吾輩はキャラバンである。名前はまだない。
気付けばこうして様々な人やビーストを乗せ、旅の空にあった。
森を抜け、海を越え、今日も見たことのない景色や新たな出会いを探しに行くのである。
さて、今日は何やら催し物があるらしく、湖の水がなくなったとかどうとか、ご主人達が朝から騒ぎ立てている。人の世は忙しないもの。全くのんびり生きるということをしない。
こんな陽気の日にはのんびり日向ぼっこと行きたいところであるが、なにせ吾輩はキャラバンである。ご主人の後をついて回るのみ。
噂の種となっているローモンド湖という場所へ、ご主人達を乗せて颯爽と飛び立ったわけであるが、吾輩の大冒険譚がこの時から始まるとは、誰も想像だにしていなかったのであった…。
◆◇◆◇◆
ここはローモンド湖。であった。
湖の水を抜いてしまったとの事で、今となってはただのだだっ広いぬかるみである。
げに恐ろしきは人の力なり。ぶるぶる。
そしてどうやらこのぬかるみに、普段は見ることのできない珍しい生き物が多数見られるとの事で…
「おい!!そっち行ったぞ!!」
警戒を呼びかける声が響く。
ご主人達が陣形を散開してぽっかりと空いた道の先には吾輩の体。え?嘘。
目にも留まらぬ速さで迫ってきたのは細長く巨大な体をくねらせた、ワニ…いや、魚であった。
「でかいぞ!!アリゲーターガーだっ!!」
ご主人が叫ぶビーストの名前。
しかしあまりの勢いにご主人達にも手が出せない。
轟々と水音を立てて迫る銀色の魚体へ向けて、とにかく咄嗟に先日新調したばかりの氷結砲を発射する。
やや甲高い音を立てて、氷の魔力が込められた砲弾が魚の鼻先へと迫るが、凄まじい勢いでぬかるみを進む細長い体は、放物線を描く砲弾を済んでのところでするりと躱し、変わらぬ勢いのまま、吾輩へ突進してくる。
最後に耳にしたのは、ご主人の声。
最後に目にしたのは、刀の切っ先のように鋭い魚の鼻先。
そして猛烈な勢いの突進により吾輩の体は文字通り宙を飛び、ご主人達はみるみるうちに小さな点となり、遠く遠く引き離されてしまったのであった…。
みたいなものを書いてみようかと思ったんですが、まず吾輩は猫であるの原作を読むところから始めようかと思います_(:3 」∠)_
コメント
1
はなたれ
ID: d386gczk38mc
今回は夏目先生…!?
当時は今より雑魚でガーは出来ませんでしたがローモンドのは楽しかったですね(*´ω`*)
2
ぷちこ
ID: 453jjdnwp3kz
>> 1
なんなんでしょうつい勢いで公開しちゃったけど今なんかすごく恥ずかしいなにこれ学生時代みたい笑笑
ローモンドはね!楽しかったね!!