吾妻の旅日誌

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僕達はまだラジアータストーリーズを知らない


恐らくキャラバンストーリーズの原型とも言える作品で、スターオーシャンシリーズを送り出したトライエースが開発元でスクエニから発売されたゲームです。
人間、エルフ、ダークエルフ、オーク、ゴブリンなどが存在する世界で人間とその他妖精族達との諍いを描いた作品で、人間偏と妖精編2週プレイで仲間になるキャラはなんと177人にものぼり、仲間を増やす為のフラグ建ての為に日夜ストーキングを繰り返して仲間を増やしていったのも懐かしい思い出です。

ラジアータストーリーズはキャラスト同様に朝昼夕夜があるのですが、各キャラ達は24時間決まった場所に棒立ちではなく、朝はベッドから起きてそれぞれの所属ギルドに出勤したり、店を開店したり、戦士は訓練し、学生は学び、子供たちは町中を走り回って遊び、無職はその辺を散歩して回ったり、夜になれば自宅に帰ったり、食堂や酒場に向かったり、深夜のラジアータ市街を徘徊したり、危険な人達がいる場所に出入りしたりと様々であり、最終的に自宅やアパートに帰って扉を閉めたら翌日に向けてベッドで寝てまた新しい1日が始まるなど、それぞれがリアルな日常をゲーム世界の中で生きているのです。
こういうスタイルの箱庭ゲームは珍しく、ガンパレードシリーズ、絢爛舞踏祭、エヴァンゲリオン2、どきどきポヤッチオなどは24時間制のゲームですが各キャラにはAIと各種パラメータが割り当てられており、主人公に接し方による感情パラメータの変化により行動パターンの変化し、AI同士が接触して何かしらのアクションを起こす偶然性意外性がある一方で少々無茶苦茶な挙動をする場合もあるなどリアルさに欠ける面があります。
対してラジアータは1パターンしかないのが残念なものの、電車の運行ダイヤの様に被りが無く緻密に組み上げられた行動スケジュールでラジアータの世界に生きる人々や妖精の日常を描いているのが非常に興味深い作品です。これは単なるRPGではなく箱庭鑑賞ゲームとも言える作品です。

箱庭ゲームとしての説明が長くなりましたが、この作品は世界観や箱庭要素にファンが多く神ゲーと呼ばれる一方で、キャラ数が多い割りに戦闘力に著しく欠ける実戦性の無いキャラも多い上、同時期のスターオーシャン3と比較すると大味な戦闘システム、何よりもこれだけ色々なキャラがいる中で主人公しか操作する事が出来ず、うざい位に主人公のうずまきナルト声で「よっしゃ」を聞かされる「よっしゃ」ゲーであり(ファンからは既にネタになってるラジアータの風物詩ですw)、ストーリーも、前半の柔らかなデザインで描かれるギャク調でコミカルな世界観とはうってかわって、後半の救いのない鬱シナリオからクソゲーとも呼ばれる両極端な評価を有する作品です(個人的に戦闘中の各キャラのカメラと状況に応じたセリフは臨場感があってキャラストにも採用されると面白いのですが)。

ちょうど何か新しいオンラインRPGをやろうと色々調べている中で、キャラバンストーリーズというタイトルと、作品全体の多種族が混在する世界観とその独特のデザインに何か既視感というか、心に引っかかる部分があったのでググって調べた所、ラジアータのプロデューサー、デザイン、音楽担当など一部スタッフがキャラストの制作に関わっているらしく、戦闘画面や世界観のモデリングに幾らかかつての匂いを感じることができる作品ですね。


追記:因みにキャラストのヒューマンアバター(女)を金髪ツインテールにするとラジアータのヒロインのリドリーにちょっと似てたりします。 

追記:ラジアータ最強の仲間はオオクワガタだと思います。

追記:ラジアータの主人公ジャックの足癖の悪さは「よっしゃ」と共にネタになっており、勇者がタンスを漁るが如く、民家から職場である騎士団、戦士ギルド、果ては王宮や盗賊ギルドの最深部などあらゆる場所に出入りし、タンスやベッド、桶、宝箱からアイテムを蹴り出して回収して回るのは日常風景で誰も咎めはしませんが、職場の上司が気に食わないので蹴りを入れれば直属のおじさん位は倒せるかもしれませんが、早朝に橋の上で体操をしている爺さんに蹴りを入れて凹凹にされるのは誰もが通る道ですよね^^

