春節とは即ち旧暦の正月のことであります。
旧暦というのはいわゆる太陰暦ですな。今の太陽暦に変わったのは明治の頃、今となっては昔の話でございます。
またその昔は数え年といいまして、皆が皆、お正月に一つ年を取ったものでございます。
おぎゃあと生まれた赤子は、0歳ではなく、1歳。大晦日に産まれた子は、次の日には2歳になるわけで、気が早い子は歩き始めたりしている。お釈迦様もびっくりです。
ともあれ、皆人ともに無事に年を取って自分が思うことと言えば、
「腰が痛い」
ということに尽きます。
そんなわけで、年明け早々温泉に行ってきました。
行く先は日本三大温泉の一つ、草津。
さすがにキャラストのリアルコラボもされまいと読んでのことです。行った後でコラボされたら損した気分になるので!
行く先は日本三大温泉の一つ、草津。
さすがにキャラストのリアルコラボもされまいと読んでのことです。行った後でコラボされたら損した気分になるので!
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上野発の新幹線で、まず向かうのは軽井沢。2時間弱という微妙な距離は、なるほど、別荘地にはちょうど良い。
軽井沢駅の南側は空の広いショッピングモール&ホテルですが、反対側は少し古い街並みになります。
北口を出てバスに乗り、1時間半ほど北上。浅間山のすそ野を渡る、昔懐かし草軽電鉄の轍を辿ります。
草軽電気鉄道は軽井沢と草津を結んでいた鉄道路線。1915年に開業したが、建設費をケチってトンネルなしで線路を引いたりしたため輸送力が低く、台風被害などもあって1962年に廃線。草軽交通というバス会社になる。
心配していた天気もさほどは崩れず、到着したバスターミナルからてくてくと坂を下ってまいります。
宿屋に花豆屋、居酒屋なんかに混じって、射的のお店なんかもあるのが如何にも温泉街。伊香保にもあったなぁ。
で、たどり着いたのが湯畑。湯の花を収穫する畑です。
クンクン( ̄●● ̄;)ニオウゾッ
草津は一説には「臭水(くそうず)」が語源とされ、ぶっちゃけ硫黄臭い。昔から薬湯として知られるが、高温なうえ強酸性だったり硫黄が強かったりと強烈な泉質で、湯治の後は「草津の上がり湯」として四万温泉や沢渡温泉に入って肌を癒したそうな。
50℃から95℃という高温の湯を冷ますために、鉢巻きしたおねーさんたちが木の板で湯をかき回す「湯もみ」ショーが開催されており、平日昼間から行列ができていました。体験もできるそうですよ。
湯滝通りと西の河原通りをぶらぶら一周、胡麻コロッケと温泉プリンを買い食い。
それから三週間後に氷点下15度を記録するとは、この時は思ってもいませんでした。
予約をしていた山本館にお邪魔します。
部屋には手作り蒸し饅頭。水を入れると蒸籠の中でアツアツに。これは嬉しい。
そして、温泉。かけ湯をして恐る恐る手を入れますが、湯温は43℃。やっぱりアツい!
