フォドリックの旅日誌

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ヒーローのバランス調整考Ⅱ 机上のロマン(バストラル/モーリー/その他)


キャラの上方修正で一番楽しいのは、発表から実装される当日までの間である。
これは間違いない。
実装された途端「思ってたのと違う」というオチになりがちだが、実装までの期間は妄想し放題だからである。
旅行の計画を立てているときが一番楽しく、実際の旅行先では暗い表情になっているアレに似ている。(遠足や修学旅行に置き換えても良い)

ひとまず今後の傾向は前回日誌に書いたとおり、「お手軽自己ダメ増」が増えていくことになると思う。
もう○尾だの、暁闇の○力だの、「そんな面倒なこといちいち考えてられるか」という名前だけ大仰な専用スタック効果に悩まされずに済むわけだ。
これらの専用スタックは押しなべてステータスが○○%UP、もしくは威力係数がUPというものだが、アムリタ以降はダメージそのものに乗算されるため、多少ステータスが低くても殆ど問題にならないといっていいと思われる。

前回の日誌で書き忘れたが、実は最近の傾向としてCT短縮化もあげられる。
すでに気づいている諸氏もいると思うが、ここ1年で実装されたキャラは、星6装備スキルレベル5にしたとき、CTが20秒になるように設定されている。
鎮魂ソフィアは何を考えたのかこれが10秒である。ASの倍率も相まってとんでもないDPSを出すのはこれに起因する。
なお、鎮魂ソフィア自身の物理攻撃力はそれほど高くない。後述のモーリーと比べても80ほどしか違わないのだ。(☆6凸40時点)

そういった点も踏まえて件題の机上ロマン考である。

○ノルン、エメトロ
おそらくそのままで操作感もそれほど変化はないと思われる。ブロックが付くが、現状ブロックに助けられる場面はそれほどない。
というかストーリー戦闘で「ブロックがあって助かったぜ!」という場面にならない。
デュエコロならまた違った所見になるかもしれないが、デュエコロは専門外なので言及は避けよう。

○アルマン
バフよりも足の速さがイアル界最速クラス(赤とんぼ除く)になったのが大きい。
英雄にしてもレイドにしても、開幕から移動が必要な戦闘は多い。そこへきて一人だけ後から、しかもロロミュより遅い速度で走って来られるとガラッドのバフの範囲に入るのが遅れたりして陣形完成に時間がかかるのがネックだった。
今後は速すぎて英雄などでは先に一人で進んでしまうパターンもありうる。

○アンギラ
拘束時のみダメージUPだが、ハイビーストなど拘束の効かない相手もいるのを忘れずに。
ただし拘束が入るなら単純にダメ増100%となり、自己回復がかなりあがる。デュエリスト達にとっては対策を考え直す必要が出るかもしれない。

○バストラル
デバフ背負いでダメージ50%アップ。これが文面通りダメ増50%相当なら一気にシューター最強になりうるのだが、問題がひとつ。
デバフ時間が短いということである。
バストラルのASはスキルレベルをあげるにつれてデバフ時間が短縮される。
レベル5+☆4装備以下で15秒。
主流になっている星6装備なら一気に5秒まで短くなる。
ダメージ増加を狙うなら、AS発射でダメ増付与し、5秒以内に次のASを打たないと意味がない。
今度の調整でASのCTが15秒まで短縮され、さらにNSでもCTカット1秒が付くが、それでも5秒は短い。
ロロイザなどとは無関係に発射モーションなどで時間がとられるからである。
(ドワーフアヴァターのDPSが低いのは各モーションに無駄な動きが多いからである)

しかし苦肉の策というか、光明はある。
それはバストラルのメイン装備をあえて☆5にする方法である。
☆5装備スキルレベル5の段階でのデバフ時間は10秒。一気に5秒も増える。
デバフ時間が増えて喜ぶのも妙な話だが、バストラルに限って言えばAS発射猶予が倍増するので歓迎するべきである。
☆5装備を選択するデメリットは以下のとおり


①ステータスは以下の分だけダウンする
 HP:461
 物理攻撃:173
 物理防御:65
 魔法防御:88
ハイビーストカードがある現在、ほとんど無視できる誤差である。
あと補助装備に☆6を突っ込む

②覚醒値が-3される
AS発射のためできるだけ知力寄りにしたいが、ある程度割り切る必要が出る。

③ASの威力係数は-20%
威力係数とダメ増効果なら迷うことなく後者を採る。


意外なことにCTは変化なし。
結構ストイックな装備構成になるが、「バストラルだから」で説明できてしまうところがバストラルぽいともいえる。

○モーリー
ASの威力係数が旧世代どころか第一世代まるだしの最大300%
これのために一部のファン以外の編成ではもう陣頭に立つこともあまり見られなくなったが、もともとモーリーは半径5mの広範囲に麻痺を叩き込むことが仕事とも言えるため、アリーナや勢力戦のCOM戦闘では編成される事が多い。
しかもノックアップでタンクの動きを阻害したりと、シューターなのだが殆どジャマーともいえる動きである。
(本人の性格的にもジャマーのほうが似合うと思う)

今度の調整では威力係数の増加に目が行きがちだが、実のところそれは物のついでに過ぎない。
真に恐怖なのは以下の部分である
スキルレベル最大時、CTを20秒⇒10秒に短縮
麻痺の発生確率を100%に変更

上述の鎮魂ソフィアと同じペースでASを撃つ。これの恐怖が伝わるだろうか。
もちろん威力係数は比ぶべくもないが、仮に鎮魂以外のAS20秒のキャラと並べた場合、そのキャラの倍の速さでASを撃つことになる。
要するに威力係数が多少低かろうが連射速度で圧倒しているから結果として高火力になるわけだ。
先述した現在の主流であるCT20秒でいうと、威力係数800%のASを撃つ感覚に近い。
もっともバストラルの項でも書いたが、実際は発射モーションなどの関係もあるから一概には言えない部分もある。

麻痺100%の凶悪さについてはいまさら説明不要だろう。
麻痺はいわゆる「時間延長系」デバフで、麻痺効果中に再度麻痺判定が来た場合、効果時間が延長される。
モーリーの麻痺は最大20秒で、今回の調整では余裕で次弾が来る。
これを避けるには最初から麻痺無効の編成にするか、NSが主力のキャラで固めるかにするしかない。
ガントなどでデバフ解除を試みたとしても、10秒おきに麻痺が飛んでくる状況ではたとえ30秒の再発耐性があったとしても間に合うものでもないし、半径5mの広範囲麻痺ならヒーラー自身巻き添えにされる可能性も高い。

繰り返すが、ASを10秒で撃てるというのは単純に強い。もともとシューターとしてモーリー自身も恵まれているステータスなので、今後はそこかしこで姿を見られるかもしれない。

ある程度キャラも育ててやることがないと嘆く諸兄諸姉は一度これを機に見直しをしてみるのもいいかもしれない。

※ちなみに筆者はバストラルをまったく育てていない。星3のスキルレベル1のいままである。
その為ある程度スキルレベルを抑えて星6装備を選択する余裕もある。もし育てていない人がいたら今はまだ触らないほうがいいかもしれない。
スキルレベルは一度上げると下げられないからである。



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