Cross Story(偽)

タタリン「...。」

ミグノノ「...タタリンが、鬼の形相でキャラバンに毒砲ガン積みしてるんだけど、何かあったのかな？」

ロロタタ「さあ？よくわからないけど、知らない間に勝手にメインアバターの地位をリザードマンに奪われたって、さっきまで暴れてたわよ。」

ミグノノ「何それ？...どういう意味なんだろう？」

ロロタタ「よくわからないけど、今ならまだリザードマンはレベルが低いから、ボコボコにして、メインアバターの地位を取り戻すって言ってたわ。」

ガオ「確かに、未だタタリンは自由都市に到達してない。転生管理官に会っていないから、今回の転生が、タタリンの承諾の意思を確認されずに行われたことは明白だ。この転生には錯誤があったと言える。従って、転生措置の決定は法的には無効であり、訴訟に持ち込めば、その効力を取り消すことができるかもしれない。タタリンには十分勝ち目がある。...ガオわかる！」

ミグノノ「...ガオはいったい何をしゃべっているのかな？誰がガオに変な言葉教えたんだろ？」

ロロタタ「タタリン、とにかく落ち着いて！キャラバンをそんなに毒砲だらけにして、どうするつもりなの？」

タタリン「...。」

ガムラ「そうよ！タタリン。あたしとルルなんて、メインアバターやらせてもらったのは一週間くらいだけなんだから。その点、あなたは、もう７か月もやってるんだから、そろそろ次の人に譲ってあげてもいいんじゃない？」

タタリン「...。」

ルル「そうだ！そうだ！あたしなんて、いい武器持ってないからって、未だに星３つで放置されてるんだぞ！あんたより不遇なんだぞ！」

ミグノノ「うわあああああ！あなた方は誰ですか？急にキャラバンから、知らない人がゾロゾロいっぱい出てきたよ！」

アデル「あんた達はまだマシだわ。あたしなんて、生まれた時には男だったはずなのに、気づいた時には女になっていたのよ！...アバターの恐怖の片鱗を思い知ったわ。」

セシリア「アデルさんが何を言っているのか、私にはよくわかりません。」

アデル「...セシリア。あんたにもそのうちわかる時が来るわよ。朝起きたら、急に男になってるかもしれないんだから。」

ミグノノ「何それ？！怖い！」

ガムラ「とにかく、タタリンは、セリノと仲直りしなさい！...ほら、セリノ。でてきてタタリンに挨拶して。あんたが今のメインアバターなんだから、しっかりしないと。」

ミグノノ「うわああああああ！また知らない人がキャラバンから出てきた！」

セリノ「...。」

タタリン「...。」

セリノ「...。」

タタリン「...。」

アデル「...。」

セシリア「...。」

ガムラ「...。」

ルル「...。」

ロロタタ「...この人たち、どうしてみんな、無言で見つめあってるだけなの？」

セシリア「はっ！しまった！...ごめんなさい。ついいつものクセで。」

ロンヴァルド「ははははは！相変わらずヘンな奴らばっか乗ってるキャラバンだな。別に誰がメインアバターでもいいじゃねえか！」

ラルフ「そうだな。一緒に戦ってくれる仲間が増えるのは、頼もしい限りだよ。」

ソルヴィフ「フッ。...遊んでやろう。」

ガムラ「いやいや！ソルヴィフ！あんたはまだ、うちのキャラバンには乗ってないんだから！ここで出てきちゃダメだろ！」

(おしまい)

写真：「絶対、自由都市に行って、もう一回メインアバターになってやるんだから！」