リンデンの旅日誌

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喜びと嫉妬

: 旅日誌 : 本日の当番【メラ】

新しい仲間を迎えたわ。
ミンミとアルメイダルよ。

アルメイダルのクイックバフは凄いわね。
カールの“どっかんスマッシュ”が、二倍くらいの速さになった。
今までは岩を持ち上げてから落とすまで数秒かかっていたから、ジンベエに先に吸い込まれて、岩を落とす時にはもう誰もいなかった、なんてことが時々あったのよね。
アルメイダルの“アッチェレランド”のおかげで、命中率が格段に向上したわ。
カールを先に強化しておくといいかもね。
スキルのレベルを上げられるように、“英雄の試練”への挑戦、頑張らなくちゃ。
うちは斬撃系が弱いようだから、そのあたりもこれから強化していかないと。

ミンミは、あたしと同じ火属性の魔導士。
ただ違うのは、彼女の方が凄まじい魔力を才能として持っているということ。
あんな強大な力が暴走してしまったらと思うと、身震いがするわね。
さすがにあたしでも怖くなる。
彼女は……

「……メラさんは、副司令官タイプですね」
「!? ア、アリアロか…びっくりしたわ。脅かさないでよ」
「失礼。職業柄、気配を消すのが癖になっておりまして」
「突然何を言い出すの? あたしが副司令官タイプですって?」
「メンバーやそれぞれの特徴をよく見てらっしゃる。分析されるのがお得意ですかな?」
「………あたし自身に、それほど強い魔力がないからだと思うわ。もっと強くなりたいと思って努力してきたつもりだけど、独学だからね。どうしても壁を感じてしまうの。その分、仲間のために――」
「自分には力がないから、ということに囚われていては、今以上の成長はあり得ません」
「言ってくれるわね。あんたに何が……ああ、そうか。そういうことね。カッとしちゃって悪かったわ」
「いえ、当然の反応ですから」
「………」
「ミンミさんは天才肌。あなたは秀才気質。その差は歴然ですが、どう活かすかで変わってきます。比較していては切りがありません。――ああ、お邪魔してしまって申し訳ございませんでした」
「いいのよ。ありがとう」

気づかないうちに、彼女の力に嫉妬していたのかもしれない。
彼なりの叱咤激励だったのね。
バストラルは過去の亡霊に囚われて、殺人者になってしまった。
囚われってのは怖いわね。知らず知らずのうちに、魔の鎖で自らをがんじがらめにしてしまう。気づいたときには魔物にまってしまっていた、なんてことも…。
気を付けなくちゃ。

そうそう、あたしは今日はカメラマンだったの。
ジンベエがいい感じに敵をまとめて、このあとカールの“どっかんスマッシュ”が見事に決まったのよ。
イシカワガエルの可愛い勝利のポーズも撮っておいたわ。
「ヨユーだぜ✨」って感じね。
そういえば、いつの間にイシカワガエルに勝ったのかしら?
そんな話は聞いてないけど…。

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ミンミのストーリーについて、色々と感じるところがありまして...。
姉妹間での比較、同じ力を持つ者としての比較、メラは気づかぬところで複雑だったろうなと想像しつつ、力の制御の術を知らぬまま成長してしまった者のもどかしさを思うと、他人事とは思えないですね〜。
深いなあ。

イシカワガエル云々については、ヴィンガのオッサンに聞きましょう。
勝てるような戦闘力は全然ないので、ええ、そういうことです。
「ちょろいぜ」な感じのポーズが可愛くて、思わずスクショ。
アルメイダルが思わぬところで仲間になったので、ロイヤルガードの陣形を試してみましたよ。
物理攻撃何%上昇とかって効果が位置によって違いますが、職業によってもまた効果違うのかね??
戦闘中の数値見れたらいいんですが、よくわからんので。
カールの攻撃が速い速い。
あっちゅーまに戦闘が終わっちゃいます。

リンデン

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