~これまでのあらすじ~
キャラバンの旅が終わってから10年後、ミグノノとロロタタが結婚することになったので、タタリンが呼びかけて久しぶりにみんなで集まって同窓会を開くことになった。
会場のナルポポ村の酒場には、(元)ヒーローたちが続々と集まってきた。
Cross Story (偽) その1
ノヴァル「やあボグズ。久しぶり。」
ボグズ「うおっ!てめえはノヴァルか?…ずいぶん涼しい格好になっちまったなあ。これじゃゾンビじゃなくてオーク・ボーンだぜ。」
ノヴァル「ハハハ。キミはうまいこと言うねえ。体はこの有様だけど、新鮮な脳みそを移植してもらったので、以前より流暢に話せるようになったんだよ。”秋の空 ボグズ驚く ノヴァルかな”」
ボグズ「わかったわかった。今ので誰の脳みそかだいたいわかったぜ。…とりあえずワイン持ってきてやっからよ。」
タタリン「...。(ラスベルさんは欠席っと。)」
Cross Story (偽) その2
フォルク「エミリーさん、お久しぶりです。」
???「これはフォルクさん、久しいですね。でも私はエミリーさんではありませんよ。レーナです。」
フォルク「えええ?!レーナですか?何でそんな格好してるんですか?」
エミリー「それは、私がレーナさんに提案したからですわ。同じグロスカッドの姫君として、衣装を統一してはどうでしょうかと。」
フォルク「うわわ…二人の思念波で頭がガンガンしますよ。それでは、まさかモーリーも?!」
エミリー「いえ。モーリーは今でもあのイスで走り回っていますよ。あの子、あのイスをすっかり気に入ってしまったのね。」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
モーリー「モーリーだよぉー!お友達になろぉよぉー!」(ドップラー効果)
フォルク「…うわあ。」
タタリン「…うわあ。」
Cross Story (偽) その3
フォルク「お久しぶりです、ロロミュ。あなたはあの頃と全然変わってないですね。まるで長命のエルフみたいですよ。」
ロロミュ(偽)「ありがと。まあ、アイドルは年を取らないからねー。」
フォルク「うわっ?!ロロミュ?!名前の横に(偽)って書いてありますよ!ひょっとして、あなたはアーティストが作った偽者ですか?」
ロロミュ(偽)「シーッ!あんた、みんなにそれバラしたら、*ロスわよ!」
フォルク「本物のロロミュはどうしちゃったんですか?」
ロロミュ(偽)「静かに、ゆっくり、窓の外を見て。…ほら、入りたそうに中を覗いてるでしょ?あの子、アイドルは年を取らないんだーって言って、あたしに代理で来させたのよ。」
フォルク「うわあ。…偽者の人も苦労してるんですねえ。」
タタリン「...。(あたしも幹事を偽者にかわってもらえばよかった。)」
(つづく)
写真:10年後のレーナ。(エミリーとの見分け方は、ヤリの先の色が微妙に異なっているらしい。)
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