動きを封じるという攻略法が発見され、結構シビアなタイミングと上記のキャラ(と壺)+火力さえ用意出来れば誰でもクリア出来るようになったのです。
これには非常に感動しました。
攻略法を発見した人も凄いし、一見無理ゲーな難易度のクエストにこうした攻略の余地を狙って残していたのだとしたらそれもまた凄い。
単なるパワープレイではなく工夫でクリアする解を見つけることがキャラストの真骨頂だと感じました。
〜ここから余談〜
その昔、ドラクエ以前のRPG(というかゲーム全般)の難易度は非常に高いものでした。
国産初のRPGと言われる「ザ・ブラックオニキス」はダンジョンを踏破して宝石ブラックオニキス(黒瑪瑙)を手に入れるとクリアになるのですが、そのダンジョンの最終層にカラー迷路と呼ばれるものがあり、その謎解きをしないとクリア出来なかったのです。
最初にダンジョンに入る時に「イロ イッカイズツ」と言う謎のメッセージが出るのですがそれがこの謎のヒントでした。
壁が各色に塗られたエリアがあり、それを正しい順番で進まないと宝のある部屋に辿り着けないのですがその順番のヒントは一切ありません。
当時は今のようにネットによる検索やネタバレもなく、ゲームにおける攻略は自分でなんとかするか当時隆盛を誇っていたゲーム雑誌に頼るしかなかった時代(そのゲーム雑誌にしてもメーカーからの協力を得られるわけではなく、ライターや編集者が血眼になってゲームをプレイして独自に攻略法を編み出して記事にしていた)。
今更やる人も居ないと思うのでネタバレすると、パソコンのプログラムで特定の色を表示させるカラーコードというものがあり、それに含まれる数字の昇順(機種によっては降順)がその答えだったのです。
これを解くにはまずプログラミングの知識がある事が絶対条件で、その上でノーヒントでこれに気付かないとクリア出来ないという今からは考えられない難易度です。
その難易度を誇るかのようにこのゲームをクリアした人には先着順で本物の黒瑪瑙をプレゼントするというメーカーからの懸賞までかけられていました。
またその後、ドラクエ発売の前年に発売されたPCゲーム「ザナドゥ」は一見今のRPGと変わりないようなシステムに見えますが「フィールドやダンジョンに居るモンスターの数が最初から決まっていて増えることや復活することはない」というシステムでした。
つまり雑魚を狩って無限に経験値やゴールドを貯める事が出来ないのです。
「早いうちに雑魚を狩りまくってレベルを上げると後半倒す敵が居なくなってスキルを上げられない」
「かと言って敵を倒さないと武器も買えず戦闘で勝てない」
といったトレードオフ(二つの事を同時に満たすことの出来ない関係性)による取捨選択が必須となり、パワープレイよりも綿密なリソース管理がゲームクリアにおける鍵だったのです。
それを知らずプレイしたプレイヤーは後半どうにもゴールドや経験値が足りなくなって詰むこととなり、全てを捨てて最初からやり直すか諦めるしかなかったのです。
かように昔においてはゲームをクリアすると言う事は偉業と呼んで差し支えない事でした。
ちなみにこのザナドゥは史上最も売れたパソコンゲームと言われていて、和製ヘヴィメタルバンド「アンセム」が歌うイメージソングのレコードまで発売されるほどの人気でした。
アンセムというバンドはジャンプの漫画「BASTARD!」で主人公が使う魔法の呪文名に使われていたのでそれで知った人も多いかもしれません。
このアンセム、当時のロックバンドらしくメンバーの脱退や入れ替わりが非常に激しく、このザナドゥのイメージソングを歌ったボーカルの坂本英三も程なく脱退しましたがその10年後に「アニメタル」のボーカルとして謎の復活を遂げます。
〜余談終わり〜
そんな昔ながらのゲームというものの歯応えを感じさせる難関クエストの存在。
このロッコマンモスやロヴァニエの盗賊のみならず、ロディのカチコミやアルファロのジョウオウバチなど記憶に残る難関クエストがいくつもあり、それを攻略法に頼らず自力でクリアした時の達成感。
他のゲームでは味わえないその快感こそがキャラストを好きな理由の一つであり、運営からのプレイヤーに向けたメッセージだと思っています。
まぁ最近はデュエル用の課金キャラなんかが超高火力だったり反則級のバフ持ちだったりするので、こういった工夫の余地がある難関クエストが成立しなくなってきてるんですけどね…
この頃でちょうどキャラストは1周年。エニグマもこの頃に実装。大々的に1周年を祝うイベントも行われ、ゲーム内のみならず秋葉原でファンミーティングというオフラインイベントも開催されました。
俺は行けてないんですけどね。
地方在住つら。
~続く~
~続く~
コメント
1
ナポリ
ID: v8ikkh8x6a4s
この連載が読みたくて読みたくて普段の3倍くらいマスターズサイトをリログしてしまう日々です(/ω\)
当時まだプレイしていなかった身なので個人的な思い出のシーンはまだ出てきませんが、それでも面白過ぎです((((;゚Д゚))))
本編よりもこちらに課金して続きを読みたいほど(//∀//)
2
りょうこ
ID: psxqzpaedvk6
バスタード→連載休止→HUNTER×HUNTER
・・・・冨樫先生、まだですか(¯―¯٥)スキルハツドウ!!
3
キリル
ID: df842st87xwb
まさか日誌内でアンセムの名前が挙がるとは!!✨✨
4
Sinoa
ID: pxppcbeath6n
ロッコマンモスまで読んだ!!!
うちはぁっ!!!攻略法出ても!!!下手すぎてぇ!!!クリアできなかったので!!!!火力でゴリ押しましたぁ!!!!!!
5
タンゴマ
ID: n9tkjvq6hd3s
>> 1
ナポリさんこんばんは!
丹只さんにはいつもお世話になっております。
楽しみにしてもらっていただいてるとの有り難いお言葉、たいへん励みになります(^ω^)
話のネタがいつ尽きるかとの戦いですが、それまでお付き合いくださいませ^ ^
6
タンゴマ
ID: n9tkjvq6hd3s
>> 2
「よおおおーし、発動っ!」で終わってもうどれくらい経つのでしょう。
ビルが刺客ではないと信じたい。
7
タンゴマ
ID: n9tkjvq6hd3s
>> 3
当時まんまとBASTARD!に影響されてメタルバンドの音楽とかちょろっと聴いてたクチですw
まだCDではなくレコードとカセットテープの時代なんですよねぇぇぇ
8
タンゴマ
ID: n9tkjvq6hd3s
>> 4
ゴリ押しでクリア出来ないから必死でタイミングとってやりましたよ。
最近だとオーロ覇王のコウテンリュウがその類いですよね。初回混乱役やって見事に失敗しました。
スペースチャンネルファーイブ!
9
ぶろつこり
ID: zn6z2wdpw5wt
ブラックオニキス、ザナドゥ、ハイドライドなど、懐かしいですわ…。井戸からしかダンジョンに降りられず、途中階でくるくる回ってエンカウントさせてたなー。キャラストは始めて1年ちょいなので、過去の話興味深いです。引き続き期待してます!
10
タンゴマ
ID: n9tkjvq6hd3s
>> 9
当時を知る人からのコメント!
偉そうに書いていますが実際にはウチは貧乏だったので、友人の家か従兄弟の家に押しかけて無理矢理プレイするくらいが関の山でした。
その分憧れが強かったのでやたら情報だけ集めていたんですよねぇ。MSXしか持ってないのにパソコン雑誌読みまくってたなぁ。