ブラゾネリ(偽)は、ゾネリさんがイアル各地をブラブラ歩いて謎を解き明かします。
ゾネリさん、今日はクリスマスイベントで大賑わいの北限の街ゲリスクに来ているようですよ。
今日のお題:"ゲリスクは何故クリスマスの象徴になったか?"
Cross Story(偽)
ロロミュ「...寒いですねー。ゾネリさんは、これまでゲリスクにいらしたことはあるんですか?」
ゾネリ「私はゲリスクは初めてですねー。ゲルブルズ山にも、今日はじめて登りましたよ。イオティ強かったねえ。...それにしても寒いねえ。ロロミュさんはよくそんな薄着でガマンできますねえ。」
ロロミュ「今回のイベントで、私のクリスマス衣装が配布されなかったので、まだ夏服のままなんですよ。クシュン。...風邪ひかないようにします。」
ゾネリ「しかしスタッフも、こんなに寒いんだから、気を利かせてクレセント温泉郷とかにすればよかったのにね。」
ロロミュ「いやいや、ゾネリさん。ゲリスクも寒いだけの町じゃありませんから。」
ブリッツェン「ゾネリさん、はじめまして。私はブリッツェンです。こう見えても南ロストフ大学でドワーフ民俗学の研究をしているんですよ。」
ゾネリ「先生よろしくお願いします。それにしても、学者の先生に全然見えないですねえ。どうみても、トナカイじゃないですか。南ロストフ大学、懐が深いねえ。」
ブリッツェン「まあまあ、私のことは置いておいて。...ところでゾネリさん。何故このゲリスクが、クリスマスでこんなに賑わっているか、わかりますか?」
ゾネリ「その前に、私昔から思ってたんですけど、そもそも、このクリスマスってのは、どこの神様の、何を祝うお祭りなの?アルオス神話とかダルキソス神話には、クリスマスって出てこないですよね?」
ブリッツェン「...うっ、流石ゾネリさん、痛い所をついてきますね。確かに、このクリスマスというお祭りの発祥はよくわかっていないんですよ。一説によれば、戦災で無くなった子供達が、あの世では存分に戦えるように、木箱に武器を入れて、この時期に子供のお墓に供えていたというドガ地方のオークの風習が、ドワーフ領に伝わって、アレンジされて、今のような形のお祭りになったらしいんですよ。」
ゾネリ「はあー?!クリスマスって、オークが起源だったんだ!私オークなのに、それは全然知らなかったなあ。」
ロロミュ「プレゼントって、元々は武器だったんですね。もっとロマンチックな伝説があるのかと思ってました。」
ブリッツェン「まあ、とにかくですねえ、ここゲリスクに、今から約150年前に、クリスマスに関係の深い、あるものが誕生したんです。それができたからこそ、ゲリスクはクリスマスの町として発展したんですが、ロロミュさん、それが何かわかりますか?」
ロロミュ「うーん。何だろ?...クリスマスの定番料理で有名な、マンモスの丸焼き、とかでしょうか?ゲリスクだけに。」
ゾネリ「ええ?!ロロミュさんちは、クリスマスにマンモスの丸焼き食べてるんだ?そんな風習はじめて聞いたなあ。...あなたは田舎どこなの?」
ロロミュ「えっ?えっ?皆さんは食べないんですか?...私の実家だけだったんですね。ちょっとショックです。」
ブリッツェン「ゾネリさんは、このゲリスクに150年前、何ができたのか、おわかりになりますか?」
ゾネリ「うーん。サンタクロース社ですかね?」
ブリッツェン「そうです!流石ゾネリさん、正解です。」
ロロミュ「サンタクロース社って、何ですか?サンタクロースって、あのプレゼント配ってる人の名前じゃ無かったんだ?」
ゾネリ「そう思うでしょ?でも、サンタクロースっていうのは人の名前じゃなくて、会社の名前なんだよね?」
ブリッツェン「ゾネリさん、そのとおりです。」
ロロミュさんのために、僕から説明しましょう。
ここ、ゲリスクの辺りを今から150年前に支配していたのは、ドワーフの大領主クリス=マス・サン・タ=クロース伯です。
クロース伯は、バシュガル氷河の鉱山での幻魔石の採掘で巨万の富を築きましたが、晩年にはオーク領の風習に感銘を受け、世界中の戦災孤児にプレゼントを贈る慈善事業を始めたんです。
その事業で、プレゼントの調達、受注、発送、物流、配達などの業務を一手に担うために作られた会社が、サンタクロース社だったんですねえ。
