hanageです。　第29回です。

　さて、このシリーズも残すところ後2回、所謂大詰めというヤツですね。　まぁ、こちらで勝手に30回目で終わりにすると宣言したが故の「次回！ 最終回！！」なので、読んでいる方々にしてみたら「しらねぇよ。」以外の何ものでもないのでしょうが。

　というわけで、今回のテーマは「チャット」です。　プレイヤー同士がお互いの意思疎通を図る上で必須の機能であり、使いこなせばこれ以上無く便利なものですが、使い方を間違えば、混沌と少しの笑いと、そして阿鼻叫喚の地獄絵図を映し出すこともある恐ろしいモノでもあります。　まぁ、これは「チャット」がというより、そこで発言する人のモラルであったり、やらかしであったりがそのまま反映された結果なのですが。

　発言者のありのままの姿を映し出す鏡。
　貴方にかかるは「真鏡バフ」なのか、「偽鏡バフ」なのか。

　ゲーム開始当初、いや、これは今も変わらずですか。　キャラストの「チャット」はとにかく複雑だなぁ、というのが私の感想です。

　先ず、チャットのタブ数がとても多い！

　用途毎に細分化され、さらには一部コンテンツ専用のタブが一同に乱立しているため、チャットタブの切り替えだけでも慣れるまでは結構大変でした。　他のゲームだったりすると同じチャット欄に用途毎の発言を色違いで表示して、切り替えで必要な発言だけを表示させたり非表示にしたり、と、少ないスペースを共有して無駄なく使うみたいな形がありますが、「キャラスト」はご丁寧にそれらを全て「タブ」で区分けして切り替えるという形式です。　加えて、チャット欄の形や、文字・スタンプの大きさをある程度変更したり、さらには、一つのタブに表示する発言の種類を事細かに設定したりなんてことも出来るのです。　更に更には、チャットの文字書式や色を変更して発言するなんて芸当も可能なようで（ヘルプにすら載ってない情報）…。

　古参のプレイヤーさんでも、これらの設定・使用方法がよく分かっていないという方は結構いるのではないでしょうか。　因みに、私もイアルに降りたって二年が経ちましたが、未だに半分以上はちんぷんかんぷんです。

　ええ、はい、自分の事を棚に上げて威張っている場合ではありませんね。　はい、すいません、1回くらいどこかでやってみたかっただけです。

　というわけで、謝罪の代わりにここからは私が実際にゲームをやっていて、使えると色々捗ると思った機能（？）のいくつかを紹介しておこうと思います。　何番煎じかは知りませんがね。

　1．スタンプ

　……いや、便利です、確かに便利です。　でもこれわざわざ紹介するほどの事かね。

　とか思った方、そういうコミュニケーションお化けには、チャットで「こんにちは」or「すいません」or「ありがとう」の一言すら打ち込めない「コミュニケーション不能デバフ（永続）」持ちのプレイヤーにとってこれが如何にありがたいものかわからんのです。　これがあるだけで、とりあえずそれっぽいスタンプで返事するというコミュニケーションが可能となるのです。　言葉は無くても自分の気持ちを「なんとなく」相手に伝えることが出来る、とってもありがたい機能なのです。　後、単純にチャットに文字を打つ手間が省けて楽です。

　時短ですよ、時短、今流行の。

　2．定型文（現在地・PTメンバー募集）
　こちらの二つには異論・反論等ないでしょう。　魔獣や行商人の出現MAPをワープリンク付きで表示出来たりする「現在地を添付」、PTを組んで試練や討滅、ゴルダン経ダンに行ったりする時、お役立ちな「パーティーメンバー募集」。　自分で使ったことは一度も無くても、その恩恵にあずかったことは一度や二度では無いはずです。

　3．定型文（40文字以内自由設定文）
　これも、地味にお役立ちの機能です。

　「チャット画面左上の歯車マーク」→
　「ワードの設定」→
　「文章をクリックして好きな文章を40文字以内で打ち込んで」→
　「決定」

　で文章を設定しておけば、いつでも定型文の選択画面から該当の文章をチャットで発言することが出来ます。　よく使うけれど打ち込みが面倒な文章等を一瞬でチャットに入力できるので、使いこなせると結構便利です。　あ、そうそう、設定した文章の右側にチェックを入れておかないと、定型文の一覧に文章が表示されないので注意しましょう。

　4．バトルログ
　戦闘1回毎に自分のPTに編成した各ヒーローのDPS（秒間与ダメージ）と状態異常ダメージを表示してくれる機能です。

　「チャットの歯車マーク」→
　「バトルログを表示したいタブの設定ボタン」→
　「バトルログにチェック」→
　「戻る」→
　「決定」

　で設定出来ます。

　DPSとか興味ないので、という方も多いでしょうし、分かったところであまり意味が無いことの方が多いのですが、スコアランキング開催時のレイドや高難度の討滅（2022年の今なら天魔級）での編成を試行錯誤する上でとても参考になる数字でもあるので、使えるなら使えた方が捗ります。

　私的な使い方としては、手塩にかけて育てたヒーローやビーストが出したダメージを見て一人静かに愉悦に浸るという、「だから友達少ないんだよ」的楽しみが出来なくもないです。　ただし、「他のプレイヤーから自分のヒーローが出したDPS以上のDPSを聞かされてかえって凹む」という哀しみも同時に内包しているので油断は禁物です。

