hanageです。　第5回です。　相変わらずです。

　キャラ育成という、それ本来ゲームプレイの基本じゃねぇの？という行為の必要性にようやく気付いたhanage君。　チュートリアルで触れてきた各種ポイントコンテンツだけど、あの時なんて説明されたっけ？と、該当記憶のサルベージを試みるも、記憶の劣化がニワトリ並に激しい脳みそからは、現在エラー＆ビジー状態です、さっさと再起動しやがって下さいませお客様、と、アテンションプリーズ。　だったら、思い出すより攻略サイトで一から覚え直したほうがはるかに速いということで、wikiや旅日誌を片手に、片っ端から手を出し始めました。

　ゴルダン・経ダン、英雄の試練、魔獣討伐、コロシアム、デュエル、討滅の戦域…、と、一つ一つコンテンツ情報を調べてこなしていくうち、あるところでその動きが止まります。　勢力戦、そして、エニグマ攻略指令。

　二つとも不定期開催、そしてギルドを中心としたイベントコンテンツ。　よくよく調べてみれば、勢力戦は単独での参加が可能だけれども、エニグマはギルド単位での攻略（ギルド未所属では参加不可）とのこと。　ということは、勢力戦はともかく、エニグマポイントとその攻略報酬がほしいなら、どこぞのギルドでアルバイトか、自分でギルドを立ち上げて個人事業主か、いずれにせよ、無職にはエニグマの「あ」の字も発言する権利がないという事実が判明しました。

　ということで、就職か起業か、いっそこのまま自宅警備員か、の三択を迫られたわけです。　このうち、起業（ギルド立ち上げ）という選択は即却下されました。　そりゃそうです。　こちとらゲームを始めて間もない初心者なのですから、そんな状態で自分の現在BPの数倍を要求してくる多人数参加型イベントに単身飛び込むなんて、深窓の令嬢が裸一貫で真冬の富士登山に挑むようなもの。　頂上でのご来光を拝めないことは先ず間違いなく、挑戦前の真っ白な肌より真っ白な、むしろ白すぎて青いくらいの肌になって無言の帰宅を果たすのは火を見るより明らかでした。

　で、就職か無職か、それが問題だ。　これは、正直ちょっと考えました。　ギルドに所属していないとエニグマイベントに参加出来ないということは、逆に考えれば、エニグマ関連のポイントや報酬を諦めれば他は一人でもどうにか出来る、ということ。　それに、このキャラストというゲームをこれからどれくらいプレイし続けるのか？という自分への疑問もその当時は大きかったのです。　途中でポーンと投げ出してしまう気でいるのに、コミュニケーションや協力が必要なギルドイベントに参加していいものなのか、その時はそう考えていたんです。　曲がって生えてくるわりに結構お堅いんですよ、hanageという体毛は。

　で、考えてみて、まぁ半年くらいは続けるだろう、この感じなら、という結論が出たところで、それならギルドに加入しよう、という流れになりました。　何しろ、就職すれば給料（毎週のギルドイベント報酬）も出る、福利厚生（各種育成ゴールド割引）も充実とくれば、無職（一人）の方が他人と関わらないから気楽、という点を差し引いてみてもその恩恵は大変魅力的でした。　というわけで、私の就職先（ギルド）探しがスタートしたわけです。


　～そのレンチ、ボルトに合ったサイズですか？～

　というわけで、初心者におすすめのギルド情報！　なんてものはございません。　自分の加入したいギルドというのはあくまで自分の求めるギルドであって、他人様が求めるそれと同じなわけではないのです。　両手よりも大きな数は数えられない人に経理の仕事を勧めてはいけないように、ボルトに合わないレンチを差し出しても用を成さないばかりか、レンチかボルトか、最悪その双方が壊れることになってしまいます（現実世界でもやっちゃダメ、マジで、ホントに）。

　なのでここでは、私的独断と偏見で用意したギルド例をいくつか挙げつつ、自分自身の所感も含めた、こういう人にはこういうギルドが合っているんじゃない？という考えを書くことにします。　でも先ずは、自分がギルドに何を求めているかを整理しておきましょう。　活動時間帯、コミュニケーションの有無、プレイスタイル（自由・まったり・コツコツ・がっつり）を把握しておくのはとても大事なことです。　自分のことを何となくまとめられたでしょうか？　そうしたら、下記へとお進み下さい。
　
　1．廃墟（所属人数一桁前半or未ログイン勢多数）
　ギルド検索で沢山、たーくさん引っかかってくるギルドです。　なにがしかの理由で立ち上げたものの、人が住んでいる形跡（ギルド活動）がほぼor全くない、まさに廃墟です。　メンバーがギルマス一人とか、多くて2，3人なものはわかりやすいし、ギルド検索で加入人数を一定以上に設定すれば除外できるので楽ですが、ギルドLVも高く所属メンバーが沢山いるのに全員幽霊だった、なんていうケース（私は「夢の残骸」と呼んでいます）もあるので、単純な人数だけで判断するのは禁物です。　廃墟マニア以外には合わないギルドでしょう。