追記:そういえばラジアータみたいなスケジュール管理の箱庭ゲームといえばミザーナフォールズがありました。国産ホラーゲームで有名なクロックタワーを生み出したヒューマン製の作品であり、アメリカのロッキー山脈聳えるコロラド州の片田舎「ミザーナフォールズ」で起きたハイスクールの女学生エマの失踪事件の真相を追う作品で、エマの同級生の男子マシューがクリスマスの25日から31日までの1週間の間に事件を解決できなければエマが死体になって発見されBADエンドになる作品ですが、PSの荒いポリゴンと薄暗いアメリカの片田舎の雰囲気がマッチして、本来穏やかで平和なアメリカの田舎の冬景色が、薄暗く気味の悪い何かが起こりそうな気配が漂う緊張感のある1週間を過ごすことができる作品に仕上がっています。人口2000人の小さな田舎町が丸ごとポリゴンで作られており、操作性が悪いながらもPS版グランドセフトオートの様な感じで遊べる箱庭探偵ゲームの名作です。


吾妻

コメント

1

老舗人

Chinook

ID: 7ayvbh94mzv5

ラジアータストーリーズ懐かしいw
途中でなんか面倒になって放り投げた記憶があります。
仲間たくさん、拠点育てるってとこでは、幻想水滸伝も。

2

老舗人

春雨

ID: cp34wtzfka4f

懐かしいタイトルを目にして通り過ぎてゆきます~♪

トライエース作品は大好きなので、
思い出してテンションが上がりました!!
この気持ちにさせていただきありがとうございますw

3

老舗人

迷惑探偵☆のの

ID: ptrsbtk9u9zb

ジャーバス隊長好きだったなぁ

4

旅日誌ビギナー

吾妻

ID: bquh5bwvxkni

>> 3
チーム・ヘクトンに入隊してからすぐに蹴りバトルを仕掛けたら返り討ちにされたので、その日の夜に居酒屋カンちゃん帰りで酔っ払って千鳥足のジャーバス隊長を闇討ちしておやじ狩りをしたのも懐かしい思い出ですねwwwあの頃は若かった(´ー`)y━~~

5

旅日誌ビギナー

吾妻

ID: bquh5bwvxkni

>> 1
仲間を177人集めるのが面倒だと思って楽するために攻略本を購入したら広辞苑かよ!!(# ゚Д゚)って厚さの攻略本が届いて絶望した覚えが私にもありますσ(´∀`)

幻想水滸伝も懐かしいですね、私は3→1→2の順で仲間をコンプリートでクリアしましたが、3の劇場システムは面白かったっですね、ウィリアムテルの息子をエースにしたら案の定矢がぶっ刺さったり、シンデレラにクリスを抜擢したら糞大根役者っぷりを発揮したり、くノ一のアヤメと体操選手のケンジでロミオとジュリエットをやったら爆笑展開になったり、ビッキーは何の役に配置していても自分の状況を理解できていなかったりと工夫して色々楽しめましたね( ̄ー ̄)ニヤリ

この発言は削除されました(2021/09/16 16:03) 6

この発言は削除されました(2021/09/16 15:55) 7

8

旅日誌ビギナー

吾妻

ID: bquh5bwvxkni

>> 2
トライエースの作品は自分も大好きですね。
スターオーシャン1,2、ブルースフィア。ヴァルキリープロファイル、ラジアータなどいろいろやりましたが、ヴァルキリープロファイルのベストEDは攻略本無しで到達できるかよ(#゚Д゚)とか思ったり。ネットで軽くベストED到達方法を流し見してダンジョンの宝物を着服しまくって封印値を下げ過ぎるとフレイ様が処刑しに来るし・・・。アスガルド丘陵に到着してさっさとロキを倒してハッピーエンドを目指していたら、めちゃつよのフェンリルたんとブラッドヴェインにボッコボコにされるし( #)ω・)散々でしたよ。そしてセラフィックゲートでイセリアクイーンとハムスターに真の絶望を教えて頂きヴァルプロはガッツゲーだと知りました( ゚ω゚ )

9

旅日誌ビギナー

吾妻

ID: bquh5bwvxkni

>> 2
追記:ゲームボーイ最高のRPGにはポケモンやゼルダなど色々候補がありますが、個人的にスターオーシャンブルースフィアを推します。あれはゲームボーイカラーの容量であるわずか8MBの制約の中で、可能な限りスターオーシャン2のシステムを再現しようと試みつつもGB用に独自にアレンジされた結果、一般的に想像されるゲームボーイソフトの限界を大きく凌駕する仕上がりになっている作品です。

10

老舗人

春雨

ID: cp34wtzfka4f

>> 9
ついに!!!

https://www.jp.square-enix.com/so6/

テンション上がってついついコメントしてしまいましたw
楽しみですねー♪
すみません、それだけですw

11

旅日誌ビギナー

吾妻

ID: bquh5bwvxkni

>> 10
SO5から5年以上経過し、スマホゲー化してシリーズ断絶かと思ってましたが、聖剣伝説も3リメイクで復活して、更にLOMのアニメ化まで決定しましたし、スクエニ作品の今後には期待しています^^

12

老舗人

春雨

ID: cp34wtzfka4f

>> 11
LOMはめちゃくちゃ好きなんで感激です( *´艸`)
今後が楽しみですねー♪

ただのテンションがあがっただけで送ってしまったコメントへのご返信、
ありがとうございました!!w