プラシドゥスの旅日誌

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猿島と叔父


私は猿島に行っていないのかもしれない。

猿島コラボも2回目になるが、猿島と聞くと横須賀に住んでいた叔父を思い出す。
叔父の住むマンションのベランダから、こんもりした島が見えた。
その島は猿島だと、叔父は教えてくれた。

猿島と聞くと思い出すのは、鬱蒼とした森の天蓋の下、レンガの壁。

子どもの頃のことで、記憶がだいぶ曖昧になっている。
Twitterで、フォローしている方が撮った猿島の写真を見て、不意にその風景がよみがえった。

私は猿島に行ったのだろうか。
叔父の撮影した写真でも見たのではないだろうか。

叔父は既に亡くなっているので、父に聞いてみた。
「お前は猿島に行ったよ。叔父さんが連れて行ってくれたんだ」

私は猿島に行っていたようだ。


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