トリック・オア・トリート（幻魔石くれなきゃクレーム入れるぞ）！！

　冗談ですよ、冗談！　と、イベント内容がうっすいうすいと皆さん騒いでいらっしゃる四年目のハロウィンイベントもあと数日、このままイカ煎餅のごときペラッペラさでイベントも終わるのかと思いきや、ある意味予定調和な運営サイドのやらかしで公式の旅日誌も燃えに燃えております。　急に寒くなったからって火種を投下しなくていいのよ？

　さてさて、私hanageもこの炎の中に燃料を投下して、「火炙りじゃ！大火事じゃ！」と、魔女裁判の様相を呈するその輪に加わっても良かったのですが、自分の抱える熱量を遙かに超えてキレ散らかしている皆様の日誌を拝読した結果、「自分以外が熱すぎて急に冷める例のアレ状態」に突入したのでそういうことはやりません。

　炎の近くに寄りすぎると火傷してしまいます故。　私、そもそも可燃性ですし。

　というわけで、焚き火の近くでマイムマイム(怒）を踊っている皆様を遠巻きに眺めつつ、私は一人寂しくこのハロウィンイベントについて感じたことを書き綴ってみようと思います。


　1．内容薄すぎ疑惑

　今回のイベント、皆口を開けば「イベント内容が薄っぺらい」と、まぁ、やることが少なすぎるよ、と不満を述べておりました。　実際、メインストーリーにはムービーも無く追加衣装は二人だけ、サブイベントも殆ど追加は無しという有様でしたからそう感じるのも間違いでは無いと思います。　やることと言ったらキビ弾投げるか放置狩りするかですからね。

　ですが、私の考えはちょっと違います。　確かに薄っぺらく感じる内容ではありますが、今回の目玉企画である「ビースト図鑑」。　これを1ヶ月の期間で「初心者もしくはキビ弾の蓄えが無い、加えて長時間放置が難しい」プレイヤーが達成するとなると、やることをコレ一本に絞って集中しないと日数的にかなり厳しいのではないかと思うのです。　実際、キビ弾は一切使わず図鑑をコンプリートすることに挑戦している方や、上記の条件に当てはまるようなプレイヤーが何名か旅日誌を投稿していらっしゃいましたが、中々に大変な思いをして頑張っている姿が見受けられました。　そういった中で限定レイドや限定討滅、イベビ育成して塔攻略等のコンテンツをこなすのはキツいでしょう。　「ゲームは一日一時間」を忠実に守る（守らなければならない）イアル民だって、いらっしゃるのです。

　それと、皆忘れてません？　CSCもハロウィン限定版やってるんですよ？


　2．図鑑とCSC

　では次に、今イベントのメイン企画である二つのコンテンツについて感じたことですが、その双方とも、もうちょっとどうにかならなかったの？と思う点が何個かありました。

　先ずは「ビースト図鑑」。　イベントビーストを捕まえて達成報酬をもらおう、という企画そのものは良かったと思うのですが、達成の為の作業が本当に「作業」でしかなく、しかもキビ弾や長時間の放置プレイが可能な環境が無ければイベント期間内での図鑑コンプがかなり難しい作業量。　ぶら下げられたニンジンも人を選ぶ美味しさなので、ポルカッポイがどうしても欲しいか、キビ弾投げてイアルの名投手を目指すか、もしくは苦行を通じて悟りを開きたい方以外には遠慮したいものだったのではないでしょうか。

　なので今後同様の企画があるとするなら、達成に必要なビースト数を減らすか、達成報酬を上方修正するか、目玉報酬を図鑑コンプで一気に配布では無く段階的に配る等の工夫が必要なのでは、と感じました。

　続いては「CSC」。　これについてはどうしてイベントに組み込んでしまったのか、そしてその取り扱い方も大いに疑問が残りました。　前提として、運営も認めるとおり「CSC」は大半のキャラストプレイヤーにとって特別興味を抱くコンテンツではないということ。　世界観に合わないとか、そういうゲームシステムが好きでは無いとか理由はそれぞれにあるでしょうが、プレイヤーが期待していないとわかりきっているもの（以前、運営もCSCが不評であることは認めていました）をイベントの間だけでもやって欲しいなら、それこそ無理矢理にでも参加しなければならない形（ストーリーで必須とか）で突っ込むか、我慢してでもやりたくなる美味しい報酬を用意するか（これはビースト図鑑も同じ事が言えると思います）だと思うのです。