これでこそ温泉! 秋保温泉の銭湯を思い出します。さっと入って時間をおいてまた入るべし。
部屋に戻り、広縁にて雪明りで本を読みながら体を冷まします。冷めたらまた温泉に行きます。地獄極楽。
そして晩御飯、お献立。
食前酒 自家製果実酒
前 菜 煮鮑 にしん昆布巻き 海老 二色玉子
酒 肴 かずのこ
小 付 銀杏塩煎り
お造り 群馬県産ギンヒカリ
焼 物 鯛塩焼き
蒸し物 松茸茶碗蒸し
台の物 上州牛陶板焼き
お食事 炊き込み御飯
デザート
これ1月5日の話ですが、正月みたいなメニューでしたよ。献立外にもいろいろありました。
ギンヒカリとは群馬育ちのニジマス。甘くきめ細かい脂のお刺身で、酒に合わせるには気が引けるほど上品なお味。名物の花豆が入った炊き込み御飯は赤飯でした。目出度い。
群馬で宿に泊まったのは3度目ですが、外れに当たったことがありません。流石は上州長脇差の地、旅人に優しい。
食後、胃がこなれてきたら再度風呂へ。
熱い湯も徐々に慣れてきます。
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士は己を知る者の為に死す。
遥か昔に大陸に在った、晋の豫譲(よじょう)の言葉だそうです。自分の真価をわかってくれる人のためには命を投げ打って尽くすものだと、言って智伯の仇討ちを誓ったとか。
真の理解者ほど得難いものはそうありません。
それは上司に限らず、友人であれ、家族であれ、恋人であれ、好敵手であれ同じこと。
親がそうならそれだけで親ガチャUR、一生に一人でも見つかればラッキーってなもんです。
逆に言えば、友人だの家族だの恋人だのと言った関係は、相互理解が伴わなければ命を懸けるほどの価値はないと言えるでしょう。
他者を理解するにはどうしたらよいか。
これは無謀な話。人は変わり続けるものですから。
それでも理解しようとし続けることこそが優しさであり、人たらしの素質なのかもしれません。炭次郎君みたいに。
理解できる、理解した、などと思い上がってしまったらそこで理解度はカンストです。
では他者理解の指標が全くないのか。
自分に言わせれば、「オススメの本」で判断できます。薦められた本が面白ければ、この人は自分のことをわかっているなと思い、逆ならわかっていないんだなと感じるわけです。
読書ソムリエ3級の自分では本のオススメが相手の嗜好に嵌る率はせいぜい5割ってとこですな。
というか自分自身への理解すらまだまだ途上。
そろそろ読書の続きに戻りましょう。
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のぼせた頭で湯から上がり、壁に貼られた温泉の効能を見ていきます。
・切り傷・火傷・痔疾・皮膚病・婦人病・水虫・etc…
Σ( ̄ロ ̄lll) これ腰とかじゃなくて皮膚に効く奴だ・・・っ!!
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コロナが5類相当となるGW明けくらいにはリアルコラボ再開するでしょうか。次は腰に効く温泉とかがいいですよね!
とりあえず今年もマイペースにやらせていただきます。どうぞ変わらぬご愛顧を。
おとなクラブは現在若干名メンバー募集しております。
おとなクラブは現在若干名メンバー募集しております。
コメント
1
パンダ
ID: ym79fhjz6u7y
大変勉強になります。 リアル旅の日誌。
2
やす
ID: 8qeybc4z9uyx
おぉ!!木の板でお湯をかき回してるのは
湯を冷ますためなのですね!!
初めて知りました笑
「理解しようとし続けることこそが優しさ」
うーん、素敵な言葉ですな〜´ω`*
忘れないようにします(`・ω・´)ゝ
他の文章もとってもおもしろい日誌でした♪
3
ダイ
ID: z4sfcif4qevn
こんだけ寒いと温泉が骨身に染みますね〜♨️
なんか写真見てるだけでこっちまであったかく…はならんすね😅😅😅
いろんなことが勉強になる日誌です👍💡
4
ルキオン
ID: qixngfgfxjy6
>> 1
旅は良いですよ旅は。世間話のネタとして外れることがないですw
5
ルキオン
ID: qixngfgfxjy6
>> 2
もったいないお言葉。
腰は治りませんでしたがお肌はぷる艶になって帰ってまいりましたよっと。
やすさんの日誌を読んで、心が洗われた人も多数いるんじゃないかなぁ^^
6
ルキオン
ID: qixngfgfxjy6
>> 3
43℃の湯の効果は覿面で、翌日も気温は低かったのに夜までぽっかぽかでしたね。
汗ばんだのでまた風呂に入ったんですけどね。もったいない。