riccaの旅日誌

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【雑日誌】追憶Lv.1 その3


随分空いてしまいましたが。
モチベーションの更なる回復のために、追憶してみましょう。

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りっかには、仲間がいます。
キャナルとカール・デーンです。
りっかは特に何をした覚えもないのですが、
2人は仲間になってくれました。

お話も、2人が喋って進めてくれるようです。
たまにはりっかにも話を振られるようですが、
いつもりっかは黙っています。
りっかは、りっかが主役なのかと思っていたのですが、
どうやらりっかは主役ではないようです。 
そういう世界なんだな、とりっかは思います。
別にりっかは主役でなくてもよいのですが、
お喋りに入れないのは、ちょっと寂しいなと思います。

どうしてカール・デーンだけ、フルネームで呼ぶんだろう?とも思います。
立派な名前が、お話を進める大切な役割を表しているようです。
でも、やっぱり長いし、なんとなく釈然としないので、
陰ではこっそり「カルデン」と縮めて呼ぶことにしています。 

キャナルはフラスコか何かを投げます。
カール・デーンは大きな石を投げます。
 
りっかはパチンコをぱちっとやるだけなので、
カールはすごいなぁ、といつも思います。
どう見たって、カールの方が強そうです。
りっかも頑張ってはいるのですが、
どうもあまり、敵を倒せている気がしません。

なので、りっかは、なるべく戦いたくないな、と思っています。
それはりっかだって、こういう世界では「戦うもの」だ、とは、知っています。
りっかも覚悟して、ここに来たつもりです。
りっかの古い記憶では、
4人縦列でぞろぞろ歩いていると、突然ちゃらっちゃ~という音がして、不本意な戦いが始まる。
ここも、そういう「心臓に悪い」場所だと、一応りっかも分かっているつもりなのです。

でも。
みんな死んでしまったらどうなるんだろう
イアルから追い出されてしまうのではないかしら
すべてが終わってしまうのではないかしら
 
そう考えると、どうにも怖くて仕方がないのです。 
りっかは怖いのが嫌いです。
そして、りっかには、ちいさなパチンコしかありません。

だからりっかは、拾い物をしている方が好きです。
なにせ沢山走れますし、きらっと光るものを目指して走るのは楽しいものです。
光っていたはずなのに、行ってみたら、錆だらけのナットが落ちていたりします。

なーんだ、つまらない

とりっかは思いますが、あまり気にせず拾います。
せっかくここまで走ってきたのですからね。
菜の花とモコモコイチゴならうれしいのですが、
世界はそう都合よくはできていないのです。

いろんな人に、いろんな拾い物を頼まれます。
なのでりっかは、せっせと拾っては渡しに行きます。

ある日、拾った物を届けにいったりっかは、
ネコが歩いているのを見つけました。

ネコ

……このネコは、なんのためにいるんだろう……?

気になったりっかは、少し近寄ってみました。

………

ネコは、りっかには興味がなさそうです。

………

ちょっと怖い……
でも、ここでは、戦わなきゃならないんだ……!

ひとつ深呼吸をしてから、ゆっくりと、もう少し、近寄ってみました。

次の瞬間にはきっと、飛び掛かってこられる……!!

ところが。
ネコは、りっかの横をすり抜けて、あちらに歩いていってしまいました。

………………?

……ふむ
と、りっかは思いました。
少なくとも、このネコは、戦うためにいるのではないらしい。

じゃあ、なんのためにいるんだろう……?
………?

分からないことは、テオに聞くのが一番です。

「テオー?ネコがいるの」
「いるね」
「これ、なんでいるの?」
「戦うんだよー」
「戦うの?」
「戦わなくていいよー」

………

いまひとつ、ネコについてはよく分かりませんでしたが、
戦わずに済むならそれに越したことはありません。
テオが戦わなくていいと言うなら、戦わなくてよいのでしょう。

……どうやらこの世界では、戦わなくても良いらしい!

さすがにりっかも、全然、まったく、戦わずに済むとまでは、思いませんでしたが。
少なくともあの、突然ちゃらっちゃ~と言われて心臓が止まりそうになる、
ああいう不条理なことは、ここでは起こらないのでしょう!
なんて素晴らしいイアル!

りっかは、とても安心しました。
……そう、あのときまでは。







ricca

コメント

1

テオ

ID: xzztd5hag7zt

え!?
なんのとき!?

何!なにがおこった!!