まだイアルに降り立ったばかりの頃、私はいくつものギルドを転々としていました。
ギルドの恩恵は美味しいと言われつつも、MMORPGをプレイしたのが初めてでチャットに恐怖心があり、活発なギルドに「入れてください!」なんてとても言えず、程々の人数の静かそうなギルドを渡り歩いていたのです。
とはいえ、アイテムの要求だけしか流れない掲示板は味気なく、ワルチャを眺めて羨ましいな、と思っていました。
転機が来たのはギルイベで強敵討伐が実施されたころでした。
バビルサに、ツリーマンに、シャドーナイト。
一人では到底勝てません。今週は諦めかと思っていると、普段静かなギルチャにパーティで倒そうという書き込みがあったのです。
二人で回っているようだったので、お邪魔かなとは思いましたが、勇気を出して声を掛けてみました。
するとどうでしょう。
あれほどコテンパンにやられていた強敵に、パーティでは勝ててしまうのです。
それがきっと、キャラストにはまったきっかけです。
何周かバトルを共にし、そろそろ終わろうと言った後の雑談。
二人はいくつもMMOをやって来た人たちで、その会話はとても眩しく、ゲームしてるなぁという満足感がありました。
そしてそのイベントの後、独立してギルドを立てようと思うけど来ないかと、お誘いがありました。
それがゆとぴのマスターのアヤメだったのです。
頑張った人が報われるギルドにしたいという目標を立て、同じくその時のギルドから独立したメンバー4人で、新ギルドを立ち上げました。
ギルドの名前は juːtóʊpiə
「何語だよ」と突っ込むと、「イギリス語!」と返されたのを今でも覚えています。
せっかくの機会なので明かすと、この読みにくく書きにくい表記は、米国英語の発音記号です。
私は調べるまでラテン系とかちょっとカッコイイ感じの何かだと思ってました。
ギルドの運営を始めると、一カ月もたたないうちに、人数が増えて行きました。
PC版リリース前後でキャラスト人口増加の過渡期でしたが、最初に入ってくれた方々は、初日からやっている古参でした。
ソフィアに愛を捧げた人から、満遍なく育ったオールラウンダー。
最初は口数こそ少なかったですが、ギルドで討滅を行くようになると次第に打ち解けてくれて、さらに活気づいて来ました。
ギルドが盛り上がってくると、その頃流行り始めていたギルド同士の合同討滅に惹かれるようになります。
旅日誌でキラキラした内容やSSを見るたびに、こういうことやりたいなぁと思い、けれど、話したことのあるフレもおらず、尻込みしていたのです。
そこへ声を掛けてくださったのが、☆みるくてぃ☆のマスターさんです。
私からしたらアイドルのファンがアイドルに声掛けられたぐらいの衝撃でした。
案の定、とても楽しかったです。
上手く言えないですが、ギルドを背負う自負みたいなものを自覚したくて、楽しく合同討滅を終えた後は、一人前のギルドとして認められたような達成感を味わいました。
そのときは思ってもみませんでしたが、みるくてぃさんとは今でも交流があり、本当にいい付き合いができました。感謝感謝です。
ゆとぴは定員満員になった事はありませんでした。
ギルマスであるアヤメの癖が強いのは否めませんが、それはどこのギルドも同じだと思います。
3日放置でさよならというきつめなルールと、出来るだけギルチャで話してほしいという思いがあって、会う会わないが結構あったんじゃないでしょうか。
ハロウィンの頃がピークで最大15人くらいだったと思います。
一人一人が懐かしくて、でも、続けさせてあげられなかったことが悔しくもあります。
正月を過ぎた頃でしょうか。
☆6の発表とともに、ギルドにも停滞した空気が流れ始めました。
ポイントは枯渇し、アニマはたまらず、一向に育成が進まなくなり、耐える時期が続くようになります。
運悪くギルメンそれぞれにリアル事情が忙しくなり、ギルド討滅が開催しにくくなると、モチベーションの維持は難しくなりました。
一人、一人とギルドを離れ、気が付くとアクティブにプレイしているのは4人だけに……。
それでも、仕事から帰って来て、気兼ねなく話せる場所があるということは、素晴らしいことです。
波長が合っているのか、ゆとぴのギルチャはとても居心地がよく、人肌よりちょっと熱めのぬるま湯にずっと浸っているような気分でした。
夢のような理想郷も、残念ながら終わりが来ます。
本当はサービス終了までゆとぴで楽しみたかったです。
思い出も思い入れもいっぱい詰まっていて、語りつくせないほどあります。
けれど、キャラストを目いっぱい楽しむには、少人数ギルドでは限界があります。
とりわけエニグマ。
ここ3回は、3人でなんとかIを倒していました。
キャラや強さには余裕があっても、かかる時間が膨大で、倒す頃には疲弊してしまってます。
これじゃあダメだと話し合い、ギルドの解体へと至りました。
思い起こせばあっという間でした。
ビリビノの風車の下、青く輝く海をバックにギルドで初めて記念SSを取ったあの日。
これほど長い付き合いになるとは思っていませんでした。
こういう結末を迎えるとも思っていませんでした。
終わることは簡単でも、終わらせるということはとても難しいです。
