昔、マッキントッシュからジョブズが去った後、Appleは高級化路線とブランド志向を重ねて衰退した。ジョブズが復帰した後また先進性のあるスタイリッシュな戦略で生き返った。

　いまiPhoneはAppleにふさわしい「アプリ」の壁を作りブランド化を推し進め、価格も機能品の価格ではなく、ブランド付加価値が大きくついている。

　じゃあ、それに見合うものがiPhoneにあるかというと疑問だ。停滞したデザイン、壊れやすい画面、電池の入れ替えや修理にかかる費用と日数、アプリの反映時間などの不自由さ。サードパーティがなければ不自由さきわまりない。iPhoneを売れ筋にしているのは「今まで使っていた使い勝手のよさ」と「従来のアプリ資産」だ。

　いまもし「よーいどん」で0から販売合戦を始めたら売れないと思う。何か一つアンドロイドに差別化できるものが産まれた瞬間が日本でのApple神話が崩壊するときだと思う。

　Windows95がでたときのように。