注:プログラミングや数学に関しては門外漢なので、あちこちのサイトから調べた話をまとめています。
間違いや勘違いがあればご指摘くださいm(_ _)m


皆さんピックアップガチャを回したのに欲しいアニマが全然出てこなかったなどの悲劇を体験したことがあると思います。

ピックアップとはいっても排出確率が明記されていないのでどれくらい確率がアップしているのか不透明なのですが、6000石使ってアニマ20個だけとか死ねますよねしのあさん。

また、修練にお守りと☆6装備使って20%成功のはずなのに20回くらい連続で失敗したこともある人もいるのではないでしょうか。

今回はそんな確率についてのお話です。


コンピュータのプログラミングにおいてランダムな数値を得るには乱数プログラムというものを使います。
しかし一般的な乱数プログラムは疑似乱数プログラムと呼ばれるもので、本当はランダムではないのです。

比較的わかりやすい例だと0〜9までの数字がバラバラに並んだ膨大な桁数の数字から何桁目を取り出すかによって得られる値をランダムな結果として出すのが疑似乱数プログラムです。

コンピュータは原則として計算機なので、入力した値を元に結果の値を得ます。
つまりなにがしかの値を入力しないと結果を得られず、入力した値が同じなら必ず同じ結果になります。

この入力する値をSEED値といい、SEED値次第で得られる結果が決まってしまいます。
このSEED値をプログラム上で得る方法はさまざまなのですが、常に同じ数値にならないよう刻一刻と変化するリアルタイムの時間などの数字を参照させたりする手法もあります。

例えばドラクエ9では、ある宝箱を入手した時に何秒後にその宝箱を開けるかによって得られるアイテムが予測できるという裏技がありました。
これは時間を参照したSEED値が解析された結果ですね。

その参照する値が多ければ多いほど得られる結果はランダムに近づくはずですが、プログラムが複雑になり過ぎたり、逆に予想もしていなかった規則性が出てしまったりすることもあります。
このあたりはプログラミングの技術力によりますね。


〜ここから余談〜

セガが出したゲーム機「セガサターン」が現役だった時代、カルドセプトというゲームが発売されました。
ゲーム内でモンスターやアイテムなどのカードを集めてデッキを作り、スゴロクのようなマップにモンスターを配置したり対戦相手のモンスターと戦ったりして勝利を目指す、モノポリーと遊戯王を足したようなゲームです。

これがやり始めると止まらないほどの熱中度と面白さを孕んでおり、その後サターンからPSに移植、さらに次世代のドリームキャストやPS2でも続編のカルドセプトセカンドがヒットするなどの人気シリーズになりました。

ドリキャスを最後にセガが家庭用ゲーム機市場から撤退してしまったためセガのサードパーティであったソフトメーカーの動向が注目されていましたが、PS3ではなくXbox360での続編「カルドセプトサーガ」が発表されました。

カルドセプトファンは喜びに沸き、そのためにXbox360を購入した人も居ました(ex俺)。

しかしこの続編。
サイコロの乱数プログラムに不備があり、ランダムではない規則性のある出目だったためにゲームとして成立していなかったのです。

他にもストーリーが進まずゲームが進行不能になるなどのバグも多くあっという間に炎上しました。

この騒ぎは発売元のバンダイナムコゲームスが「このゲームおかしいんちゃうか」というユーザー側の問い合わせを「当社ではそのような事例は確認していない」とけんもほろろに突っぱねたり、ファミ通のクロスレビューで高得点を叩き出して「実際にプレイすればすぐおかしいことに気づくやろ。あいつらプレイせずに提灯記事書いとるな」と各方面に不信感が飛び火して結果的に回収騒ぎに。

その後修正版がリリースされたりしましたがユーザーの怒りと不信感は凄まじく、折角名作ゲームと呼ばれたカルドセプトシリーズはこの騒動で息の根が止まってしまいファンにとってもゲーム界にとっても大きな損失となりました。

(その後続編が3DSで1本だけ出ましたが時既に遅くヒットには至らずでした)

ゲーム開発を下請けに回したこと、納期に追われてチェック機構が働かなかったこと、単純にプログラマーの技術力不足などが招いた悲劇ですね。

よいこのゲームメーカーのみんなはデバッグはちゃんとやろうね！

〜余談終わり〜


話が長くなりましたが、要するに「SEED値が悪い時は必然的に結果が悪い」ということです。

合成や修練でちょっとおかしいくらい失敗が続いたりするのはSEED値が悪い時、成功しまくる時は良いSEED値の時かもしれません。
銀の金槌を合成してて、☆5武器が立て続けに3個出来たりする時もありました。

ちなみにこの手の乱数プログラムはクライアント側(ユーザーのスマホなど)ではなくホスト側(運営のサーバー)などで処理するのが当たり前なので、リログや再起動などをしても結果は変わらないかもしれません。

クライアント側で処理する方式だとチートプログラムなどでレアアイテムを大量にゲットする輩が現れる危険が高いからですね。

実際に何を参照しているかは不明なので何とも言えないのですが、ワルチャなんかで見る「どこそこ地方のどこそこで修練すると成功しやすい」などの情報も一概にオカルトではないかもしれません。

現実的に打てる策としては修練や武器合成などは出来るだけ素材を大量に貯めこんでおき、引きが良い時は一気に突っ走り、逆に悪い時はストップして日を改めて開けるなどすると上手くいく…かもしれません。



というのも波で貰える装備袋。

俺は今まで銀250個開けて☆5装備9本出てるのですが、300個開けて☆5装備1本しか出なかったという恐ろしい日誌を見たからです。

あなたが悪いんやない。みんなSEED値が悪いんや！