ミンミ「連携技、ですか?」
レーナ「そう、連携技! 今の私たちならやれると思わない?」
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「どうして突然そんなことを。あまりにもヤシガニが捕まらないしので飽きてきたんですか? ハサミは痛いし」
「それもないとはいわないけど。ほら、ロロミュのライブにミンミとアメリアが参加したら、会場の熱気が一気に高まったでしょう。ラスベルまで虜にするくらいに!」
「ええ。ちょっと恥ずかしかったですけど……」
「こう、仲間と協力することで、スキルの威力も高められると思うの! ちょっとHPが増えるとか地味なものじゃなくて!」
「はぁ。あの、私の場合は威力よりも制御するほうが課題でして」
「それも考えようによってはなんとかできるかもしれないじゃない? こう、焚火じゃなくてオーブンで蒸し焼きにするイメージとかどうかしら。火力を利用しつつ繊細な料理が作れそう。……そうだ、たまにはヤシガニも丸焼きじゃなくてグラタンにしてみない?」
「なるほど、確かに。それで、連携技? といいますと、例えばどのような?」
「例えば、火炎放射と回転切りで『かえ〇しゃりん』!」
「……アベルさんが悲惨な状態になる姿しか想像できませんね……」
「私の竜巻(サイクロン)とクラッ〇シュートで『XGバ〇ター』!」
「雷が落ちないとSa〇aのサイクロンは再現できないと思います」
「なかなかツッコミが厳しいわね……。私の風と、ミンミの炎で『ヴォル〇ニックストーム』とか、どう?」
「あれをやるなら風と炎だけじゃなく、土ブレ〇ドも必要だった気が」
「うーん。じゃあ『メ〇ハリケーン』。やっぱりシンプルにこれね!」
「『メラハリ〇ーン』……。名前はともかく、威力の相乗効果については文句はありません。ただ、本当に制御ができるでしょうか……?」
「そこは練習あるのみ! 幸い今は南の島、ちょっと出れば海だしね! さっそく特訓と行きましょう!」
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「怒られたわね」
「そりゃそうですよ」
「海が沸騰するとは思わなかったわ。熱水を巻き上げた竜巻が浜を直撃してヤシガニを一掃してたのはすっきりしたけど。でも威力については申し分ないわよね!」
「たぶん、台風が大量に発生していますよ。ランズ岬辺りに立て続けに上陸すると思います。フォルカ村は、きっとそのうち……」
「……とりあえず『メラハリケー〇』は封印ね。あと、お父さんに内緒にしてね?」
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