ちなみに、クロース伯は、毎年冬のこの時期にプレゼントを発送したので、彼の業績を讃える冬の祭が、後に”クリスマス”と呼ばれるようになったんです。
オーク領の風習が、ドワーフ領で独自に進化して、150年前に今のクリスマスの基礎ができあがった、というわけなんです。
ゾネリ「そうですか。この辺りに良質な幻魔石の鉱脈があったからこそ、ゲリスクが発展して、今のようなお祭りができたんだねえ。」
ロロミュ「そうだったんですね。全然知りませんでした。…私、あの氷河に立ってる巨大な青いおじいさんが、サンタクロースっていう名前なんだと思ってました。」
ブリッツェン「あの方は、サンタクロース社の第67代目社長のジェド・マロースさんですよ。”サンタクロース”っていうのは、現在のサンタクロース社では、プレゼントの配達係をしている赤い服を着たスタッフの通称にもなってるんです。」
ゾネリ「その配達スタッフは何人くらいいるんですか?」
ブリッツェン「今はだいたい5,000人くらいですね。それでイアル全土の配達をカバーしてるんですよ。」
ゾネリ「はあー。サンタクロースってそんなに居たんだねえ。全然知らなかったなあ。」
ロロミュ「私、一人のサンタクロースさんが、イアル中を配ってまわってるのかと思ってましたよ。」
ゾネリ「一人で配ってたら、クリスマス終わっちゃうよwww」
ブリッツェン「ところでゾネリさん。今、サンタクロース社社長のジェド・マロースさんと、命がけで戦うイベントをこの先の氷河でやってるんですが、ちょっと行ってみませんか?」
ゾネリ「いきましょう。いきましょう。…って、何で社長と戦わなければいけないの?www彼は慈善事業やってるんじゃなかったの?www」
ロロミュ「私は、どうせ戦うなら、マンモスのほうがいいですね!」
おっと、残念ですが、今週はここまで。
次回は、ゾネリさんとロロミュさんが、ジェド・マロース社長を討伐?
あの、クリスマス・ツリーマンのルーツにも迫ります。
来週も、ここ北限の街ゲリスクからお届けします。
(つづく)
著作・製作IHK
ゾネリさん、今日はクリスマスイベントで大賑わいの北限の街ゲリスクに来ているようですよ。
今日のお題:"ゲリスクは何故クリスマスの象徴になったか?"
Cross Story(偽)
ロロミュ「...寒いですねー。ゾネリさんは、これまでゲリスクにいらしたことはあるんですか?」
ゾネリ「私はゲリスクは初めてですねー。ゲルブルズ山にも、今日はじめて登りましたよ。イオティ強かったねえ。...それにしても寒いねえ。ロロミュさんはよくそんな薄着でガマンできますねえ。」
ロロミュ「今回のイベントで、私のクリスマス衣装が配布されなかったので、まだ夏服のままなんですよ。クシュン。...風邪ひかないようにします。」
ゾネリ「しかしスタッフも、こんなに寒いんだから、気を利かせてクレセント温泉郷とかにすればよかったのにね。」
ロロミュ「いやいや、ゾネリさん。ゲリスクも寒いだけの町じゃありませんから。」
ブリッツェン「ゾネリさん、はじめまして。私はブリッツェンです。こう見えても南ロストフ大学でドワーフ民俗学の研究をしているんですよ。」
ゾネリ「先生よろしくお願いします。それにしても、学者の先生に全然見えないですねえ。どうみても、トナカイじゃないですか。南ロストフ大学、懐が深いねえ。」
ブリッツェン「まあまあ、私のことは置いておいて。...ところでゾネリさん。何故このゲリスクが、クリスマスでこんなに賑わっているか、わかりますか?」
ゾネリ「その前に、私昔から思ってたんですけど、そもそも、このクリスマスってのは、どこの神様の、何を祝うお祭りなの?アルオス神話とかダルキソス神話には、クリスマスって出てこないですよね?」
ブリッツェン「...うっ、流石ゾネリさん、痛い所をついてきますね。確かに、このクリスマスというお祭りの発祥はよくわかっていないんですよ。一説によれば、戦災で無くなった子供達が、あの世では存分に戦えるように、木箱に武器を入れて、この時期に子供のお墓に供えていたというドガ地方のオークの風習が、ドワーフ領に伝わって、アレンジされて、今のような形のお祭りになったらしいんですよ。」
ゾネリ「はあー?!クリスマスって、オークが起源だったんだ!私オークなのに、それは全然知らなかったなあ。」
