ハッカイの顔を見て既視感を覚えたら、それはきっとFFのモーグリ。
いよいよ、明日から春節イベ。
二年間もの間代役を務めてきたモブハッカイとも今日でお別れ、ようやく彼にも専用グラが用意されますよっと。
そんなわけで、めげずに春節イベストーリーの妄想予想。タイトルからして恋がテーマなんだろうけど、どう頑張っても喜劇のイメージが抜けきれない。
A案：真面目なラブロマンス
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
この日ばかりはゴジョウも皆と一緒に祭を楽しんでいたのだが、突然ゴジョウ達の魔具が強い反応を示す。
「ハッカイ？」と顔を見合わせるゴクウとゴジョウ。彼は今、お師匠様達と一緒のはず。
きっと、お師匠様が自分達を迎えに来てくれたに違いない。訝しげに首を傾げるゴジョウに反し、比較的楽観な結論を出すゴクウ。そして、一目散に駆け出したゴクウを追いかける形で二人は屋台巡りを中断しハッカイ達を探すことに。
しかし、あちこち探して回ってもなかなか出会えず、ようやく見付かったと思ったら何故か竹林の奥の方に一人ベソベソと泣き沈むハッカイの姿が。
ゴクウ達を見るなり泣きながら抱きついてくるハッカイ、どうやら旅中調子に乗ってあれこれやらかしたせいで堪忍袋の緒が切れたキンギン達にグランピから追い出されたらしい。（ちなみにお師匠様は絶賛黙認）
呆れるゴクウと頭を抱えるゴジョウ、とはいえそのまま放っておくことも出来ずひとまずキャラバンで保護することに。
気を取り直して屋台巡りを再開するも、意気消沈なハッカイのせいで周囲はすっかりお通夜ムード。辛気臭い空気に思わず文句が飛び出るボグスだったが、ハッカイの普段と打って変わって力無い返答に逆に彼の方が「調子が狂う」と溜息を吐き出す始末。
そんな中、元気のないハッカイを心配した屋台の売り娘さんが優しく声を掛けてくれる。
最初こそ何でもないようなふうを装うハッカイだったが売り娘さんには全て見透かされていたようで、彼女の気遣うような言葉と笑顔にハッカイは本気で恋に落ちる。
その後キャラバンに戻り、悶々とするハッカイ。
あの娘に自分の想いを伝えたい。だが相手は清楚で働き者の娘さん、対して自分は自業自得で師匠や仲間達に見限られたダメ男。そんな自分があの娘に見合うはずがない。
そう見兼ねて慣れない相談に乗ってくれたゴクウに向かってウジウジと呟きを漏らすハッカイ、対するゴクウは実に彼らしい単純明快な言葉でハッカイに発破をかけてやるのだった。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
愛しのあの娘のために、心を入れ替え真っ当になることを決意するハッカイ。
そして多少のすれ違いや空回りはあったものの、努力の甲斐あり二人は次第に良い雰囲気になっていく。
しかし、そこへ虎視眈々と復活の機会を伺っていた邪神教の魔の手が迫り──。
B案：ありがちなハニトラ
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
ボグスとゴクウを筆頭に思い思いに祭を楽しんでいると、揃った叫び声と共に見知らぬゲッシーの二人組が現れる。
突如現れた二人を前に、一行はまさしく「誰？」状態。実は二人は本来の姿に戻ったキンちゃんギンちゃん。一行の反応に憤慨した彼女達は彼らに対しお馴染みの“名乗り”をぶちかますのだが、「キンギンはヒューマンのはずでは？」という指摘で初めて自分達が元の姿に戻っていることに気付く。（但し、ゴジョウだけは最初から気付いており乙女二人をキュンとさせたのは言うまでもない）
慌てて変化するも上手くいかず耳や尻尾の半ゲッシー状態に、それをゴクウがすかさず茶化すのだが返ってくる言葉に普段の威勢の良さが見当たらない。
彼女達の様子がおかしい。
そう瞬時に察したメラが二人に事情を訊ねると、言いたそうな言い出しにくそうな微妙な態度。さらに隣からゴジョウが優しく促すと、二人は急にボロボロと泣き出したかと思うとゴジョウにひっしと抱き付き涙ながらに訴えた。
「どうか豚野郎をキャラバンで引き取ってくれです！！」
「これ以上はギン達の身が保たねーです！！」
