それは、キャラバンがエイヴォン地方クレセント温泉郷で羽を休めている時の事だった。
「た、大変でございますぞっ!」
「あらー?ポルカ、何か事件かしら?」
「これはヴェロニカさま、一大事にございます」
「どうしたんだい?困りごとなら助けになれるかも知れない」
「ノヴァルも・・・助け・・・するぞ」
「これはこれはサーヴェインさまとノヴァルさま、ありがたきお言葉ですが、こればかりは何とも・・・」
「どういうことかな?教えてくれるかい?」
「ハイ、何と!法律が変わるのでございます!」
「・・・法律だぁ!?ん?何か儲け話か?(キラーン)」
「儲け話!?その話、僕も興味があるなあ!(ニヤリ)」
「これはこれは、ヴィンガさまとクレヴィスさままでお揃いで・・・儲け話はございませんが、どうかポルカめの話をお聞きくださいませ」
「ちっ、何だ違うのか。俺は忙しいんだ手短に頼むぜ」
「それではお話をさせていただきます。ニュースペーパーによりますと・・・」
「あー!?ニュースペーパーって何だよ?字ぃばっかり書いてあるあの変な紙束の事かぁ!?」
「世界で起こった色んな事とか書いてるんじゃね?うちでも知ってんのに、ボグス頭悪くてわろーw」
「うるせぇ、俺は体動かす方が性に合ってんだよ!・・・頭悪いのは自覚してっけどな」
「仕方ないなぁ・・・何ならうちがベンキョー教えてあげよっか?」
「ば、馬鹿!俺はこのままで良いんだって!」
「はぁ~?馬鹿に馬鹿って言われるのあり得ないんですけど!ボグスぶっ殺す!」
「こ、コホン・・・話を続けてよろしいですかな?」
「あ、悪りぃ・・・続けてくれ、プリアも静かにしとけよな」
「何それ!ちょーカンジ悪いんですけど・・・でもポルカ、ごめんなさい」
「いえいえこちらこそ・・・では続きを。実は評議会の下部組織である外務部会におきまして」
「外務部会において・・・?」
「なんと!{ヴ}の使用が禁止されたのですぞ!」
「・・・・・・」
「????」
「へ?」
「はぁ?」
「意味わかんねー!」
「どういうことかな?」
「ですから・・・このイアルから、今後{ヴ}という表記が無くなるということなのでございます。それに伴い当然読み方も変わるのでございますぞ」
「例えますれば・・・今滞在しているエイヴォン地方は今後エイボン地方に」
「王都はバルメルに」
「マクマミアのルーヴェンはルーベンに」
「ルヴィラの森はルビラの森に・・・ですぞ」
「ええーーーっ??何ソレかっこ悪い!!」
「何か締まらないわー」
「非道ぇー」
「・・・と言う事は、僕はクレビスに?・・・安っぽいキャラバンの部品みたいだよ・・・あり得ないね」
「私は別にベロニカでもいいわー違和感ないしー」
「サーベイン・・・悪くはないかな?」
「ノヴァルは・・・ノバル・・・なのか・・・???」
「何ーーーー!!!?それじゃ俺はボグスに・・・・・・って、セーフじゃねぇかよ!」
「ボグス馬鹿すぎーー!まじウケるんですけどw」
「おいおいちょっと待て!・・・ってぇことは、俺はビンガになっちまうのか?冗談じゃ無ぇ!」
「冗談ではありません、ビンガさま、改制後はヴァはバに、ヴィはビに、ヴェはベに、ヴォはボと表記される事になるのでございます」
「ビンガって言うんじゃねぇ!・・・俺は絶対認めないぜこんなの!」
「そうはおっしゃいましても、議会の決定事項でございますれば・・・」
「ポルカ!それは出所のしっかりした話なんだろうな?」
「はい、先ほど温泉の売店で購入したニュースペーパーでございます」
「ちょっと見せて貰えねぇか?」
「生憎と食堂にございますので、・・・すぐにお持ちいたします」
「早く頼むぜ。ちっ・・・全く何がどうなってんだよ・・・」
「でもさービンガって結構良い響きじゃね?」
「何か重みが足りねぇ・・・」
「シャッフルのように~~♪ハネる感じが~~~♪モダンだと思うよ~~♪」
「・・・そ、そうかぁ?」
「ビンガおじちゃんの方がカッコイイって、ドラクが言ってるよ」
「ビンガって何か親しみやすい響きよね」
「ビンガ、イイ、ゼッタイ」
「・・・言われてみりゃ・・・まぁ、これはこれで有りかもな」
(これをきっかけにイメチェンするのも悪くないかも知れ無ェな・・・)
(ダークなキャラはやめて、これからは爽やかに人生を生きてみようか・・・)
(決めた!俺・・・いや僕はこれから、ビンガとして生きていこう!)