それでもまだまだキャラストを楽しみたくて、私は前に進みます。
ゆとぴと関わってくれた皆さんの胸に、あんなギルドあったなぁと思い出の一部になれていたら嬉しいです。
そして、1年5カ月の間、最初から最後まで変わらぬ調子でギルマスを務めてくれたアヤメ。
私はアヤメと一緒にゆとぴを盛り上げて来れて、ゆとぴのサブマスでいられて、本当に楽しかったです。
素敵な時間をありがとう。
お疲れ様でした。
これから出会うギルドの皆さん。
普段から、こんな調子でしんみりしているわけではありません。
緩い感じで打ち解けていけたらいいなぁと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。
ギルドの恩恵は美味しいと言われつつも、MMORPGをプレイしたのが初めてでチャットに恐怖心があり、活発なギルドに「入れてください!」なんてとても言えず、程々の人数の静かそうなギルドを渡り歩いていたのです。
とはいえ、アイテムの要求だけしか流れない掲示板は味気なく、ワルチャを眺めて羨ましいな、と思っていました。
転機が来たのはギルイベで強敵討伐が実施されたころでした。
バビルサに、ツリーマンに、シャドーナイト。
一人では到底勝てません。今週は諦めかと思っていると、普段静かなギルチャにパーティで倒そうという書き込みがあったのです。
二人で回っているようだったので、お邪魔かなとは思いましたが、勇気を出して声を掛けてみました。
するとどうでしょう。
あれほどコテンパンにやられていた強敵に、パーティでは勝ててしまうのです。
それがきっと、キャラストにはまったきっかけです。
何周かバトルを共にし、そろそろ終わろうと言った後の雑談。
二人はいくつもMMOをやって来た人たちで、その会話はとても眩しく、ゲームしてるなぁという満足感がありました。
そしてそのイベントの後、独立してギルドを立てようと思うけど来ないかと、お誘いがありました。
それがゆとぴのマスターのアヤメだったのです。
頑張った人が報われるギルドにしたいという目標を立て、同じくその時のギルドから独立したメンバー4人で、新ギルドを立ち上げました。
ギルドの名前は juːtóʊpiə
「何語だよ」と突っ込むと、「イギリス語!」と返されたのを今でも覚えています。
せっかくの機会なので明かすと、この読みにくく書きにくい表記は、米国英語の発音記号です。
私は調べるまでラテン系とかちょっとカッコイイ感じの何かだと思ってました。
ギルドの運営を始めると、一カ月もたたないうちに、人数が増えて行きました。
PC版リリース前後でキャラスト人口増加の過渡期でしたが、最初に入ってくれた方々は、初日からやっている古参でした。
ソフィアに愛を捧げた人から、満遍なく育ったオールラウンダー。
最初は口数こそ少なかったですが、ギルドで討滅を行くようになると次第に打ち解けてくれて、さらに活気づいて来ました。
ギルドが盛り上がってくると、その頃流行り始めていたギルド同士の合同討滅に惹かれるようになります。
旅日誌でキラキラした内容やSSを見るたびに、こういうことやりたいなぁと思い、けれど、話したことのあるフレもおらず、尻込みしていたのです。
そこへ声を掛けてくださったのが、☆みるくてぃ☆のマスターさんです。
私からしたらアイドルのファンがアイドルに声掛けられたぐらいの衝撃でした。
案の定、とても楽しかったです。
上手く言えないですが、ギルドを背負う自負みたいなものを自覚したくて、楽しく合同討滅を終えた後は、一人前のギルドとして認められたような達成感を味わいました。
そのときは思ってもみませんでしたが、みるくてぃさんとは今でも交流があり、本当にいい付き合いができました。感謝感謝です。
ゆとぴは定員満員になった事はありませんでした。
ギルマスであるアヤメの癖が強いのは否めませんが、それはどこのギルドも同じだと思います。
3日放置でさよならというきつめなルールと、出来るだけギルチャで話してほしいという思いがあって、会う会わないが結構あったんじゃないでしょうか。
ハロウィンの頃がピークで最大15人くらいだったと思います。
一人一人が懐かしくて、でも、続けさせてあげられなかったことが悔しくもあります。
正月を過ぎた頃でしょうか。
☆6の発表とともに、ギルドにも停滞した空気が流れ始めました。
ポイントは枯渇し、アニマはたまらず、一向に育成が進まなくなり、耐える時期が続くようになります。
運悪くギルメンそれぞれにリアル事情が忙しくなり、ギルド討滅が開催しにくくなると、モチベーションの維持は難しくなりました。
一人、一人とギルドを離れ、気が付くとアクティブにプレイしているのは4人だけに……。
それでも、仕事から帰って来て、気兼ねなく話せる場所があるということは、素晴らしいことです。
波長が合っているのか、ゆとぴのギルチャはとても居心地がよく、人肌よりちょっと熱めのぬるま湯にずっと浸っているような気分でした。
夢のような理想郷も、残念ながら終わりが来ます。
本当はサービス終了までゆとぴで楽しみたかったです。
思い出も思い入れもいっぱい詰まっていて、語りつくせないほどあります。