聞けばゴジョウがお師匠様の元を離れてから、ハッカイの素行の悪さに拍車が掛かってきたとのこと。
その酷さにボグスはもちろん、ゴクウすら心底同情してしまう程。二人は最初こそお師匠様と一緒にハッカイの尻拭いに奔走していたのだが、次第に心身共々疲れ果て先程のゴジョウの言葉がトドメとなったらしい。
申し訳なさから居た堪れなくなるゴジョウ、かろうじてハッカイの居場所を訊ねるとお師匠様と一緒に春節ネロにいるとの返答。
誰よりも責任感の強いゴジョウは蝉のように自身にしがみ付く彼女達を優しく慰めながら、「必ずハッカイにお灸を据えると」力強く約束する。
一方のハッカイは祭の賑わいに浮き足立っていた。
元々お目付役（ゴジョウ）と破天荒（ゴクウ）の存在で、かろうじて均衡を保っていたようなもの。三人で旅をしていた時はゴジョウが常に目を光らせていたが、その彼すらいなくなればハッカイが羽目を外すのは時間の問題だった。
尤も当の本人はそんな自覚はないのだが、お師匠様曰く彼は悪い意味で自由を謳歌している状態とのことだった。
春節ネロを訪れている美人達にウキウキルンルンになってると、何処からともなく現れた可愛子ちゃんがハッカイに声を掛けてくる。
積極的な彼女に、すっかりゾッコンになるハッカイ。厳しく咎めるゴジョウの言葉もなんのその、麗しの可愛子ちゃんに振り向いて貰うべくアッシーメッシー貢くんといつしか完全に彼女の言いなりに。
そんな中、彼女が「貴方にしか頼めないの！」とハッカイにあるお願いをしてくる。それは並の兵士では生きて帰ってくることすら難しい危険な依頼なのだが、彼は彼女に頼られたことで有頂天に。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
愛しのあの娘の願いを叶えるため、周囲の心配を他所にいつにもなく張り切るハッカイ。
それこそが、憎き邪神教が仕掛けた罠であることも知らずに──。
C案：ハッカイの恋愛成就大作戦
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
賑やかな会場にキャッキャっとはしゃぐゴクウに対し、ゴジョウはどこか落ち着かない様子。
どうやら、数日前にお師匠様から「春節ネロで落ち合おう（意訳）」という連絡を貰ったとのこと。そのことで少しブー垂れるゴクウだったが、お師匠様達との再会は素直に嬉しいので屋台の物をつまみながら皆でお師匠様達を待つことに。
程なくして、お師匠様達が春節ネロに現れる。久しぶりの再会に喜びが一入のサンゾウ御一行グランピ組とキャラバン組、せっかくの祭なんだしというメラの提案で両者はぷらぷらと屋台を回りながらお互いの近況について話し合う。
グランピ組は最初こそ大変だったものの、中盤辺りからは比較的和気藹々とした旅になったらしい。キンギン曰く自身達が毛嫌いしていたハッカイも慣れてしまえば何とやらで、面子のわりには楽しく過ごせたとのこと。
ジタバタと羨ましがるゴクウに対し、「良いだろー」と煽るキンギン。流れるように喧嘩を始める両者を慣れた様子で宥めていたゴジョウだが、何か言いたげな視線を送るお師匠様に気付き宥め役をハッカイに押し付け彼の元へと向かう。
ついでにオクアバ一行も呼ばれたため、騒がし組を置いて竹林へと場所を変えることに。
竹林の奥へと到着した一同に対し、お師匠様がおもむろに話を始める。
話というのはハッカイについて、曰く彼は修行者としてガンダーラへ訪れたにも関わらず未だ俗な部分が抜けきれていないとのとこ。
「恋愛そのものは決して悪ではない（意訳）」と前置きした上で、お師匠様は語る。
食べることも眠ることも愛することも、全て幸せである。しかし求め過ぎると幸せはただの欲となり、膨れ上がった欲は心を狂わせやがて人々を不幸へと陥れてしまう。だからこそ人々は欲に支配されないよう自らを制する必要があり、我々は指導者として誰よりも自身を律しなければならないと。
だが、肝心のハッカイは曲がりなりにもサンゾウの弟子として修行しさらにガンダーラへ訪れたにも関わらず、相変わらずの俗気ぶり。ゴジョウと同様にとまでは言わないが、せめて修行者らしくある程度の節度は弁えてほしい。
