あぼがどの旅日誌

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イアルにおける詐欺は殺人よりも重い


 サービス開始直後から始めるも、諸事情により2週間程度で引退し、今年の8日?9?日に復帰(新アカ)した。復帰の2日後ぐらいに1月8日までのお得なガチャが開催されていたことに気付き、ちょっとテンション下がりつつ現在に至る。
 まぁでもチケットで両手星5キャラを揃えてしまっていたら、試行錯誤の楽しみが減ったと考えれば、かえって良かったかもしれない。完全に酸っぱい葡萄理論だけれど。



1.それはさておき、イアルには犯罪が溢れている。暴行、脅迫、詐欺、強盗、傷害、放火、住居侵入、果ては殺人……と枚挙にいとまがない。イアルの法律関係はどうなっているのかと常々思っていたが、先日、クレヴィスのクエ②にて面白い記述を発見した。
 いつものように村人に詐欺(刑法246条1項)を働いていたクレヴィスに対してキャナルが
 「もう詐欺なんて働いたらダメだよ!衛兵につき出されたら死刑だぞぉー!」
 と咎めたのだ。これをどう考えるべきか。

2.我が国における詐欺罪の法定刑は「十年以下の懲役」であるから、当然、詐欺を行ったところで死刑になることはない。なんなら人を殺し(殺人罪、刑法199条)てさえ、その法定刑は「死刑又は無期、もしくは五年以上の懲役」なのである。
 これに対して、キャナルが言うには、イアル(あるいはドワーフ領内)における詐欺=死刑、なのである。しかしこれは余りに重いので、日本法、つまり刑法でクレヴィスの罪を考えてみたい。

3 そもそも犯した罪に対して死刑のみをもって臨む規定は極めて稀であり、我が国では外患誘致罪(刑法81条)のみである(外患誘致罪は、外国と通謀して日本に対して武力を行使させた場合に適用される罪であり、むろん、現行刑法が制定されてから現在に至るまで適用例はない)。海外の一部には故意殺人=死刑、の国もあるにはあるが、これも世界的に見ればマイナーである。
 ここまでてきとーに書き殴ってきてふと気付いたが、クレヴィスもキャナルも今回クレヴィスが騙そうとした村人もすべてドワーフである。
 ここで改めて詐欺罪(刑法246条1項)の規定をみると、「人を欺いて……」とあり、詐欺の対象が人だった場合に限り適用されるとある。つまり、クレヴィスの行為はそもそも詐欺にあたらないのかもしれない(それを言ったらそもそも日本法は原則日本国内で発生した場合や日本人のみに適用される)が、一応日本法が及ぶと考えれば、概要下記のとおりになると思われる。

4.今回のクレヴィスの詐欺行為はキャナル達によって未然に防がれているので、未遂である。戦闘もあったが、まぁ正当防衛にはならないし、キャナル達に多少なりともダメージ(怪我)を与えたからこれは普通に傷害だろう。
 以上から、クレヴィスには、詐欺罪の未遂(刑法246条1項、250条)及び傷害罪(刑法204条)が成立し、両者は併合罪(刑法45条)となる。
*イアル内の出来事なので実際には死刑。


*追記
 よくよく思い返すと戦闘はクレヴィスに怒った村人からクレヴィスを守るためにキャナル達が行っていた気がする。これにクレヴィスが参加していたら村人に対する傷害罪が成立する余地があるが、そうでないなら傷害罪は不成立となる。


あぼがど

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