　あくまで一例ですが、BP36000を突破したヤシガニを疑似タンクとして天魔パキプスに挑戦し、ヤシガニのDPSが50000を超えていることに喜んでいたら、別PTのエビスがその4倍～5倍のソレを叩き出していてPCモニターの前で10分くらい落ち込んだという方もいらっしゃいます。

　誰とは言いませんが。　あくまで、一例として。


　5．その他は自分で調べて下さい。
　他にも、調べてみれば色々便利で捗りそうな使い方や機能がありますが、この日誌を書いている私自身がそれらを全く使いこなせていないので、その他の便利なヤツはご自身で調べて使いこなせるようになって下さいませ。　チャットの文字書式変更とか、完璧にマスター出来たら面白そうですよ？

　と、このように使いこなせば色々捗るチャット機能ですが、日誌の冒頭で述べたように、「使い手のモラルや使い方（発言の内容）が度を超して中道から外れていた」場合、大多数のプレイヤーにとっては不快な、そして一部の方には大好物の、「祭り」と巷では言われている「騒ぎ」が起こってしまいます。

　そうなるとその後には必ず、「チャットの使い方はかくあるべき」という議論が少なからず巻き起こり、「チャットの平和のために少しのズレも許さなかった結果、誰一人チャットをするものがいなくなった」までは行かなくても、かなりそれに近い「非常にギスギスしたチャット」が出来上がってしまうこともあります。

　そりゃ、ゲームの中では一本の体毛を気取っていても画面の前では生身の人間がキーボードを叩いている訳ですから、「チャット」というのは私達「生物」の「不安定な精神」の折り重なりによって形成された、瑞々しくも腐りやすい「生物（ナマモノ）」な訳です。　メイクを落とさずに寝落ちしたらお肌も荒れますし、「これは別腹」とか言って食後のケーキをホールで平らげていたら、デラックスな生活習慣病待ったなしなのです。

　じゃあ、「清く正しく美しく」が良いのかと言われれば、それはそれで行き過ぎれば精神を病みます。　適度にガス抜きをしておかないと、いつか心という風船が破裂してしまうでしょう。

　ならどうすんのよ、と。

　コレに関して、私個人の、極めて私的な考えを述べるなら、

　「運営の規約を守って、後は少しのノリと思いやり」

　位のスタンスでチャットを使うのが大事だと思っています。
　
　具体的には、

　1．運営の規約は守りましょう。
　発言の内容が規約違反になることは、ダメ、絶対。　書いていることがどんなに正しくても、理にかなっていても、それが規約違反をしていい理由にはなりません。

　2．基本はゲーム内のルール（マナー）を尊重しましょう。
　ゲーム内のルール（マナー）というのは、例えばワールドチャットなら、「行商や魔獣報告のログが流れてしまうのをさけるため、一人、ないしは少人数でいつまでも発言をしないようにしよう、特に深夜の日付変更前後は」みたいなやつですね。　運営が定めたルールではないけれど、沢山のプレイヤーが時間をかけて作った皆が楽しく快適にゲームをするための作法な訳ですから、尊重した方が良いと思います。

　3．時にはノリを大切に、でも、思いやりは忘れずに。
　規約を守って、ルール（マナー）を尊重して、とは言っても、実際にはついつい話が盛り上がって長チャット、もしくはその逆で、知りたい情報とは関係ないチャットログにイライラする、なんてこともあるでしょう。

　…あるでしょう？

　そんなものは当たり前に起こることだし、起こしてしまうことでもあります。　だから、お互いに「思いやり」を忘れないようにしましょう。　ノリが悪ノリに変わる前にふと冷静になって自重する、それを注意する立場だったら、言葉遣いに気を付けて発言する。　どちらも自分以外の誰かを「思いやって」することです。

　思いやりは、大事。

　4．火に油は注がない。
　君子危うきに近寄らず。　興味本位で関わると大火傷です。　結構な種類の強敵も葬り去る状態異常ダメージを受けることになりますので、「火傷耐性100％」をお持ちでないなら触れないように心がけましょう。　万が一、向こうから火が勝手に迫ってきた場合には、素直に救援を呼びましょう。　何となくボカして書いておりますが、言いたいことは分かりますよね？

　アクシオン先生！　ヘルプミー！！　（もしくはネコ。）

　何というか、大した事でも無いことを随分と長く書き連ねてみたものですが、基本的には、機能やらマナーやらなんてことは深く考えず、自由に楽しく発言してプレイするのが一番だと思います。　ゲームは楽しんでナンボですから、色々考えすぎてヴァルメルの枢機卿みたいになってしまっては元も子もありません。　ただちょっと、色々やり過ぎて取り返しが付かなくなってしまう前に、踏みとどまる理性と思いやりは忘れないようにしたいものです。

　ウォルリック王を〇〇してみたり、○○を〇〇して〇〇を〇〇しちゃったり、
　ピ―――――がピ―――――――でピ―――――――――――――――――！

　（完全なストーリーバレのため、伏せ字）


つづく。（デバフ解除はお任せ）