お師匠様の切なる願いに唸るしかないゴジョウ、だが『パンツおんパーンツ』の一番の被害者であるメラは「彼から俗な部分を取ったら何が残るの？」と冷ややかに返すだけだった。
その後も幾度も議論したものの、何も解決しないまま時間だけが過ぎて行く。
そして、お師匠様の「そろそろネロに置いてきた彼らが気になる」との一声にひとまずネロへと戻ると彼らの元に驚くべき情報が飛び込んでくる。
なんと、ハッカイが春節ネロで出会ったお嬢さんに一目惚れしてしまったらしい。
早速の事案に悩ましげにコメカミを押さえるお師匠様とメラに、物凄いしかめっ面になるゴジョウ。
ちなみにハッカイの女癖の悪さを嫌というほど理解しているキンギンはこの手のものへの関与を断固拒否し、純粋に興味のないゴクウは春節武闘会へとまっしぐら。
加えて普段は恋愛と聞けば真っ先に飛んでくるリリ達女の子勢も、今回ばかりは相手が相手だけに完全スルー。
相変わらずな周囲の対応に、呆れ笑いにひょいと肩をすくめるメラ。お師匠様やゴジョウもこの流れならいつものようにハッカイだけが騒ぐだけに留まるかと安心していたのだが。
何と、何と。
噂を聞きつけた恋の伝道師（自称）な狩人と、恋のことには全肯定な吟遊詩人男性陣（女性陣は寧ろ冷ややか）と、とりあえず面白そうなネタが欲しい作家先生とが団結して勝手に『ハッカイの恋愛成就委員会』を発足してしまう事態に。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
何度素気なくされても何度無視されても、愛しのあの娘に振り向いてもらうべく必死にアピールするハッカイ。
彼の熱意につられて雄叫びと共に自らの想い人への愛を叫ぶ者や、よく分からないけどとりあえず熱くなる者。やがて騒動を肴に呑みまくる者達や、成就するかしないか賭け始める者や、怪しげな商品を売りつけようとする者などが出てき始め現場は混沌を極めることに。
さらにはお呼びでない邪神教までもがやって来て、事態はまさかの方向へと進展してゆき──。
妄想補填は言わずもがな。
ドタバタなストーリーを見たいし、彼の性格ならハニトラも十分ありえるし、真面目なハッカイも見てみたいような見たくないような。
いよいよ、明日から春節イベ。
二年間もの間代役を務めてきたモブハッカイとも今日でお別れ、ようやく彼にも専用グラが用意されますよっと。
そんなわけで、めげずに春節イベストーリーの妄想予想。タイトルからして恋がテーマなんだろうけど、どう頑張っても喜劇のイメージが抜けきれない。
A案：真面目なラブロマンス
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
この日ばかりはゴジョウも皆と一緒に祭を楽しんでいたのだが、突然ゴジョウ達の魔具が強い反応を示す。
「ハッカイ？」と顔を見合わせるゴクウとゴジョウ。彼は今、お師匠様達と一緒のはず。
きっと、お師匠様が自分達を迎えに来てくれたに違いない。訝しげに首を傾げるゴジョウに反し、比較的楽観な結論を出すゴクウ。そして、一目散に駆け出したゴクウを追いかける形で二人は屋台巡りを中断しハッカイ達を探すことに。
しかし、あちこち探して回ってもなかなか出会えず、ようやく見付かったと思ったら何故か竹林の奥の方に一人ベソベソと泣き沈むハッカイの姿が。
ゴクウ達を見るなり泣きながら抱きついてくるハッカイ、どうやら旅中調子に乗ってあれこれやらかしたせいで堪忍袋の緒が切れたキンギン達にグランピから追い出されたらしい。（ちなみにお師匠様は絶賛黙認）
呆れるゴクウと頭を抱えるゴジョウ、とはいえそのまま放っておくことも出来ずひとまずキャラバンで保護することに。
気を取り直して屋台巡りを再開するも、意気消沈なハッカイのせいで周囲はすっかりお通夜ムード。辛気臭い空気に思わず文句が飛び出るボグスだったが、ハッカイの普段と打って変わって力無い返答に逆に彼の方が「調子が狂う」と溜息を吐き出す始末。
そんな中、元気のないハッカイを心配した屋台の売り娘さんが優しく声を掛けてくれる。
最初こそ何でもないようなふうを装うハッカイだったが売り娘さんには全て見透かされていたようで、彼女の気遣うような言葉と笑顔にハッカイは本気で恋に落ちる。