(新しい世界に旅だつ僕に・・・幸あれ!)
(さあ・・・新しい僕がみんなに挨拶するんだ・・・)
「やぁ・・・みんな!お、僕は今日からビンガだよ!・・・よろしくねっ♪」
「皆様大変お待たせいたしました。こちらが件のニュースペーパーにございます」
「・・・ぼ、俺に見せてくれさい」
「ビンガ様どうぞ、一面に載ってございますぞ」
・・・・クレセントスポーツ新聞・・・
「世界から{ヴ}が消える ¦ ?」
↑オリメ
外務部の外国名の表記で使ってきたカタカナの「ウ」に濁点を付ける「ヴ」を使わないよう改める
在外名称位置給与法改正案が、ワコク衆院本会議で全会一致で可決し参院に送付された。
成立すれば今後「ヴ」表記は使用されないこととなる。
「ワコク?・・・これワコクの話じゃーん!」
「ポーールーーカーー!!」
「はっ!・・・これは私としたことが大変な失態を」
「はい、みんなカイサーン!」
「ナンダヨ-アタマツカワセンナヨナー」
「あの・・・みんな、僕は・・・僕はもてあそばれたの?・・・orz」
この後、彼がキャラバンで不貞腐れて寝ていたのは言うまでもないこと。
外務省
「ヴ」なし表現
締まらない
ラスヴェル<をい
・・・ちゃんちゃん♪
「た、大変でございますぞっ!」
「あらー?ポルカ、何か事件かしら?」
「これはヴェロニカさま、一大事にございます」
「どうしたんだい?困りごとなら助けになれるかも知れない」
「ノヴァルも・・・助け・・・するぞ」
「これはこれはサーヴェインさまとノヴァルさま、ありがたきお言葉ですが、こればかりは何とも・・・」
「どういうことかな?教えてくれるかい?」
「ハイ、何と!法律が変わるのでございます!」
「・・・法律だぁ!?ん?何か儲け話か?(キラーン)」
「儲け話!?その話、僕も興味があるなあ!(ニヤリ)」
「これはこれは、ヴィンガさまとクレヴィスさままでお揃いで・・・儲け話はございませんが、どうかポルカめの話をお聞きくださいませ」
「ちっ、何だ違うのか。俺は忙しいんだ手短に頼むぜ」
「それではお話をさせていただきます。ニュースペーパーによりますと・・・」
「あー!?ニュースペーパーって何だよ?字ぃばっかり書いてあるあの変な紙束の事かぁ!?」
「世界で起こった色んな事とか書いてるんじゃね?うちでも知ってんのに、ボグス頭悪くてわろーw」
「うるせぇ、俺は体動かす方が性に合ってんだよ!・・・頭悪いのは自覚してっけどな」
「仕方ないなぁ・・・何ならうちがベンキョー教えてあげよっか?」
「ば、馬鹿!俺はこのままで良いんだって!」
「はぁ~?馬鹿に馬鹿って言われるのあり得ないんですけど!ボグスぶっ殺す!」
「こ、コホン・・・話を続けてよろしいですかな?」
「あ、悪りぃ・・・続けてくれ、プリアも静かにしとけよな」
「何それ!ちょーカンジ悪いんですけど・・・でもポルカ、ごめんなさい」
「いえいえこちらこそ・・・では続きを。実は評議会の下部組織である外務部会におきまして」
「外務部会において・・・?」
「なんと!{ヴ}の使用が禁止されたのですぞ!」
「・・・・・・」
「????」
「へ?」
「はぁ?」
「意味わかんねー!」
「どういうことかな?」
「ですから・・・このイアルから、今後{ヴ}という表記が無くなるということなのでございます。それに伴い当然読み方も変わるのでございますぞ」
「例えますれば・・・今滞在しているエイヴォン地方は今後エイボン地方に」
「王都はバルメルに」
「マクマミアのルーヴェンはルーベンに」
「ルヴィラの森はルビラの森に・・・ですぞ」
「ええーーーっ??何ソレかっこ悪い!!」
「何か締まらないわー」
「非道ぇー」
「・・・と言う事は、僕はクレビスに?・・・安っぽいキャラバンの部品みたいだよ・・・あり得ないね」
「私は別にベロニカでもいいわー違和感ないしー」
「サーベイン・・・悪くはないかな?」
「ノヴァルは・・・ノバル・・・なのか・・・???」
「何ーーーー!!!?それじゃ俺はボグスに・・・・・・って、セーフじゃねぇかよ!」
「ボグス馬鹿すぎーー!まじウケるんですけどw」
「おいおいちょっと待て!・・・ってぇことは、俺はビンガになっちまうのか?冗談じゃ無ぇ!」