　誤解無きように言っておきますが、私個人は「CSC」そのものをつまらないとは思っていません。　息抜きにたまーに遊ぶくらいなら良いかな、という感じです。　でも、それがこのキャラストというゲームにマッチしたものなのかと言われたら、「いや、いらないだろ」という考えです。　やるなら別ゲーでやってくれ、と。　ターゲット＆移動先の指定、そしてASボタンを押す。　この程度の操作しか必要としない戦闘システムに馴染んだプレイヤーにそれとは全くといって良いほど操作が異なるゲームをやらせて、「はいそうですか」と、すんなり受け入れて貰えると何故思ったのでしょう。　更に、動かすのは特段思い入れのないキャラバンですから。　これが自分の持っているヒーローだったら幾分か違ったかも知れません。　まぁ、それこそ別ゲーになってしまいますけれど。

　…今、日誌を書いていて、CSCの操作システムに近いもので、既存のマップを使ってもいいからプレイヤー同士でお気にのキャラを使って徒競走みたいなのをしたら楽しそうとか思ってしまいました。　ASは調整入れつつ妨害だったりバフだったりをCTで使えるようにして。　これならお気に入りのヒーローを強化した分アドバンテージが出来たり、デュエル以外で色々なヒーローを使えるような気がするんですけどもね。

　失礼、話が逸れました。　「CSC」について、でしたね。　この日誌を書くにあたってイベント限定のソレをプレイしてみましたが、攻略方法が分かっていれば一人でも、四人で協力すればちょっと楽しいかも、という中々に良い塩梅の難易度やルール設定でした。　なので、運営の方々の「どうにかしてこの不評なコンテンツを受け入れてもらいたい」という気持ちと努力の跡は、少なくとも「私」には伝わりました。

　でも、残念ながらそれ、労力に見合っていないです。　せっかく人員を割いて専用の敵3Dやマップチップを作成したようですが、画面が暗くてなんだかわかりにくいし、BOSSから頻繁に飛んで来る攻撃を躱すので精一杯だったりで、正直なところ戦闘をしながらそれらを見ている余裕なんて殆どありませんでした。　こちらはハロウィン要素をしっかり確認せねば、という心構えでプレイしたので「ああ、これがイベントのやつね」と、目を留めて確認して、ついでに「戦場でよそ見をするな！」と撃墜されたりしましたが、そういう気持ちが無いならそんな無駄なことはしなかったでしょう。

　と、このように、小・中学校の教師でも無い限り（評価の付けられない生徒に評価を付けろとか言われるのって禅問答か何かかな？）、努力を全うに評価してくれるのは相手がそれを好意的に受け取ってくれる心を持っているのが前提だと思いますよ？　例えばゲッシーの新マップとCSCの新規グラ。　片方は「素敵なMAPで良かった！」になり、片方は「こんなものに時間かけるなら他のことやれよ！」、という具合に、同じような苦労でも相手の受け取り方は真逆になってしまうのです。


　3．ストーリー

　イベントの根幹を成す専用ストーリー。　今年は去年までと趣向を変えて、と告知されていた通り、話の筋は前年までの流れとはほぼ別で全体的に暗く後味のすっきりしないものでした。　お話し自体の善し悪し（追加ヒーローの好き嫌い）は個人の好みがありますが「来年に続きそうだし、今年だけじゃなんとも」と、一言でまとめさせていただいて、それとは別に。　何というのでしょうか、一つ前のお月見イベントでの「月兎ミンミストーリーなかった事件（私は一生忘れないから）」と、「今年のハロウィンイベントサブクエスト全然無いじゃん問題」もひっくるめて感じていることがあります。

