hanageです。　第13回です。　ゴﾉﾚゴです。

　現実世界では、全国で雨・雨・雨＆コロナでどこにも行けやしないという暗い2021年のお盆でございますが、皆様、息災でいらっしゃいますでしょうか。

　私と言えば、イベント配布のデカい漬物石ことゴンベエさんの姿でドッスンドッスン、キャラストの世界を練り歩いては、たまたま見つけた不幸な知り合いの後ろに黙って立つという奇行をやっております。　外でやったら最悪「俺の後ろに立つな！」と張り倒される事案ですね。　キャラスト内でよかったよかった。

　外？　察して下さい。　近所の吉野家にすら年単位で立ち寄らなくなってます。

　えー、話は変わって今回の振り返りテーマですが、イアル各地にしょっちゅう落ちてくるやっかいな落とし物、魔獣達と一通り戯れた後辺り（プレイ開始から三週間程度）で、冒険譚に「難関クエストクリア」の記録がありました。　うん、今回はこれですね。

　「難関クエスト」と言えば、ラルフの転機、レリオーラの自立、他多数、プレイヤーの精神と頭髪に多大なストレスをかけてくる、ストーリー攻略の壁になるクエストを頭の中に浮かべることでしょうが、冒険譚においての難関クエストは、どうやら各種族のストーリークエストのいくつかだけのようです。

　無論、アリゲーターガー・フブキヒョウ・イオティ・ヴルヴァリアの盗賊、と、その当時は確かに苦労して突破した記憶の残るクエストもありますが、にしたって数が少なすぎます。　オクトリアンとかオオヤシガニとか、ラメライザさんとの戦いとか、もっとあっただろうに…。　もしかしたら、マスターズサイトの冒険譚が更新されれば記録されるのかもしれませんが、私の場合、冒険譚で振り返れるのは2020年の10月付近までなので、それ以降に攻略したであろうクエストについてはよく分かりません。　この件はとりあえず、運営さんの見解とプレイヤーの思いに多少の誤差が生じているのではないかと疑っておく程度にとどめておきましょう。

　で、です。　「難関クエスト」の振り返りといったら、そりゃあもう、やることはあれでしょう。　これこれこういう編成で、こういう風に突破しました！という攻略日誌ですね。

　そんなのはやらん。

　すいません。　やらないというか、正直無理でした。　何でかといえば、一年以上前にクリアしたクエストなんて、どうやったか覚えておらんのです。　この日誌を書くために現地に飛んでかつての強敵と対峙してもみましたが、相手のBPはおろか、どんな攻撃をしてきたのかすら覚えておりませんでした。　さらに、当時を思い出そうと再戦を試みるも、サギればBP240000を目前にした我がキャラバンのヒーロー達にかかると、たかだかBP85000程度の巨大魚やネコ科の生き物程度、秒で倒してしまいます。　開幕範囲攻撃で何度もやられたイオティも、完全オートの放置舐めプで余裕でした。

　結果、随分たくましく育ったもんだ、この毛も…、と自分が感慨に耽るだけの実入りのあまりない時間を過ごしただけになってしまいました。　さて、どうしようね。


　～未知の世界へ～

　クエストの攻略日誌が書けないなら何を代わりに書けばいいか、と、その頃を思い返してみると、それら「難関クエスト」の思い出に共通するものがありました。　それは、「どのクエストも敵が強くて大変だった」という記憶です。

　「難関クエスト」なんだから強くて大変なのは当然じゃないの？バカなの？と思うでしょうが、ちょっと考えてみて下さい。　このシリーズ第1回で「キャラストは筋書きのある自由なドラマ」と評した様（気になる方は最初から読んでネ）に、大変なら強くなるまで放っておけばよかったのです。　現に、今ではそんなもの、それこそ秒で片付けられるくらいに強くなっているわけですから、一年以上とはいかなくても、半年もしくは二、三ヶ月程度、十分に強くなった段階でサクッと攻略したってよかったはずです。

　なのに何で、攻略を急いだのか。　それは、「難関クエスト」を攻略することで手に入るものがあったから。

　そうです。　新エリアのキャラバンポストです。

　ゲーム開始から二、三週間。　この頃は毎日の行商マラソン＆魔獣討伐が定着しはじめた時期だったと思います（前回の魔獣討伐記録からも読み取れると思います）。　ワールドチャットで行商報告をこまめに確認したり、魔獣出現報告があれば、どこにどの魔獣が出現したか確認したりと、定着しはじめの頃でしたから、出来るだけ情報を逃すまいと真剣になっていたものです。

