ゲッシー領にオークが侵攻してこないのは何故か?
単に地政学的な理由だけではない。
オーク達は身をもって知っているのだ。
ゲッシーの精鋭部隊”モ・フリタス”の恐怖を。
5年前、グバア半島に300名からなるオークの正規軍が上陸した。
それを撃退したのは、わずか30名足らずのゲッシーの精鋭部隊”モ・フリタス”だった。
”モ・フリタス”は公にされていないため、ゲッシー領でもその存在を知るものは少ない。
だが、5年前のあの日、私は確かに見た。勇猛なるゲッシーの戦いを。
傷つき、倒れてもなお立ち上がり敵陣に突っ込む壮絶な戦法。
オーク達は”ゲッシーゾンビ”と呼んで彼らを恐れたのだ。
あの時、倒れた部隊長にかわって指揮をとっていたのは、ママミミ、ムムメメ、モモモモ、
という年端もゆかぬ三姉妹だったという。
(写真は三姉妹の一人とのことだが、定かではない。
シバイヌのゲッシーにシバイヌがまたがった聖騎士"シバイヌ・ライダー"だという。)
あの戦いの後、三姉妹を見たものはいない。
我々はゆめゆめ忘れてはならない。
”モ・フリタス”は単なる守備隊ではない。
やがては大陸に侵攻し、ゲッシー帝国の領土を拡大するために結成された部隊なのだ。
彼らの侵攻作戦は、今も隠密裏に継続しているはずである。
やがて人々は思い知るであろう。ゲッシー達の真の恐怖を。
彼らは人にモフられるためだけに存在しているわけでは決してないのだ。
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