「冗談ではありません、ビンガさま、改制後はヴァはバに、ヴィはビに、ヴェはベに、ヴォはボと表記される事になるのでございます」
「ビンガって言うんじゃねぇ!・・・俺は絶対認めないぜこんなの!」
「そうはおっしゃいましても、議会の決定事項でございますれば・・・」
「ポルカ!それは出所のしっかりした話なんだろうな?」
「はい、先ほど温泉の売店で購入したニュースペーパーでございます」
「ちょっと見せて貰えねぇか?」
「生憎と食堂にございますので、・・・すぐにお持ちいたします」
「早く頼むぜ。ちっ・・・全く何がどうなってんだよ・・・」
「でもさービンガって結構良い響きじゃね?」
「何か重みが足りねぇ・・・」
「シャッフルのように~~♪ハネる感じが~~~♪モダンだと思うよ~~♪」
「・・・そ、そうかぁ?」
「ビンガおじちゃんの方がカッコイイって、ドラクが言ってるよ」
「ビンガって何か親しみやすい響きよね」
「ビンガ、イイ、ゼッタイ」
「・・・言われてみりゃ・・・まぁ、これはこれで有りかもな」
(これをきっかけにイメチェンするのも悪くないかも知れ無ェな・・・)
(ダークなキャラはやめて、これからは爽やかに人生を生きてみようか・・・)
(決めた!俺・・・いや僕はこれから、ビンガとして生きていこう!)
(新しい世界に旅だつ僕に・・・幸あれ!)
(さあ・・・新しい僕がみんなに挨拶するんだ・・・)
「皆様大変お待たせいたしました。こちらが件のニュースペーパーにございます」
「・・・ぼ、俺に見せてくれさい」
「ビンガ様どうぞ、一面に載ってございますぞ」
・・・・クレセントスポーツ新聞・・・
「世界から{ヴ}が消える ¦ ?」
↑オリメ
外務部の外国名の表記で使ってきたカタカナの「ウ」に濁点を付ける「ヴ」を使わないよう改める
在外名称位置給与法改正案が、ワコク衆院本会議で全会一致で可決し参院に送付された。
成立すれば今後「ヴ」表記は使用されないこととなる。
「ワコク?・・・これワコクの話じゃーん!」
「ポーールーーカーー!!」
「はっ!・・・これは私としたことが大変な失態を」
「はい、みんなカイサーン!」
「ナンダヨ-アタマツカワセンナヨナー」
「あの・・・みんな、僕は・・・僕はもてあそばれたの?・・・orz」
この後、彼がキャラバンで不貞腐れて寝ていたのは言うまでもないこと。
外務省
「ヴ」なし表現
締まらない
ラスヴェル<をい
・・・ちゃんちゃん♪
コメント
1
せり
ID: bwndp652pnnz
(´▽`*)アハハ思わず携帯握りしめ笑っちゃったww
エイボンあたりからジワジワ~とw
文才あって素敵(*´艸`)♡
2
ぷりん
ID: 965v5ihkg4ez
>> 1
せりさーん♪
読んでくれてありがとうございました!
笑って頂けたみたいで嬉しい!
このニュースを見た時、絶対ネタにしてやろうと思ったのに、なかなか上手くまとまらなくてお蔵入りしようと思ってたけど…思い切って投稿して良かったです♪
3
ろん
ID: u3wnjtcmt8xj
楽しく読ませていただきました!すごい面白かったです(^^
いつもキャラが立っていて、感心します。
4
ぷりん
ID: 965v5ihkg4ez
>> 3
ろんさんこんにちは♪
読んでくださってありがとうございます!
ギルチャで付き合っていただくやり取りも
こんな感じだったりしますよね(汗
5
Raphina
ID: bbsxccah9xzm
すごく面白いです。面白い文ありがとうございます。 ^^
6
ぷりん
ID: 965v5ihkg4ez
>> 5
Raphinaさんこんにちは♪
読んでくれたんですね!嬉しい!
長くて大変だったでしょう(汗
楽しんでくれたみたいで良かったです♪
7
Raphina
ID: bbsxccah9xzm
>> 6
長かったけど漢字辞典を参考にして全部読みました! なんだか勉強した感じが... ^^
8
ねるムーンライト
ID: qfq4zjei2tt8
ビンガ!くふふふ
9
ぷりん
ID: 965v5ihkg4ez
>> 8
ねるさんこんにちは♪
コメントありがとうございます(^^)
ビンガ…いいでしょ?(笑
10
ぷりん
ID: 965v5ihkg4ez
>> 7
凄い!勉強の役にたっちゃった!(笑