けれど、キャラストを目いっぱい楽しむには、少人数ギルドでは限界があります。
とりわけエニグマ。
ここ3回は、3人でなんとかIを倒していました。
キャラや強さには余裕があっても、かかる時間が膨大で、倒す頃には疲弊してしまってます。
これじゃあダメだと話し合い、ギルドの解体へと至りました。
思い起こせばあっという間でした。
ビリビノの風車の下、青く輝く海をバックにギルドで初めて記念SSを取ったあの日。
これほど長い付き合いになるとは思っていませんでした。
こういう結末を迎えるとも思っていませんでした。
終わることは簡単でも、終わらせるということはとても難しいです。
それでもまだまだキャラストを楽しみたくて、私は前に進みます。
ゆとぴと関わってくれた皆さんの胸に、あんなギルドあったなぁと思い出の一部になれていたら嬉しいです。
そして、1年5カ月の間、最初から最後まで変わらぬ調子でギルマスを務めてくれたアヤメ。
私はアヤメと一緒にゆとぴを盛り上げて来れて、ゆとぴのサブマスでいられて、本当に楽しかったです。
素敵な時間をありがとう。
お疲れ様でした。
これから出会うギルドの皆さん。
普段から、こんな調子でしんみりしているわけではありません。
緩い感じで打ち解けていけたらいいなぁと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。
コメント
1
桜襲༄✿*.゚
ID: 8b9jmi4jpeka
素敵なお話をありがとうございました♪
これからのみなさんを応援してます٩(>ω<*)و
2
ヘカテイア
ID: mh8gzrtnx4g2
思い出は胸に秘め、後ろを振り向くためでなく。これからの糧として行けると信じてます。
移籍したギルドが”juːtóʊpiə ”の皆様の楽園に成るよう、心よりお祈りしております。
3
しまりんご
ID: bauxxehra9dj
juːtóʊpiə、てっきりフランス語かと思っていましたが、英語と聞いてググってみたら発音記号だったんですねー!
なんかオシャレ(*´ω`)
そして新たなギルドでのご活躍をお祈りしています!
4
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 1
> 桜襲さん
取り留めない思い出話です(´-ω-`)
昨日はしんみりでしたが、今日からは元気いっぱいイアルを駆け回ります!
5
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 2
> マリーダさん
ゆとぴのみんなと遊んでくれてありがとうございました!
とてもいいギルドでした。
これからも変わらず遊んでいただけたら嬉しいです(*´꒳`*)
6
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 3
> しまりんごさん
アヤメの素晴らしいセンスです!
イルマンが帰って来るのを待っていてあげたかったですが、無念(´・ω・`)
心機一転、頑張っていきます!
7
ハヅキ
ID: bg7vdw3n9bh3
ますさんこちらこそいつも遊んで
いただき本当にありがとうございました‼️
juːtóʊpiəの皆さんとの思い出は
私にとって大切な宝物です(*´꒳`*)
これからも変わらず遊んでいただけると
嬉しいです♪
新しいギルドでのご活躍をお祈り致します。
8
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 7
> 葉月さん
みるくてぃさんにはもうずっとお世話になりっぱなしで頭が上がらないです笑
色々なイベントにお誘いいただけて本当に楽しかったですよ!
ギルドは変わりますが、これからも一緒に遊んでください\(//∇//)\
9
ぬくぬく
ID: d6jx73y6drew
ますさん utopiaさんでは 大変お世話になりました((*_ _))ペコリ
うちのギルドの初期の頃から合同でいつも お世話になり 楽しい思い出を一緒に作ってくれた utopiaさんが解散というのは悲しい気持ちもありますが ますさんを含め utopiaの皆さんとの繋がりがこれで終わりというわけではないので まだまだ これからも よろしくです(*^^*)
10
うっかりロレンス
ID: m833k78aqg87
こんにちは(´‘▽‘`)
感動しました...!!
これからのますさんの旅路が良きものでありますように...゚(゚´Д`゚)゚。
11
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 9
> ぬくぬくさん
長いご縁になり本当に嬉しいです。
ぬくぬくさんの周りにはいつも楽しみたい人たちが集まっていて、その輪の中に入れて楽しかったです。
今後もぜひぜひ遊んでいきましょう!
12
ます
ID: xszi6buzfqwt
>> 10
> ロレンスさん
ありがとうございます!
一区切りがついただけで、まだまだキャラスト楽しみます。
ロレンスさんのビースト愛は、こっそり憧れていました。
日誌ちょくちょく覗かせていもらってます( *´艸`)