　ストーリー担当者、キャパオーバーなんじゃ？

　理由としては、お月見での「月兎ミンミ」にストーリーが一切無かったことが先ず一点。　これについてはストーリー固まった後でミンミが突っ込まれたという可能性もありますが、だとしてもその可能性があるなら衣装クエストの一つくらいは用意しておけたんじゃないかと思うのです。　最悪、ヒーロー実装が間に合わないなら直前でデータから外すという処置も独立したクエストなら出来たんじゃ、と。

　続いて、今回のイベントで「カイネス」がストーリーに全く絡んでこなかったこと。　もしかしたら「アンジィ」や「アルファロ」のように加入していたら専用の台詞が挟み込まれる、という処理がされていたのかもしれませんが（カイネス持ってないのでわからないの）、前者二人と異なるのはカイネスが今ハロウィンの新衣装実装キャラ＆イベントストーリーの話に関わるヴルヴァリアのリーダーだったという点です。

　イベントストーリーを未だ未読でイベントをしているなんて方はいないでしょうからネタバレしますが、今回の騒動はヴルヴァリア内のヴァレール一派が画策したであろう策謀が原因となっています。　カイネスのヒーローストーリーがどこまで進んでいる前提でお話しを作ったのかは知りませんが、これだけガッチリと話の中にヴルヴァリアが絡んでいて、そのリーダーたるカイネスが衣装クエストだけにしか登場しないって（ネコ可愛かったけど）…。

　いやいや、お月見イベントでは新衣装キャラは全員(ミンミは違うけども！）メインストーリーに絡めたじゃないですか。　ヴルヴァリア関連でそれをやらなかったら、未だ限定ヒーローのカイネスさんはどこでイベントに関われるのよ、と。　もし、「加入してたらちゃんと絡んでくるんだよ。キャラ持ってないお前が悪いわ」ということでしたら、「ご～めんなさ～い！」でございますが。　それでも私だったら、ネロでの不穏な計画を耳にして単身お忍びで調査に現れた（ついでに変装がてら仮装してみた）という流れで、ヴルヴァリアについて分からないプレイヤーへの説明役や、敵方の思惑を示唆する等、彼女のアイデンティティを存分に生かしたと思うのです。

　なので、ストーリー担当者がそういうことを別部署と詰める余裕がなかったのかなぁ、と。　ミンミと違って、カイネスに衣装が来る事はイベント前からお漏らししてましたしね？

　そして三つめに、「ビースト図鑑」への導入が一切無かったこと。　これは、上二つと比べて理由としては弱いですが、気の利いたゲームならイベントコンテンツへの導入をちゃんとやるものです。　YOUTUBEと公式でアナウンスしたから勝手に見つけてクリアーしたまえ、というのはちょっと不親切だと思います。　しかも今回が初のコンテンツだし。　そういう時に必要なのは、導入のための説明文、つまりは大枠でストーリーですよね。　私としては、そういうちょっとした文章を組み込む余裕もなかったのかな、と邪推したわけです。


　4．イベントビースト

　これについては短くシンプルです。　ガワはいいのに輝く場所がない。　装備袋が渋すぎる。　専用解放結晶いつ実装すんの？　以上。


　5．総括

　以上を踏まえて、イベントでやることは（実は）多かったけど種類は少なく「作業」か「スルー安定」。　ストーリーもムービーが無かったり、恐らく来年に続ける為か中途半端で、端の詰めや細かい配慮も足りなくて消化不良。　故に全体として薄っぺらくて内容の無いイベントに思えた、というのが私のイベント全体を通じた感想です。　

　まぁ、同時期にリリ姫のストーリーが毎週毎週追加されていた＆周年から年末年始のデスマーチが遠くからギャラルホルンの様に聞えてくるようですから、開発スタッフ全体に余力がないのでしょう。　去年はトラウマレベルだったそうですし。

　というわけで開発スタッフの皆様、身体を壊さない程度にガンバッテ下さい。　イアルの民は、きっと周年＆年末年始イベントを楽しみにしておりますから。


終わり。（最近、ルーファスを叩き起こしに行きました。）