hanageです。　第30回です。

最終回です。

　前回から随分と時が経った様な気がしますが、皆様息災でしょうか。　このシリーズも今回でようやくお終い。　軽い気持ちで始めてみたはいいけれど、気付けば一年掛かりの投稿になっていました。　オギャーと生まれた可愛いベイビーも「勝手に入ってくんなYO、BBA！！」と、親に心無い罵声を浴びせるくらいには成長しているはず。

　時の流れは恐ろしい。
　そしてあの頃にはもう、戻れない。

　で、最終回のテーマは「旅日誌」です。　つまり、皆さんが今読んでいるコレのことですね。　プレイヤーが勝手気ままに自分の好きな事を書き綴って投稿できる素敵な機能です。　楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、キャラストの歩みと共に記されてきたキャラスト民の足跡。　言い換えればキャラストというゲームの歴史でもあるでしょう。　今回はそんな旅日誌についての振り返りです。

　さて、旅日誌と一口に言っても、その中身や活用の仕方は人それぞれかと思います。　私の場合、旅日誌との初めての接点は「アリゲーターガー討伐」、いわゆる「難関クエスト攻略日誌」でした。　混じりっけ無しの純粋な初心者だったあの頃、「こんな強い敵どうやって他の人は倒したんだ、というかどうやって倒すんだ」と攻略の手がかりを探した結果、たどり着いたのが旅日誌だったわけです。　攻略wikiよりも情報数が多く、自分のプレイスタイルやヒーローの強化具合に近しいもの、要はwikiより参考になる情報を公式HPで探すことが出来て、「これは便利だ」と感じた事を今でも覚えています。

　まぁ、参考にはなりましたが、結局、ガーを自力で倒すことは出来ず、討伐ヘルプをしてくれていた他プレイヤーさんに助けてもらって突破したんですけれどね。


　ですが、この一件以降、「気になることや攻略情報は旅日誌で調べる」という癖がつきました。　「タンクマラソン」、「無敵ループ」、「謎のビースト」、「宝珠マラソン」、etc.。　今では当たり前に活用している知識の大半は、皆、旅日誌で得た情報です。

　そうして「旅日誌で調べる癖」が定着してくると、その便利さ、有用さをより強く感じるようになってきました。　「情報の数が多い」というのは先に挙げましたが、それ以上に、

　という点が良いのです。

　例えば、キャラストは一月の間に最低1回くらいは新イベントを開催しています。　そうなると当然、それに関係した新情報が出てくるわけですが、そういった諸々の情報が、少なくともイベント開始から数時間、遅くても1～2日で旅日誌に投稿されるのです。

　勿論、知らなくても困らない情報というのは沢山ありますけれど、「特定の攻略が必要なレイドや討滅」等は、それを知っているか知らないかで得られる報酬の量が変わってきますし、より無理なく、より効率的なコンテンツ攻略の手がかりにもなりますから、是非とも押さえておきたい情報です。

　また、メンテ後には付きものの「不具合」情報。　これは攻略情報以上に重要です。　こちらは知らないでいると非常に、ひじょーに困る事態に陥る事があるにも関わらず、「公式からのアナウンスが常に遅れがち」なので、「どこぞの誰かが何らかの不具合に見舞われた」という情報を知っておくだけでも自衛につながります。　そして、そういった情報は、知るのが早すぎて困ることはありません。　欲しい情報をいち早く知れるのも、旅日誌の強みでしょう。

　一応、「公式からのアナウンスが遅い」という事にフォローをいれておくと、これは公式だからこその遅さでもあると思います。　旅日誌は個々人が体験したことを即投稿、反映出来ますが、運営サイドはプレイヤーからの報告を受け、それらの正否を確かめ、対応方針を決定し、そうしてやっと正式に不具合として告知するのですから、時間がかかって当然です。　「遅いが正確」、これが公式の良いところです。

　それでも、重要な不具合はなるべく早く、出来るならゲーム内で告知して欲しいですけれど。


　と、それら見逃せない情報を「こまめに」確認する様になってくると、否応なく攻略情報とは関係のない日誌が目に飛び込んでくるようになります。

　何故かと言えば、理由は二点。

　一つ目に、確認したい情報は最新のものなので、旅日誌は「投稿が新しい順」で表示することになります。　二つ目に、旅日誌のカテゴリ選択には「不具合」という項目が存在しないので、カテゴリー選択で不具合報告の日誌だけを選択するという事が出来ません。　故に、旅日誌の「タイトル」を新しい順に一つ一つ確認していって、不具合報告だと思われる日誌を探さなければならないのです（ちなみに、掲示板の不具合報告はほぼ機能していないので、ないも同然です）。

　こうなると、目当ての情報以外の旅日誌を「タイトル」だけでもすべて確認することになるわけです。

　そうすると不思議なもので、本来は目当ての情報とは関係ない旅日誌に、ふと興味を惹かれ思わず読んでしまった、というケースが起きるようになりました。　どんな日誌を読んでしまったのか、今となっては定かではありませんが、読んでみて面白かった、というのは間違いないでしょう。　それ以降、徐々に「攻略とは無縁の旅日誌」を読む回数が増えていったのですから。


　そういう類いの旅日誌を読む面白さというのは、何というのでしょうか、「知らない他人のゲームでの言動」に共感したり、「くだらないひとネタ」で思わず吹き出してしまったり、「けっこう深刻な内面の吐露」に思わず考えさせられてしまったり、と、キャラストという共通のゲームの、その喜怒哀楽を旅日誌で共有するというか、「中の人」の温もり…、息づかいを感じることが出来るというか、まぁ、よく分からないけれど、兎に角、私にとっては面白かったのです。


　そうこうしているうちに一年の月日が流れ、ずっと在籍していたギルドを離れ、今のギルドに加入し、それを切っ掛けに、「読む側」だった自分が旅日誌を「書く側」になるわけですが、それは二年目のことなので、別のお話。　機会があったら「書く側」の事も日誌にしてみようか、と思うことはありますが、予定は未定。


　これにてようやく、一年の足取りの振り返りもお終いです。


おわり。