　そりゃそうでしょう。　何せせっかく報告があがっても、殆どのMAPは到達したことがないので行きたくても行けないのです。　ゲルブルズ山、バシュカル氷河、トゥントゥリ谷に嘆きの泥土。　どれもこれも、難関クエストをクリアして初めて行くことの出来る、未知の世界。　一日行商報告を追って、結局買い物が出来ないなんて日もありました。　場所さえわかればどこへだってひとっ飛びな今とは違ったのです。　とても、とーっても不便でした。

　だから、なるべくなら一日でも早くこの不便さを解消したいと、大変な思いをしてクエストに挑んだのです。


　～自力で頑張る？助けてもらう？～

　そういう思いで当時の強敵達に挑んだわけですが、大体はことごとく返り討ちでした。　今とはまったく逆で、それこそぐぅの音も出ないくらいに叩きのめされました。　こんな強い敵、どうやって倒せばいいのか…。　そんな時です。

　アリゲーターガーヘルプしてます。

　一瞬目を疑いましたね。　え？あれって他のプレイヤーと一緒に倒していいの？と。　ストーリークエストは一人で攻略するものだと思っていました。　まさか人の手を借りてもおｋなやつがあったとは…。

　しかしです。　これ幸いと助けてもらう、とはならなかったのです、当時の私は。　なんというか、自力でちゃんと攻略できないとダメなんじゃないだろうか、という気持ちがありましたし、後、普通に声をかけることが出来ませんでした。　いつも鼻腔の中に引っ込んでますからね、飛び出すと抜かれるし、仕方ないね。

　ですが、結果として、フブキヒョウとアリゲーターガーの二つは他の方の助けを借りて突破したと思います。　断言できないのは記憶があやふやな為ですが、自力で突破したという結論に至らなかったのは、「苦労した記憶」がなかった為です。

　その後に控えていたイオティ、ロッコマンモス、（冒険譚にないけれど）ハグレコアトル、ヴルヴァリア他（これらをクリアしたのは更に先の話ですが）は、自力で苦労して突破した記憶だけがしっかりと残っています。　といっても、この中で他人の助けが借りられるのは半分だけなのですが。

　これらのことを今振り返ってみて、新エリア解放のために他人の助けを借りてクエストをこなしていくことが、はたして良いのか悪いのか、という疑問が湧いてきました。

　助けてもらえば、普通なら行けない新エリアにもさっさと到達出来ますし、そうすれば行商や魔獣討伐での恩恵も増えることにつながります。　でも、クエストの全てが人に助けてもらえる様にはなっていない以上、必ずどこかで歩が止まります。　そういう時、自分で考えて攻略をしてこないと、戦いや育成のイロハも分からないまま、いきなり理不尽な強さの敵と戦う形になってしまうかもしれません。　かといって、過去の自分のように、頑なに一人で攻略をし続けるのも何か違うような気がします。

　だって、人が手助け出来るようにゲームが作ってあるのですから。　そういうプレイヤー同士の助け合いをする為の場でもあったのではないか、とも感じるのです。　実際、イベントでは強敵クエストを倒すのに高レベルプレイヤーの助けを借りるのがこのゲームでは普通です。　最近はその傾向が顕著です（衣装クエストもマルチ対応になりました）。　でも、そうでもしなければ初心者さんは殆どのイベントクエストを楽しめません。　イベントとストーリー、どちらが先かはわかりませんが、それらの難関・高難度クエストは、誰かに助けてもらうということを知るための、いい機会なのかも知れません。

（イベントについては、身も蓋もないことをいうなら高レベルプレイヤーと初心者の両方が楽しめるゲームバランスを考えた結果、難しいものは難しくして、その代わりに乱入アリで誰でもクリア可能に調整しただけかもしれませんが。）

　長々と書いてきましたが、今の自分としては、手が借りられるモノは借りたっていいと思うし、そういうことでプレイヤー同士の交流が生まれるのもこのゲームの楽しさの一つだな、と考えています。　でも、何も考えず手当たり次第に助けを求めるのは控えた方がいいでしょう。　少なくとも一度は挑戦して、コテンパンにのされてから、色々試してどうにもならなかったら、遠慮なく人の手を借りましょう。

　私は、手は貸せませんよ。　毛ですから。


　続く。（お久しぶり！×3）

hanage