ロロミュ「プレゼントって、元々は武器だったんですね。もっとロマンチックな伝説があるのかと思ってました。」
ブリッツェン「まあ、とにかくですねえ、ここゲリスクに、今から約150年前に、クリスマスに関係の深い、あるものが誕生したんです。それができたからこそ、ゲリスクはクリスマスの町として発展したんですが、ロロミュさん、それが何かわかりますか?」
ロロミュ「うーん。何だろ?...クリスマスの定番料理で有名な、マンモスの丸焼き、とかでしょうか?ゲリスクだけに。」
ゾネリ「ええ?!ロロミュさんちは、クリスマスにマンモスの丸焼き食べてるんだ?そんな風習はじめて聞いたなあ。...あなたは田舎どこなの?」
ロロミュ「えっ?えっ?皆さんは食べないんですか?...私の実家だけだったんですね。ちょっとショックです。」
ブリッツェン「ゾネリさんは、このゲリスクに150年前、何ができたのか、おわかりになりますか?」
ゾネリ「うーん。サンタクロース社ですかね?」
ブリッツェン「そうです!流石ゾネリさん、正解です。」
ロロミュ「サンタクロース社って、何ですか?サンタクロースって、あのプレゼント配ってる人の名前じゃ無かったんだ?」
ゾネリ「そう思うでしょ?でも、サンタクロースっていうのは人の名前じゃなくて、会社の名前なんだよね?」
ブリッツェン「ゾネリさん、そのとおりです。」
ロロミュさんのために、僕から説明しましょう。
ここ、ゲリスクの辺りを今から150年前に支配していたのは、ドワーフの大領主クリス=マス・サン・タ=クロース伯です。
クロース伯は、バシュガル氷河の鉱山での幻魔石の採掘で巨万の富を築きましたが、晩年にはオーク領の風習に感銘を受け、世界中の戦災孤児にプレゼントを贈る慈善事業を始めたんです。
その事業で、プレゼントの調達、受注、発送、物流、配達などの業務を一手に担うために作られた会社が、サンタクロース社だったんですねえ。
ちなみに、クロース伯は、毎年冬のこの時期にプレゼントを発送したので、彼の業績を讃える冬の祭が、後に”クリスマス”と呼ばれるようになったんです。
オーク領の風習が、ドワーフ領で独自に進化して、150年前に今のクリスマスの基礎ができあがった、というわけなんです。
ゾネリ「そうですか。この辺りに良質な幻魔石の鉱脈があったからこそ、ゲリスクが発展して、今のようなお祭りができたんだねえ。」
ロロミュ「そうだったんですね。全然知りませんでした。…私、あの氷河に立ってる巨大な青いおじいさんが、サンタクロースっていう名前なんだと思ってました。」
ブリッツェン「あの方は、サンタクロース社の第67代目社長のジェド・マロースさんですよ。”サンタクロース”っていうのは、現在のサンタクロース社では、プレゼントの配達係をしている赤い服を着たスタッフの通称にもなってるんです。」
ゾネリ「その配達スタッフは何人くらいいるんですか?」
ブリッツェン「今はだいたい5,000人くらいですね。それでイアル全土の配達をカバーしてるんですよ。」
ゾネリ「はあー。サンタクロースってそんなに居たんだねえ。全然知らなかったなあ。」
ロロミュ「私、一人のサンタクロースさんが、イアル中を配ってまわってるのかと思ってましたよ。」
ゾネリ「一人で配ってたら、クリスマス終わっちゃうよwww」
ブリッツェン「ところでゾネリさん。今、サンタクロース社社長のジェド・マロースさんと、命がけで戦うイベントをこの先の氷河でやってるんですが、ちょっと行ってみませんか?」
ゾネリ「いきましょう。いきましょう。…って、何で社長と戦わなければいけないの?www彼は慈善事業やってるんじゃなかったの?www」
ロロミュ「私は、どうせ戦うなら、マンモスのほうがいいですね!」
おっと、残念ですが、今週はここまで。
次回は、ゾネリさんとロロミュさんが、ジェド・マロース社長を討伐?
あの、クリスマス・ツリーマンのルーツにも迫ります。
来週も、ここ北限の街ゲリスクからお届けします。
(つづく)
著作・製作IHK
コメント
1
Cnk
ID: njmwag8xanaj
余裕で、あの番組風に脳内再生されました(*^▽^*)
2
島津豊久
ID: weubkgqkmtdq
ありがとうございます。
既にゾネリとロロミュの原型とどめてないですねwww