　2．無言出入り自由orお試し（読んで字の如く）
　申請を出せば自動で加入でき、個々のプレイは完全に自由というギルド。　廃墟の次に目にするかなぁ、という印象です。　無言おｋで出入りも自由ですから、ギルドイベントの報酬や割引目当ての人、とりあえずどこかに加入しようという人、人と話す＆PTプレイが苦手な人、活動時間帯が定まらない人等に合っているギルドでしょう。　大抵はギルドLVも低く、積極的にギルド単位で活動していないのでイベント報酬も最低限となるでしょうが、中には高LV＆エニグマも単独でこなす猛者がいる、というギルドも存在します。

　3．狭いながらも楽しい我が家（立ち上げ間もないが活発に活動中）
　ある程度のベテランや志高い若手プレイヤーが仲間達、もしくは単身で立ち上げたギルド。　ワールドチャット等で積極的に勧誘を行ったり、野良討滅を開いたりしていることが多いです。　傾向としては、コミュニケーションをある程度重視することが多いかな？という感じ。　ベテラン勢でギルド運営に乗り出す方は個人単位でのつながりも強い（プレイヤーからの認知度も高い）ようで、後に上位ギルドに化ける可能性もあるとかないとか。　これから一緒に頑張る仲間を探しているので、初心者だけど自分も一緒にがんばります！、という人にも合っているのではないでしょうか？

　4．落ち着いた静かなカフェー（チャットやギルド活動が少ない）
　加入人数の大小にかかわらず、ギルド内でのコミュニケーションや活動をあまり行っていない（加入者に強制しない）ギルドです。　無言おｋと違う点は、最低限の挨拶やコミュニケーション（良識）は必要ということ。　また、活動が皆無なわけではないので、エニグマのようなギルドイベントでは協力プレイも行ったりします。　普段は静かに個人プレイで自由にゲームをしたいけれど、完全に一人って言うのはちょっと、とか、大きなイベントの時は複数人で協力したい、という人向け。

　5．いつも賑やかみんなの遊び場（チャットやギルド活動が活発）
　4とは反対にギルド内での会話やイベント、協力プレイを積極的に行っているギルド。　誰かと一緒にイベントなんかをわいわい楽しみたい人、人との会話や関わりを持つのが好き、という人向けです。　ちょっとした困り事（ゴルダン経ダン行きたい、伝説挑戦したいetc）の時に助けてもらえたり、初心者なら攻略の手助けをしてもらえたり（中には先回りして助言をしてくれる人も）、愚痴を吐き出す場になったり、と色々捗ります。　助けてもらったら、アメリアのスタンプを忘れずに。　

　6．老舗＆ギルドイベント上位勢（文句なしの優良物件、ただし…）
　老舗と書きましたが、要はメンバーの稼働率が高く、更にギルドLVも高いギルド、且つ（もしくは）、毎週のギルドイベントでランキング上位にコンスタントに名前を連ねるギルドです。　当然、イベント報酬やギルド割引がガッツリ貰えるので魅力的です。　ただし…、こういったギルドはあなた自身への対価を要求してくることが多いです。　わかりやすいものなら勢力戦・デュエル・エニグマあたりでしょうか。　参加の義務付けをはじめとして、勢力戦なら貴方はあの敵と戦って、とか、デュエルならこれくらいのポイントを稼いで、とか、エニグマならこれこれこうすると高ポイントが取れるから貴方はこういうことをして（初心者は延々と雑魚処理）、とか。　断っておきますが、私はそういう要求が悪いと言っているわけではないです。　報酬に対する対価の要求というのは至極当然で間違ったことではないと思います。　ですが、それはあくまで双方が納得してこそのこと。　お互いの為に、これらのギルドは申請を出す前に下調べをしっかりしておきましょう。

　7．こだわりの一軒家（加入条件が特殊なケース）
　身内オンリーであるとか、特定のヒーロー（ビースト）好き限定であるとか、募集内容が特殊なギルドです。　身内オンリーの場合は自分が部外者なら即スルーでおｋですし、そもそも自動加入設定になどしていないでしょう。　そうでない後者の場合、大抵はその限定的過ぎる募集条件故に、ほぼほぼお一人様＆低LVなギルドとなっています。　ギルド検索で見つけた時、同士よ！！と思わず叫んでしまった人、せっかくなら加入してみてはいかがでしょうか？


　さて、こうしていくつかのギルド例を挙げてみましたが、貴方にとってのレンチorボルトになり得るギルドはあったでしょうか？　実際のゲーム内にはこの例に入りきらない多種多様なギルドが存在するので、ギルド未加入＆移籍検討中の方はアレコレ考えを巡らせながら自分にとっての最良のギルド探しを楽しんでみて下さい。　その時のちょっとしたアドバイスにでもなっていれば、幸いです。


　それと最後に、本当にこれは個人的な意見ですが、報酬や割引の高低だけを見てギルドに加入申請するのは止めましょう。　高いギルドLVというのは彼らが長いプレイ時間をかけて作り上げてきた彼らなりの素敵な農園のようなものなのですから、そこに流行の装いで踏み込んで、実った収穫物だけ頂くのはいかがなものかと思うのです。　せめて作業着くらいは着てほしいのです。　また、私は稼働していないギルドのことを「廃墟」と表現しましたが、廃墟にもかつては人がいたのです。　結果、廃墟になってしまったけれど、立ち上げた人にはもしかしたら大切な思いがあったかも分からないのだから、面白半分で押し入って落書きなんてしないでほしいのです。　それは誰かの「夢の残骸」なのかも知れないのですから。


続く。（画像はギルドの皆さんとイベント討滅での一コマ）

hanage