その後キャラバンに戻り、悶々とするハッカイ。
あの娘に自分の想いを伝えたい。だが相手は清楚で働き者の娘さん、対して自分は自業自得で師匠や仲間達に見限られたダメ男。そんな自分があの娘に見合うはずがない。
そう見兼ねて慣れない相談に乗ってくれたゴクウに向かってウジウジと呟きを漏らすハッカイ、対するゴクウは実に彼らしい単純明快な言葉でハッカイに発破をかけてやるのだった。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
愛しのあの娘のために、心を入れ替え真っ当になることを決意するハッカイ。
そして多少のすれ違いや空回りはあったものの、努力の甲斐あり二人は次第に良い雰囲気になっていく。
しかし、そこへ虎視眈々と復活の機会を伺っていた邪神教の魔の手が迫り──。
B案：ありがちなハニトラ
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
ボグスとゴクウを筆頭に思い思いに祭を楽しんでいると、揃った叫び声と共に見知らぬゲッシーの二人組が現れる。
突如現れた二人を前に、一行はまさしく「誰？」状態。実は二人は本来の姿に戻ったキンちゃんギンちゃん。一行の反応に憤慨した彼女達は彼らに対しお馴染みの“名乗り”をぶちかますのだが、「キンギンはヒューマンのはずでは？」という指摘で初めて自分達が元の姿に戻っていることに気付く。（但し、ゴジョウだけは最初から気付いており乙女二人をキュンとさせたのは言うまでもない）
慌てて変化するも上手くいかず耳や尻尾の半ゲッシー状態に、それをゴクウがすかさず茶化すのだが返ってくる言葉に普段の威勢の良さが見当たらない。
彼女達の様子がおかしい。
そう瞬時に察したメラが二人に事情を訊ねると、言いたそうな言い出しにくそうな微妙な態度。さらに隣からゴジョウが優しく促すと、二人は急にボロボロと泣き出したかと思うとゴジョウにひっしと抱き付き涙ながらに訴えた。
「どうか豚野郎をキャラバンで引き取ってくれです！！」
「これ以上はギン達の身が保たねーです！！」
聞けばゴジョウがお師匠様の元を離れてから、ハッカイの素行の悪さに拍車が掛かってきたとのこと。
その酷さにボグスはもちろん、ゴクウすら心底同情してしまう程。二人は最初こそお師匠様と一緒にハッカイの尻拭いに奔走していたのだが、次第に心身共々疲れ果て先程のゴジョウの言葉がトドメとなったらしい。
申し訳なさから居た堪れなくなるゴジョウ、かろうじてハッカイの居場所を訊ねるとお師匠様と一緒に春節ネロにいるとの返答。
誰よりも責任感の強いゴジョウは蝉のように自身にしがみ付く彼女達を優しく慰めながら、「必ずハッカイにお灸を据えると」力強く約束する。
一方のハッカイは祭の賑わいに浮き足立っていた。
元々お目付役（ゴジョウ）と破天荒（ゴクウ）の存在で、かろうじて均衡を保っていたようなもの。三人で旅をしていた時はゴジョウが常に目を光らせていたが、その彼すらいなくなればハッカイが羽目を外すのは時間の問題だった。
尤も当の本人はそんな自覚はないのだが、お師匠様曰く彼は悪い意味で自由を謳歌している状態とのことだった。
春節ネロを訪れている美人達にウキウキルンルンになってると、何処からともなく現れた可愛子ちゃんがハッカイに声を掛けてくる。
積極的な彼女に、すっかりゾッコンになるハッカイ。厳しく咎めるゴジョウの言葉もなんのその、麗しの可愛子ちゃんに振り向いて貰うべくアッシーメッシー貢くんといつしか完全に彼女の言いなりに。
そんな中、彼女が「貴方にしか頼めないの！」とハッカイにあるお願いをしてくる。それは並の兵士では生きて帰ってくることすら難しい危険な依頼なのだが、彼は彼女に頼られたことで有頂天に。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
愛しのあの娘の願いを叶えるため、周囲の心配を他所にいつにもなく張り切るハッカイ。
それこそが、憎き邪神教が仕掛けた罠であることも知らずに──。
C案：ハッカイの恋愛成就大作戦
春節ネロにやって来たオクアバ御一行。
