るる༄✲*の旅日誌

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アナザーストーリー 〜心のままに①〜




※この物語はフィクション(妄想)です。
※実際のキャラ・関係性等に違和感が生じる場合があります。

それでも良ければ下へお進み下さい。

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ある日の午後


「なぁ、これから少し時間あるか?」

不意に声をかけられた。
まさか、この私が声をかけられるまでその気配に気付かないとは、いささか驚いた。

立場上、こういった場合は覚悟を決めなければならない。
今となっては過去の話だが、幾人もの恨みをかったであろう事には心当たりが多過ぎる。

「…いいでしょう。」

いつもと変わらず無表情のまま私は答えた。

「ふっ。ひと気の無い場所を設けてある。
付いて来てくれ。」

その者は軽く笑みを浮かべ、私に背を向け颯爽と歩を進めた。
いつでも仕掛けて来いとでも言う様な自信に満ちた背中を追う。
それにしても、何と無駄のない華麗な動きなのだろう。
揺れ動く姿はまるで陽炎の如く。掴みどころがない。

(やはり、いつの時代にも現れるものですね…。桁外れの実力者が。)

胸中で呟きながら、これから待ち受けるであろう死闘を想像すると、僅かながら口角が上がるのを感じた。

それを察したのかは定かではないが、

「少しスピードをあげるぞ。」

前を行く人物は振り返らずにそう告げた。


気配を極力まで断っている二人は
常人には上空の鳥が地上に落とした影の様な認識しか与えない。

二つの影はそのままヴァルメルの路地裏を駆け抜けて行く。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫


「さぁ、着いたぞ。入ってくれ。」

(??)

そこは思っていた様な場所とは違った。
まさか、石造りの建物の室内だとは。
これでは分が悪い。

「ん? どうした? まぁ、そんなに身構えるな」

その者は扉に手をかけ、そのまま押し開けていく。

その時、

『アルボさん! 遅いですよ! もう私は待ちきれなくて落ち着かなくて紅茶を2杯も飲んでしまいました!!」

急にテンションの高まった声が頭の中に直接響いてきた。

「すまない。見つけるのに少し時間がかかってしまってな。
というか、エミリー、お前キャラ変わってないか? 少し落ちつけ。」

『これが落ち着いていられますか! まだですか? まだなんですか!?』

扉を開けたまま、アルボが中に居るらしいエミリーと会話をしている。

(…??)

「どうした? モコモコが毛を毟られた様な顔をして。ほら、入ってくれ。」

やはり思っていたのとは明らかに違う。
状況が飲み込めないまま、私は部屋の中へと足を踏み入れた。

『あっ! ミサクラさん! ようこそいらっしゃいました! お待ちしていましたよ!』

「……」

『さぁ、お掛けになって! こちらでもあちらでもお好きな席に!』

テンションが上がりっぱなしのエミリーを見て、アルボがやれやれと肩をすくめている。
そんな彼女に問いを投げかける。

「…あの、これはどういう…? 闘うのではないのですか…?」

「闘う? あっははは! 何を言っているんだ? 同じキャラバンで厄介になってる者同士で争ってどうするっ」

笑われてしまった。それも結構な勢いで。

ふとエミリーに目を向けると、テーブルの上にカップを置いたりと何やらいそいそとやっていた。

「よし、役者も揃った事だ。準備は良いかエミリー? 呼ぶぞ? アイツらを呼ぶぞ?」

『はいっ!! 待ってました!!』

今まで聞いた事も見た事もないエミリーがそこには居た。
まったくもって意味不明な展開についていけず、良く分からないまま近くの椅子に腰をかける事にした。

私が座ったのを確認してか、アルボが唐突に指笛を鳴らす。


ーーピューイッ!!


