~これまでのあらすじ~
マルポポに侵攻してきた10万のダークエルフ軍に果敢に挑んだ戦楽隊と精鋭部隊モ・フリタスだったが、多数に無勢。ミグノノ将軍たちは敵の重装歩兵部隊に包囲され、降参に追い込まれた。
最後の希望、精鋭部隊モ・フリタスが敗れた今、マルポポはダークエルフの軍勢に蹂躙されてしまうのだろうか?
Cross Story (偽)
ミグノノ「降参します!ボクたち降参します!」
今まで戦っていたミグノノ将軍が突然武器を放り投げて降参してしまったので、ダークエルフ達は、どうしたものかと顔を見合わせていた。
ダークエルフ達の間にも、精鋭部隊モ・フリタスの勇猛な噂は轟いていたので、彼らは、これはミグノノ将軍の策略ではないかと恐れ、すぐにはミグノノ将軍に近づけなかったのだ。
ミグノノ「お願いです!降参しますから、命だけはとらないで!」
ロロタタ「降参よ!降参よ!」
その時、ミグノノは遠くのほうで大きな土煙が上がるのを見た。
目を凝らすと、ダークエルフの兵士達が10人くらい、空中に吹き飛ばされていた。
土煙は、だんだんとミグノノたちのほうに近づいてきて、ミグノノたちを取り囲んでいたダークエルフ達も、何事かと土煙を眺めた。
ミャル「ミグノノ~!あたし、やったよ~!カニ魔獣テイムできたよ~!」
土煙の正体は、あのカニ魔獣だった。
魔獣の頭の上にミャルが乗っていた。
ミャル「魔獣だって、こうして気持ちを通い合わせると、ちゃんとテイムだきるんだよ~!...さあ、カニ魔獣ちゃん!ダークエルフたちをやっつけちゃって~!」
ミャルが命じると、カニ魔獣は嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らして、ダークエルフの歩兵隊を踏みつぶしながら、ミグノノに近づいてきた。
ミグノノを包囲していたダークエルフ達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
ミャルは魔獣の頭から飛び降りると、ミグノノたちの所に走って来た。
ミャル「さあ~、これからカニ魔獣ちゃんに大暴れしてもらうよ~。」
ミグノノ「ミャル!あの旗が見えるかい?あの旗がダークエルフの本陣だ。カニ魔獣であれを破壊できるかい?」
ミャル「それなら、お安い御用だよ~。」
ミャルがカニ魔獣に命じると、カニ魔獣はまた、嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らして方向転換し、敵本陣に向かって真っすぐ進んでいった。
”聖騎兵隊”のシバイヌ(?)たちも、しっぽを振りながらカニ魔獣についていった。
ミグノノたちが見ていると、カニ魔獣は敵本陣にまっすぐ突っ込み、ダークエルフの旗はすぐに一本も見えなくなった。
敵本陣のあった方角から、ウワアアア!ギャアアアア!という阿鼻叫喚の悲鳴がミグノノたちの所まで聞こえてきた。
そのとたん、ドーンドーンと、あちこちから花火の音が聞こえて来た。
ミサクラ「おそらく撤退信号でしょう。ダークエルフ軍が引いていきます。」
ダークエルフ軍は、はじっこの部隊から、整然と静かに撤退していった。
ミグノノ「やれやれ。ミャルのおかげで命拾いしたよ。マルポポもなんとか無事だったしね。」
ロロタタ「今回はミャルのお手柄ね!」
ミャル「いや~、早くウドンビーストランドに戻って、カニ魔獣ちゃんの大きな檻をつくらないとね~。」
精鋭部隊モ・フリタスの兵士たちも、放り捨てた武器を拾って、撤収の準備をはじめた。
カニ魔獣が、ゆっくりとミャルのところに戻って来た。
カニ魔獣は嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らしながら、ゆっくりとミグノノたちの横を通り過ぎていった。
ミャル「...あれ?」
ミグノノとミャルが、カニ魔獣が進んでいく方向を眺めると、そこにはマルポポの樹根街が広がっていた。
ミャル「...あれあれ?」
カニ魔獣が、まっすぐ樹根街に突っ込むと、ウワアアア!ギャアアアア!というマルポポのゲッシーたちの阿鼻叫喚の悲鳴がミグノノたちの所まで聞こえてきた。
ミグノノ「ミャル!大変だよ!早くカニ魔獣を止めてよ!」
ミャル「...うーん、やっぱり、魔獣はテイムできないみたいだね~。」
ミグノノ「そんなあー!!!」
ロロタタ「きゃあああああ!マルポポのみんながー!」
その後、樹根街の民家が10軒ほどカニ魔獣に薙ぎ倒されたところで時間切れになり、カニ魔獣はエニグマに帰還していった。
こうして、ダークエルフの軍勢とのマルポポ防衛の戦いは、ゲッシーとダークエルフの両方に大きな被害を出して、ようやく幕を降ろしたのである。
(おしまい)
写真:ミャルでも魔獣はテイムできない。テイムするには星9つくらいのブラシが必要だ。
それはカニ魔獣でも巨大サンタでも同じだ。
マルポポに侵攻してきた10万のダークエルフ軍に果敢に挑んだ戦楽隊と精鋭部隊モ・フリタスだったが、多数に無勢。ミグノノ将軍たちは敵の重装歩兵部隊に包囲され、降参に追い込まれた。
最後の希望、精鋭部隊モ・フリタスが敗れた今、マルポポはダークエルフの軍勢に蹂躙されてしまうのだろうか?