賑やかな会場にキャッキャっとはしゃぐゴクウに対し、ゴジョウはどこか落ち着かない様子。
どうやら、数日前にお師匠様から「春節ネロで落ち合おう（意訳）」という連絡を貰ったとのこと。そのことで少しブー垂れるゴクウだったが、お師匠様達との再会は素直に嬉しいので屋台の物をつまみながら皆でお師匠様達を待つことに。
程なくして、お師匠様達が春節ネロに現れる。久しぶりの再会に喜びが一入のサンゾウ御一行グランピ組とキャラバン組、せっかくの祭なんだしというメラの提案で両者はぷらぷらと屋台を回りながらお互いの近況について話し合う。
グランピ組は最初こそ大変だったものの、中盤辺りからは比較的和気藹々とした旅になったらしい。キンギン曰く自身達が毛嫌いしていたハッカイも慣れてしまえば何とやらで、面子のわりには楽しく過ごせたとのこと。
ジタバタと羨ましがるゴクウに対し、「良いだろー」と煽るキンギン。流れるように喧嘩を始める両者を慣れた様子で宥めていたゴジョウだが、何か言いたげな視線を送るお師匠様に気付き宥め役をハッカイに押し付け彼の元へと向かう。
ついでにオクアバ一行も呼ばれたため、騒がし組を置いて竹林へと場所を変えることに。
竹林の奥へと到着した一同に対し、お師匠様がおもむろに話を始める。
話というのはハッカイについて、曰く彼は修行者としてガンダーラへ訪れたにも関わらず未だ俗な部分が抜けきれていないとのとこ。
「恋愛そのものは決して悪ではない（意訳）」と前置きした上で、お師匠様は語る。
食べることも眠ることも愛することも、全て幸せである。しかし求め過ぎると幸せはただの欲となり、膨れ上がった欲は心を狂わせやがて人々を不幸へと陥れてしまう。だからこそ人々は欲に支配されないよう自らを制する必要があり、我々は指導者として誰よりも自身を律しなければならないと。
だが、肝心のハッカイは曲がりなりにもサンゾウの弟子として修行しさらにガンダーラへ訪れたにも関わらず、相変わらずの俗気ぶり。ゴジョウと同様にとまでは言わないが、せめて修行者らしくある程度の節度は弁えてほしい。
お師匠様の切なる願いに唸るしかないゴジョウ、だが『パンツおんパーンツ』の一番の被害者であるメラは「彼から俗な部分を取ったら何が残るの？」と冷ややかに返すだけだった。
その後も幾度も議論したものの、何も解決しないまま時間だけが過ぎて行く。
そして、お師匠様の「そろそろネロに置いてきた彼らが気になる」との一声にひとまずネロへと戻ると彼らの元に驚くべき情報が飛び込んでくる。
なんと、ハッカイが春節ネロで出会ったお嬢さんに一目惚れしてしまったらしい。
早速の事案に悩ましげにコメカミを押さえるお師匠様とメラに、物凄いしかめっ面になるゴジョウ。
ちなみにハッカイの女癖の悪さを嫌というほど理解しているキンギンはこの手のものへの関与を断固拒否し、純粋に興味のないゴクウは春節武闘会へとまっしぐら。
加えて普段は恋愛と聞けば真っ先に飛んでくるリリ達女の子勢も、今回ばかりは相手が相手だけに完全スルー。
相変わらずな周囲の対応に、呆れ笑いにひょいと肩をすくめるメラ。お師匠様やゴジョウもこの流れならいつものようにハッカイだけが騒ぐだけに留まるかと安心していたのだが。
何と、何と。
噂を聞きつけた恋の伝道師（自称）な狩人と、恋のことには全肯定な吟遊詩人男性陣（女性陣は寧ろ冷ややか）と、とりあえず面白そうなネタが欲しい作家先生とが団結して勝手に『ハッカイの恋愛成就委員会』を発足してしまう事態に。
『ワイは漢になる。漢にならなアカンのや。』
何度素気なくされても何度無視されても、愛しのあの娘に振り向いてもらうべく必死にアピールするハッカイ。
彼の熱意につられて雄叫びと共に自らの想い人への愛を叫ぶ者や、よく分からないけどとりあえず熱くなる者。やがて騒動を肴に呑みまくる者達や、成就するかしないか賭け始める者や、怪しげな商品を売りつけようとする者などが出てき始め現場は混沌を極めることに。
さらにはお呼びでない邪神教までもがやって来て、事態はまさかの方向へと進展してゆき──。
妄想補填は言わずもがな。
ドタバタなストーリーを見たいし、彼の性格ならハニトラも十分ありえるし、真面目なハッカイも見てみたいような見たくないような。
コメント