かなり甲高い音が、建物中に響き渡った。
そして、少しの間の後、バタバタと小気味良い幾つかの足音と振動がこの部屋に向かってくる。

「これは事件のにおいですぞぉーっ!!!」

叫びながら小さな影がー私達が入ってきた扉とは別の所からー勢い良く飛び込んできた。

と、同時に、エミリーがその影に向かって飛び付いていた。

『キャー! これです! このモフモフです! キャー キャー」

その光景はまるで、どこかのチャットスタンプの様だった。

「なななっ、なに事ですか!? こ、これは事件ですぞ! ですぞー」

満更でも無さそうにモフられながら、ポワトトがそんな事を言っている。
それを見ているアルボはただ笑っているだけだった。


と、そこへ、新たな小さな客が現れた。


「にゃはは〜、ポワトトは今日も元気だね〜」

「おっ、ミャル、今日はよろしくな」

「はいよ〜」

アルボは屈み、ミャルロと小さくハイタッチをする。

「……」

私は何を見せられているのだろうか。
改めてゲッシーが現れた場所を見てみると、そこは暖炉の火を焚べるところだった。
そして、その暖炉は完全にハリボテだった。

壁にゲッシー用の穴でも開けたのだろうか…

虫眼鏡をブンブンと小さく振り回しているポワトトをモフり倒しているエミリーを見ていると、あながち間違いではない様な気がした。

と、さらにハリボテ穴から新たな人物が現れる。ワウガガだった。

「こらこら、みんな〜? ミサクラさんが完全においてけぼりだけど。どうせ何も説明してないんでしょ?」

(はぅっ! わ、わーたん///)

実は、こんな私にも好きなものはある。
そう、狐だ。
これだけは幼少の頃から、そして新たに生を受けた今も変わらない。

ワウガガのフォルムはどうしても狐を連想してしまうのだ。更に仕草も声も可愛いとくる。
ひと目見たその瞬間から、心の中ではずっと"わーたん"と呼んでいた。

「ミサクラさん…? 大丈夫ですか?」

(っ!?)

密かに取り乱している中、ワウガガは目前まで来ていた。
椅子に座っている為、顔の距離が普段よりもかなり近い。

「だ、…だいじょうぶ、です」

なんとか平静を装い、そう返した。

(あー!わーたん可愛いっ!私も出来る事なら彼女の様にモフりたい!)

しつこいくらいにモフりを繰り返すエミリーを羨ましげに見やる。

「急に連れて来られてビックリしちゃいましたよね? ちゃんと説明しますので。」

ワウガガがミャルロとならんでニマニマしているアルボに目配せをする。

「そうだな。では皆のもの、席についてくれ。 …って、そこ! いつまでやっているんだ!」

『はっ!? すみません…つい我を忘れて』

「これ…は…事件…です…ぞ」

ぐったりとその場に崩れるポワトトは無視して、アルボは声を上げた。

「さぁ! 始めるぞ! モフ会を!」

                つづく




るる༄✲*

コメント

1

老舗人

堕天使❁⃘*

ID: 8uyrm388mgks

モフ会www
普段とは違うエミリー様のギャップ…!!素敵(*ノωノ)♪♪

この発言は削除されました(2022/02/25 02:00) 2

3

モル汰

ID: d4edb5xnwxbp

まさかのモフ会wwww

これから何が行われるのだろうか…

4

老舗人

葉月

ID: bg7vdw3n9bh3

モフ会!!続きが気になる〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
ミサクラさんも実はケモナー
だったのか(*´艸`)

5

老舗人

るる༄✲*

ID: bj5sgyg67piw

>> 1
エミリーの取り乱しセリフを更に誇張?した感じかな〜(ΦωΦ)フフフ…ww

6

老舗人

るる༄✲*

ID: bj5sgyg67piw

>> 2
2回目の(;・`д・´)…ゴクリ 頂きました〜ww

7

老舗人

るる༄✲*

ID: bj5sgyg67piw

>> 3
モフ会と言っても、会議みたいなもの…かもしれない!ww

8

老舗人

るる༄✲*

ID: bj5sgyg67piw

>> 4
続き気になってくれるなんて嬉しいなぁ〜(*´艸`)
ミサクラさんはキツネラブ設定になってます…ww

9

老舗人

堕天使❁⃘*

ID: 8uyrm388mgks

ミサクラさんの似顔絵美しい…(*´﹃`*)!!
続き楽しみにしてます〜♪♪

10

1000いいね達成

桜襲༄✿*.゚

ID: 8b9jmi4jpeka

(*´艸`)

これは連載なのかっ、早くミサクラさんが己を解放したとこが見たいお|๑'ω'๑)グフフ♡

11

老舗人

るる༄✲*

ID: bj5sgyg67piw

>> 10
もしかしたら、つづくつづく詐欺かもしれない…フフフ(´^∀^`)フフフ…

この後、ミサクラたんのキャラ崩壊が…www