イエ島。
一昨年の夏にガオと出会ってから、
年をまたいで百合祭。
年をまたいで百合祭。
そして去年の夏ときて、
来訪はこれで四度目になる。
来訪はこれで四度目になる。
馴染みの顔も多い。
食事屋に掃除屋、精霊たちに喧嘩好きたち。
人間よりビーストが目立つ顔ぶれにも、
もう慣れた。
もう慣れた。
皆再会を喜んでくれながらも、
いつも通り依頼事は尽きない。
いつも通り依頼事は尽きない。
素材集め、“喋らない方の”ビースト退治、
クロミカン集め、
クロミカン集め、
強敵の討伐、クロミカン集め…
島中を走り回っていると、
ひっそりとした洞窟に辿り着いた。
ひっそりとした洞窟に辿り着いた。
殺気立つ野生のビーストを横目に、
探索を始めると、
探索を始めると、
見覚えのあるシルエットが
洞窟の薄闇に浮かび上がった。
洞窟の薄闇に浮かび上がった。
木材と歯車の意匠、不気味な赤い発光…
(…!)
カラクリビーストだ。
去年の夏、雲丹黒屋がイエ島に持ち込んだ
去年の夏、雲丹黒屋がイエ島に持ち込んだ
ワコク製の兵器。
島の景観を破壊したカラクリたちの始末は、
当の雲丹黒屋と島村屋がきちんとしてくれたはずだが…
まだ残っていたらしい。
ダンジョンで手を焼かされた
思い出がよみがえる。
思い出がよみがえる。
自分たちでは敵わない可能性もある。
どうするべきか…と迷っていた矢先。
「こんにちは!」
元気な声が飛んできた。
話せるとは思わなかった、と驚いていると、
カラクリビーストはこちらへ寄って来る。
__と、よく目を凝らせば、
その体に傷跡があった。
その体に傷跡があった。
まさか、と息を吞む。
それは紛れもなく、自分が__
自分たちが付けたもの。
自分たちが付けたもの。
思い出す。
あの時、この手で看取った、
このカラクリの名前は…
「ん?おいらの名前、知ってるのか?
どこかであったかな。
おいら、昔のことを忘れちゃったみたいなんだ。ごめんよ。
__まあ、見ての通りのカラクリだが、
島のみんなのドゥシなのさ」

コメント
1
ジェリンガム
ID: gehwm7gzcwz2
わぁぁぁぁんん!。・゜゜(ノД`)
また逢えたねぇ!キャラバンに乗せていきたいよぉ~!
2
アオバ
ID: zq5m33ggwx2z
>> 1
コメントありがとうございます!
また会えるとは思わなかった!
ほんとにいい子ですよね…連れて帰りたいですが、
島の皆のドゥシなので…我慢です。