～迷推理よ、永遠に～
ポワトト
「お～っと！！！　これは紛れもないボク・・・！！！
既に事件は終わったというのにこのような謎が続くとは、幽冥の館もなかなか抜け目ありませんね。
しかし、どんなに巧妙に姿形を似せてもこの名探偵たるオーラまでは真似できません。
むしろボクには、誰が化けているのかまで判っているのです。
ホゥムズさん、そんな着ぐるみまで着てワタシになってみたいと思っていたなんて、ね。
ふ・・・　困ったものですね、ホゥムズさん。
ワタシが２人いるなんて世間に知れ渡ってしまったらそれこそ大事件！！！
ちょっとしたイタズラが世紀の大事件に発展してしまう可能性があるんですよ？
溢れる尊敬の気持ちは有難いのですが、どうか世界のためにその気持ち、抑えてもらう訳にはいかないでしょうか？

・・・ふふふ、沈黙ですか。
沈黙は肯定の印と受け取りますからね？
それにしても・・・
ボクが２人いるだけで世界が大事件、か・・・
たしかにそうでしょうね。
世界の謎が白日の下に晒され、全て解明されてしまう・・・
そんな事になってしまうのだから、ね」







～ルイ友ゾネリ～
トリック
「師匠！！！　僕がいます！！！」
ゾネリ
「だだだ、誰がしし師匠か。　そそもそも、こここここの程度、見抜けぬよようではで弟子にななどででできんわ」
トリック
「え？　ってことは師匠にはアレが何なのか判っているんですか？」
ゾネリ
「とと当然。アレは」
トリック
「待って！！　言わないでください！！！」
ゾネリ
「？」
トリック
「師匠は先ほど「見抜けなければ弟子にはできない」と仰いました。
つまりこれは逆説的に「見抜けば弟子にしてやる」という事ですよね！？」
ゾネリ
「どど、どうしてそそうなる？」
トリック
「よーし！！！　待っていてくださいね！！！　必ずやこの謎を解いて、僕が弟子になった記念すべきハロウィンとして忘れられない日にしてやりますから！！！」
ゾネリ
「・・・わわ我のま、ま周りには、ままままともな者がおおおらなんだな・・・」
ヴェロニカ
「諦めなさいな。ほら、類は友を呼ぶっていうじゃない」
リドミラ
「お母さま。それは自覚あっての発言ですか？」
ゾネリ
「ささささ最初からきき期待なぞしししとらんわ。ケケケケ、ケチのつつ付き方であれば、たたしかに、忘れられないハロウィンよ・・・」







～ボケとツッコミ～
ボグス
「なぁ、メラ。あの後ろ姿って俺だよなぁ。そっくりさん・・・て訳でもねえよな？」
メラ
「そうね。アレは確かにあなたよ。
ドッペルゲンガーに出くわすなんて、さすが幽冥の館ね」
ボグス
「ドッペルゲンガー？　自分にそっくりで、見た奴は近い内に死んじまうってアレか？」
メラ
「ボケないの？」
ボグス
「なにが？」
メラ
「なんでもないわ」
ボグス
「でもよ、なんで俺のドッペルゲンガーだけなんだ？　お前のドッペルゲンガーは居ねえのか？」
メラ
「そんな事知らないわよ」
ボグス
「ひょっとして、アレはNPCなんじゃねぇか」
メラ
「え？　NPC？」
ボグス
「おう」
メラ
「ボケたの？」
ボグス
「なにが？」
メラ
「なんでもないわ」
ボグス
「NPCならなんか説明がつくっつーか、ああ、そういうもんだよな～って納得できんだよなぁ」
メラ
「どういう納得なのよ？　そもそもNPCって何なのか知ってる？」
ボグス
「ノン・プレイヤー・キャラクターの事だろ？」
メラ
「ボケないの？」
ボグス
「なにが？」
メラ
「なんでもないわ」
ボグス
「お前さっきから様子がヘンだぞ？　どうしたんだ？」
メラ
「ヘンなのはあなたでしょう。メタ発言したり、ドッペルゲンガーの事知ってたり。
・・・ひょっとしてビーストが化けてるんじゃない？」
ボグス
「化けトル？」
メラ
「ボケたの？」
ボグス
「なにが？」
メラ
「なんでもないわ」
ボグス
「ビーストが俺に化けてるって？　な訳ねーだろ。ハヤミじゃあるまいし」
メラ
「ほら、マタタビよ」
ボグス
「にゃーん！！！　は！？」
メラ
「ファイアウォール！！！」
ボグス（偽）
「ぎゃーす！！！　お、おにょれ・・・１度ならず、２度までも・・・
しかし、忘れるにゃよ・・・　ワタシはネコマタの中でも最弱・・・
ワタシを倒しても、第２第３のネコマタが・・・」
メラ
「ボケたの？」
ボグス（偽）
「はい、ボケました。ネコマタはワタシだけです」
メラ
「なんなの、ホント！！！　・・・まったく、いつの間に 」
ボグス（正）
「おお、メラ。何してんだ？　ビーストとおしゃべりか？」
メラ
「あなた、何してたの」
ボグス（正）
「便所だよ。喉が渇いて飲み物ガブガブ飲んだら急に行きたくなっちまって。
いやぁ、ここは広すぎて、何年来ても迷うんだよな！」
メラ
「こどもじゃないんだから・・・　　あ」
ボグス（正）
「あん？　どした？」
メラ
「なんでもないわ」



おしまい。

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