ルキオンの旅日誌

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☆5万歳 キャナル&ゾネリ

ゾネリ「こここ小娘がわわわ我に説教とは、片腹痛い。いいいいいから、とっとっとっとと薬をよこせ!」
キャナル「はい、痛み止め。まー薬のおまけだと思って聞きなさいって。『謙虚さを失ったとき、人は成長を止めるのだ』ってお兄ちゃんも言ってたよ」



「むむむ……。ガラッドか……」
「そ。でさ、さっきも言ったけど、ゾネリはゆとりが足りないと思うんだよねぇ」
「……ふん。わわわが身を苛む苦痛も、絶望も、ききき貴様などにはわかるまい。ひひ日々朽ちてゆく己の身体を前に、残された時間を思うときの焦燥も、な……」
「毛生え薬でも研究しよっか?」
「ななななんだと!? ……いいいや、そそそんな甘言に弄されるものかっ。わわわが悲願を達成するまで、むむ無駄にできる時間などないわ!」
「甘言て、欲しいことは認めるんだ……。でもさ、ヴェロニカを見てみなよ。スケルトンにお茶を淹れさせて、ずいぶん優雅なもんじゃない? それでもネクロマンシーの道でゾネリに迫る部分もあるわけでしょ?」
「む……」

「なんかこー、あんまり思い詰めてもいけないんじゃないかなぁ、と、思うわけよ。医者の端くれとしては」
「さささ最後に、えええらくふんわりまとめたな。しししかし、一理ある……のか? ききき貴様ののの能天気さを見習えと? どどどうすればいい?」
「え、知らないよ? お昼寝とかお散歩とかしてればいいんじゃない?」
「……」
「待ってって。ちょっと杖を下ろしてよ、ちゃんと考えるから」
「こここれ以上、時間を無駄にさせるようなら、こここ拘束して屍ハーレムの刑に処すぞ」
「ほら、すぐそうやって熱くなるー。もっとゆとりを持とうよ。『遊びのない歯車は回らない、だが』ってお兄ちゃんも言ってたよ?」
「……“だが”? ……ああ遊びすぎても噛み合わない、と」
「まずはヴェロニカを参考に、身の回りのことをアンデッドにやらせてみたら? 戦闘でも、細かい命令だってこなせるようになるかも」
「……ままま、まぁよかろう」
「次に、勝手に移動できる乗り物を作ってみようか。ドムスカみたいに座れる奴よりも寝っ転がれるベッドみたいなのがいいよね!」
「……ふむ?」
「自分の代わりに戦闘するゾンビ、は、もういるから、それを召喚して指揮できるゾンビも作ってみよう。あと楽器が演奏できるゾンビとか、歌って踊れるゾンビとか!」
「ちょっとままま待て」
「あ、回復もできるゾンビがいれば完璧じゃん!! もう何もしなくてもいいね!」



「けけけ結局、きき貴様がさぼりたいだけではないか」
「あ、ばれた? でも意外といい所ついてると思うんだけどなー。ダメ?」
「……いや、ばばばバッファーやひひヒーラーができるアンデッドが作れれば、確かにででできることは広がるかもしれん。ののノヴァルやりりリドミラのような例もあることだし、我がふふ不死の軍団もあああるいは飛躍的な進化を遂げられるやも……!」
「おー、その意気その意気。じゃあ早速、ドムスカみたいな空飛ぶベッドをあたしに作ってよ!」
「……まぁ、よよよい、ももものは試し。すすすスケルトンを素材に8脚の歩くベッドをつつつ作ってみるか。こここ拘束具を付けて、いつでも我が元にくく薬を届けさせられるようにな」
「あーうん、やっぱいいや。……お兄ちゃんが言ってた『便利さに縛られる不自由』ってこのことかぁ」
「絶対違う」

ルキオン

コメント

1

nyampass

ID: 2xbzjfczv2m9

最後のセリフだけドモらず即答なんですねw

2

ルキオン

ID: qixngfgfxjy6

>> 1
しまった! つい流れでドモり忘れた😨
オチ台詞ということでご容赦ください orz