Cross Story (偽)
ミグノノ「降参します!ボクたち降参します!」
今まで戦っていたミグノノ将軍が突然武器を放り投げて降参してしまったので、ダークエルフ達は、どうしたものかと顔を見合わせていた。
ダークエルフ達の間にも、精鋭部隊モ・フリタスの勇猛な噂は轟いていたので、彼らは、これはミグノノ将軍の策略ではないかと恐れ、すぐにはミグノノ将軍に近づけなかったのだ。
ミグノノ「お願いです!降参しますから、命だけはとらないで!」
ロロタタ「降参よ!降参よ!」
その時、ミグノノは遠くのほうで大きな土煙が上がるのを見た。
目を凝らすと、ダークエルフの兵士達が10人くらい、空中に吹き飛ばされていた。
土煙は、だんだんとミグノノたちのほうに近づいてきて、ミグノノたちを取り囲んでいたダークエルフ達も、何事かと土煙を眺めた。
ミャル「ミグノノ~!あたし、やったよ~!カニ魔獣テイムできたよ~!」
土煙の正体は、あのカニ魔獣だった。
魔獣の頭の上にミャルが乗っていた。
ミャル「魔獣だって、こうして気持ちを通い合わせると、ちゃんとテイムだきるんだよ~!...さあ、カニ魔獣ちゃん!ダークエルフたちをやっつけちゃって~!」
ミャルが命じると、カニ魔獣は嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らして、ダークエルフの歩兵隊を踏みつぶしながら、ミグノノに近づいてきた。
ミグノノを包囲していたダークエルフ達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
ミャルは魔獣の頭から飛び降りると、ミグノノたちの所に走って来た。
ミャル「さあ~、これからカニ魔獣ちゃんに大暴れしてもらうよ~。」
ミグノノ「ミャル!あの旗が見えるかい?あの旗がダークエルフの本陣だ。カニ魔獣であれを破壊できるかい?」
ミャル「それなら、お安い御用だよ~。」
ミャルがカニ魔獣に命じると、カニ魔獣はまた、嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らして方向転換し、敵本陣に向かって真っすぐ進んでいった。
”聖騎兵隊”のシバイヌ(?)たちも、しっぽを振りながらカニ魔獣についていった。
ミグノノたちが見ていると、カニ魔獣は敵本陣にまっすぐ突っ込み、ダークエルフの旗はすぐに一本も見えなくなった。
敵本陣のあった方角から、ウワアアア!ギャアアアア!という阿鼻叫喚の悲鳴がミグノノたちの所まで聞こえてきた。
そのとたん、ドーンドーンと、あちこちから花火の音が聞こえて来た。
ミサクラ「おそらく撤退信号でしょう。ダークエルフ軍が引いていきます。」
ダークエルフ軍は、はじっこの部隊から、整然と静かに撤退していった。
ミグノノ「やれやれ。ミャルのおかげで命拾いしたよ。マルポポもなんとか無事だったしね。」
ロロタタ「今回はミャルのお手柄ね!」
ミャル「いや~、早くウドンビーストランドに戻って、カニ魔獣ちゃんの大きな檻をつくらないとね~。」
精鋭部隊モ・フリタスの兵士たちも、放り捨てた武器を拾って、撤収の準備をはじめた。
カニ魔獣が、ゆっくりとミャルのところに戻って来た。
カニ魔獣は嬉しそうに巨大なハサミをカチカチと鳴らしながら、ゆっくりとミグノノたちの横を通り過ぎていった。
ミャル「...あれ?」
ミグノノとミャルが、カニ魔獣が進んでいく方向を眺めると、そこにはマルポポの樹根街が広がっていた。
ミャル「...あれあれ?」
カニ魔獣が、まっすぐ樹根街に突っ込むと、ウワアアア!ギャアアアア!というマルポポのゲッシーたちの阿鼻叫喚の悲鳴がミグノノたちの所まで聞こえてきた。
ミグノノ「ミャル!大変だよ!早くカニ魔獣を止めてよ!」
ミャル「...うーん、やっぱり、魔獣はテイムできないみたいだね~。」
ミグノノ「そんなあー!!!」
ロロタタ「きゃあああああ!マルポポのみんながー!」
その後、樹根街の民家が10軒ほどカニ魔獣に薙ぎ倒されたところで時間切れになり、カニ魔獣はエニグマに帰還していった。
こうして、ダークエルフの軍勢とのマルポポ防衛の戦いは、ゲッシーとダークエルフの両方に大きな被害を出して、ようやく幕を降ろしたのである。
(おしまい)
写真:ミャルでも魔獣はテイムできない。テイムするには星9つくらいのブラシが必要だ。
それはカニ魔獣でも巨大サンタでも同じだ。
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