島津豊久の旅日誌

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Episode 24「ボクが考えた最強の"見えない魔獣II"(ネタバレ注意?)(偽)」

Cross Story (偽)

カイト「こんな所に連れてきて、どうしたんだアルフレッド?」

アルフレッド「まあこれを見てくれ。”見えない魔獣”の死体だ。」

カイト「学者や魔法使いがさんざん調べたろ?今さらこれがどうかしたのか?」

アルフレッド「わからないのか?…この魔獣はいつまでたっても消滅しないんだよ。」

カイト「確かに、言われてみればそうだな。」

アルフレッド「それに、こいつは人に近い形をしていて、大きさも我々に近い。今までの魔獣とは根本的に違うような気がする。」

カイト「アルフレッド。…何が言いたいんだ?」

アルフレッド「これは私の仮説なんだが、こいつは、魔獣が我々"ヒト"を学んで、我々を模して進化した魔獣なんじゃないかな。」

カイト「何だと?」

アルフレッド「解剖した学者によれば、頭部に脳に似た器官も確認されている。…この魔獣は、ある程度の知能を持っていたと考えられるんだよ。」

カイト「マジかよ?」

アルフレッド「これがヒトを模した魔獣だとすると、今後更にヒトに近い魔獣が現れるかもしれないな。」

カイト「何のためにだ?」

アルフレッド「私はこう考えているんだ。…もしかしたら、魔獣、いや、エニグマは、我々と対話したがっているのかもしれない、と。」

カイト「その為に、エニグマが、”ヒト”を造ろうとしてるってことか?」

アルフレッド「そうだ。」

カイト「なんてこった。」

その頃、宵闇の草原付近にエニグマ出現との一報を受け、アデル達はキャラバンで急行した。
アデル達が到着すると、既に周囲が紫色の光に覆われはじめていた。

レーナ「みんな気をつけて!魔獣が降って来るわよ!」

ソフィア「この光、…大きいな。来るぞ!カニかオオイヌだ!防御陣形!構えろ!」

ところが、いつまでたっても魔獣は現れなかった。
そのうち紫色の光は消えてしまい、空を見上げるとエニグマも消滅していた。

マリオン「ふぁー?…どうしちゃったんだろうねえ?zzz」

レーナ「見て!誰か倒れてる!」

マルバス「あれは?…女の子じゃないか!」

マルバスが飛んでいって、女の子を抱きかかえて戻ってきた。

フォルク「うーん。気を失ってるだけで特にケガはしていないようですねえ。」

アデル「何であんなところに倒れてたんだろ?」

レーナ「それにしてもこの子、綺麗な髪の色ねえ。見たこともない虹色に光ってる。この色、ちょっと魔獣に似てるような...。」

謎の女の子「…ううん。」

フォルク「あっ!目を覚ましましたよ!」

   システム ”エニグマ・アバターの名前を入力して下さい。”

(つづく)

写真:アデルとエニグマ・アバターの女の子(アデルのななめ後ろにいるが、透明化のスキルを使っているため姿が見えない)

島津豊久

コメント

1

ヒナドリ

ID: 2fve8p9mc5mi

エニグマも、もう一つの、新たな種族かもしれない!
ということですね。

新説あらわるですね。

2

島津豊久

ID: weubkgqkmtdq

ありがとうございます。
エニグマにも悪い奴といい奴がいて...というお話ですが、あくまでネタですので!