ルキオンの旅日誌

公開

珍獣巡りの旅 前編

レーナ「キビ弾プレ実装を記念して!」
アンギラ「イアル全土の珍味を巡ってみるだよ!」



バストラル「ああ。では案内に移る」
「……え? 珍……」
「ここで珍獣と呼んでいる連中は、出現時間が非常に限られているものを指す。朝もしくは夕方だ」
「3:00~4:00が朝、18:00~19:00が夕方だぁな」
「そう。俺の知る限りを一覧にするとこうだ」

ハムスター☆1 夕方 ウラガン渓谷北 F4
ハムスター☆1 夕方 ハワース大森林南 F9
バンビ☆3 朝 デノン丘陵 G9
ハシビロコウ☆4 夕方 チャブ村 E11
レッサーパンダ☆4 夕方 オレスト渓谷 G8
コギツネ☆4 夕方 中央モリアナ H6
オランウータン☆4 夕方 ズエラ高地西 E10
バンビ☆5 朝 ルヴイラの森 H5
ツチノコ☆5 朝 グレン山林 D6

「おお、んじゃあさっそく順に巡って見るべい」
「なんだか、すごく嫌な予感がするんだけど。大丈夫かな……」


「まずはハムスターだ」
「あっ、ちょっとかわいいかも! いたたっ、痛いっ!」
「ああ見えてシューターだ。種を飛ばして攻撃してくるから気をつけろ」
「早く言って! もうっ、風の力よっ! ……あら?」
「テイムできたか。まぁ、珍獣と言っても珍しいというだけで、☆1ならばこの通り捕獲は難しくはない」
「へぇ。あはは、肩に乗ってきた。よーし、今度ミリアのところに行ってマオと芸比べしてみましょ!」
「まぁ、ええか。食いでもなさそうだし。次に行こ」

「あれがバンビだ」
「かわいい! ダンスしてるの!?」
「光属性のバッファーだ。単体なら眺めていても害はない」
「わぁ! 抱きついてみたい! 絶対テイムしましょう! えっとキビ弾はこの辺に……」
「ヘッドショット」
「きゃあっ!?」
「ああっ、いかん!」
「やはり☆3となるとそう簡単には捕まえられないな」
「バストラル、絶対テイムする気なんてなかったでしょうっ!」
「無駄に血を流しちゃあ、いかんて!」
「うん?」
「味が落ちりょうが。こうなった以上、まずとっとと頭を落とす!」
「ひっ!」
「んでもって、後肢を掴んで、こう、ブンブン振り回す。心臓が動いているうちにこうすれば、血もしっかり抜けて肉も臭くならん」
「きゃーーっ!?」
「ふむ、勉強になる。しかし辺り一面血の海になるな」
「血の雨を浴びるなんざ、ゾンビのブラッドシャワーで慣れっこだなや」
「それもそうか」
「慣れないわよ! 嫌っ、いやぁー!!」
「血抜きがすんだら、皮を剥いで、内臓をばらして……(以下省略)

「本日のメインデッシュ、小鹿のロースステーキだ。ほれ、喰え」
「……いただきます。……うぅ。悲しいくらい美味しい……」
「さすがに肉が柔らかいな。ちなみにバンビーノとは異国語で赤子を指すらしい」
「骨の近くの肉が一番うまいんだよなぁ。こいつぁ骨も柔らかいから煮込めば一緒に食えるかもなぁ。本当は逆さ吊りにして抜いた血も回収して飲みたかったとこだ」
「ねぇ。これ、テイムに成功するまで続けるの?」
「それで終わりか? 食材としてもかなり上等だしなぁ? アニマや武器素材も要るしな」
「このキャラバンは常時金欠気味だから、そこまで手が回らんと思うがな」
「あぁ……。どうか一日も早くテイムできますように……」


その後いくつもの屍を超えて、テイムできたハムスターとバンビ
ハムスターの尻もバンビの仕草も愛らしい

ルキオン

コメント