１．最近エニグマが来た時だけ思い出したかのように日誌を書いている気がする。まぁ実際日誌の存在を思い出したから書いているのであるが、ここらで一つエニグマ以外の何かを挟んで自分の中でのバランスを保ちたいとおもう。

２．先日の台風で被害にあわれた方はさぞ苦労していることだろう。被災者がこんなところのこんな日誌を観ているとは到底思えないが、ご自愛願いたいところである。ときに、台風情報を得ようとふとテレビを付けたところ、アナウンサーか識者とおぼしき人物が、「正常性バイアスに気を付けてください」と注意喚起をしていた。
　正常性バイアスとは認知バイアスの一種であり、災害時において何らかの被害が予想される状況下であっても自分は大丈夫だろうとか、まさか実際被災することはないだろう等と考えてしまう傾向をいう。ようは、毎年あらわれる田んぼや川の様子を見にいって死ぬ人を出してしまうあれである。しかしこれは大なり小なり誰にでも起こっている現象であり、身に覚えのある人も多いのではないか。 

　しかしながら、正常性バイアスという言葉自体を知らない人も少なくないと考えられるうえに、仮に事前に用語解説があったとしてもその時点から見始めた人には意味がない。平時ならいざしらず、情報が確実に伝わることが重要な災害時に報道番組でそのような言葉を使うのはいかがなものだろうか。

３．そして今更ながらのキャラストニュースの話であるが、視聴してみて少し悲しい気持ちになってしまったのを覚えている。
　あれは情報発表の合間の雑談であったろうか、話がレンタルカーニバルに及んだときのことである。出演者の一人が、「今回のレンタルカーニバルは大変好評です！」と自信ありげに発言していたのがひどく印象に残っている。確かにキャラ自体が強化されて狙撃砲の影響は減ったし、低コストビーストも使えるようになったため実際のデュエル環境に若干なりとも近づいたわけで、それなりに改善されたと言ってよいだろう。上方修正キャラを試すというレンタルカーニバルの趣旨からしても良い変更といえる。しかし、はたして本当に好評だったとまで言えるのだろうか？
　私の見聞きした限りでは、相変わらずカーニバルは面倒だの面白くないだのネガティブな意見が目立っていたような気がしたし、かろうじて好意的な意見もノルンがカッコいいぐらいだったように感じたが、どうだろうか。それとも私がやっていないツイッター界隈では大絶賛の嵐だったのだろうか？いや、おそらくそうではないだろう。運営は確証バイアス的なものにとりつかれてしまっているのである。
　確証バイアスとは、ある物事を検証するに際して、自分に有利な情報ばかりを重視・収集し、自分に不利な情報を無視または軽視する傾向をいう。例えば、女の子と目があったからこれはきっと自分の事が好きだからに違いない！と考えるとか、いや、これは少し違うか。
　ともかく確証バイアスは誰にでもおこりうる大変厄介なもので、研究職の一部には自説に不利な資料をわざわざ第三者に依頼して収集してもらったりするなどして何とかこの呪縛から逃れようとする者がいる程である。そして、この厄介な呪縛は追い詰めらているときにこそ本領を発揮するので、カーニバルに対して数多の不平不満が叫ばれるなか、好意的な意見がわずかに増えたことを喜ぶあまり、カーニバル自体が好評との誤った結論に至ってしまったのだろう。
　……という具合にキャラストニュースを視聴して感じたため、キャラストの中の人はだいぶ追い詰められているんだなと少し悲しい気持ちになった次第である。

４．言うまでもなく、仕事であれ学業であれ、成長と成功には正しい現状認識が不可欠である。そして、イアルライフを満喫させてもらっている自分としては、自らにとって不利な事実や不都合な事実から目をそらさずに、ユーザーがニコニコ満足できるようなゲーム環境を頑張って構築してもらいたいところである。


ということで、再び周年記念の大規模ユーザーアンケートの実施とかどうでしょう？