あおたんの旅日誌

公開

【妄想SS】新すばらしきこのせかいコラボ


「ごきげんよう、愛しき渋谷の民よ。今週のゲームは趣向を大幅に変えさせてもらうことにした。
……別次元から招待状が届いてね、面白いからゲームマスター代理をやってもらうことにしたよ。今までにないアツいゲームになるだろう。しっかりとそのネツを俺に届けておくれよ。
フッ、ではまた。」

…… ……

(激しい地響き。澄み渡る青い空を十字に切り裂きながら、ヒューマン領上空に現れる赤いエニグマ<異次元からの侵略者>。巨大な瞳のような穴から光が放たれ、空間をまるごと喰らうかのように包み込んでいく。かつて幾度に渡ってイアルを襲った驚異を知る者達は、その光景を固唾を呑んで見守った……)


…… ……


(赤いエニグマの襲来と同時刻、イアル各地では異変が起こり始めていた。

無気力になる者、暴れだす者、泣き叫び出す者。突然感情のコントロールを失う者が出始めた。それは散発的で一見よくある事なのかもしれない。

しかし感覚の鋭い者はその影に異形の存在を認識し、また視野の広い者は各地から報告を受けたこの現象をすぐに赤いエニグマ、及びそこから出現した異世界の街の存在と結びつけた。)


…… ……


???「……ンドウ、リンドウ、起きろ!」

リンドウ「ん……フレットか、もう死神のゲームが始まったのか……?」

フレット「わかんねぇけど、見ろよあれ!」

リンドウ「っ!なんだよあれ……あれもノイズ、なのか?うわっ!」


(少年が目を醒ますと、目の前にはこれまで戦ってきた敵とは全くの黒き異形の存在がその触腕を四方八方へと伸ばして暴れていた。)


???「リンドウ殿!こやつなかなか手強いですぞ!」

リンドウ「悪いナギさん!すぐ加勢に行く!」


(既に交戦していた少女、ナギと共に異形に戦いを挑むリンドウとフレット。
しかしその強大な力に次第に圧倒されていく。)


リンドウ「クソっ、渋谷をこんなにめちゃくちゃにしやがって!なんなんだよあれ!?」

フレット「リンちゃんこれやばくない!?一度リスタート……」

???「……チッ、ゼタ遅ぇ。
まだこの程度のゴミの処理もできねぇのか、3ゼプトグラムども!」


(どこからか獣のような怒号が響いたその瞬間、異形の中心に向かって真上からの完璧なベクトルの蹴りが炸裂した。)


バフン魔獣「……!!!」


(異形は激しくのたうち回ったがその姿は徐々に薄まっていき、最後には初めからそこにはいなかったかのように消滅していた。)

フレット「ミナミモトさぁん!」

ナギ「トモナミ様ぁ……!またお会いしとうございましたァ!」

ミナミモト「次から次に式を乱しやがって。こいつは完全に外側から来た存在だ。そいつの歪みとも関係ねぇ、ましてやRGにもUGにもその先にも属さねぇときてる。ったく、また計算のやり直しだ。」

リンドウ「えっと……つまり?」

ミナミモト「歪みの観測が終わればしばらく表立つつもりは無かったが、事情が変わった。おまえらともう少し遊んでやる。少しは役に立ちな。さっきみてぇに足を引っ張るなよ。」

リンドウ「は、はいっ!」

フレット「はぁ〜〜よかったー!ミナミマタさん居なくなったからマジでどうしようかと思ってたよ!うし、これで今週もなんとかなる!」

リンドウ(確かに南師さんが戻って来てくれたのは心強いな。でもあの異形、やっぱりミッションに関係してるんだよな……これからも勝てるかどうか……)


(そして始まる死神のゲームは、次第に舞台をイアル全土へと移す。代理ゲームマスターとなった謎の男。死神達は戸惑いながらもミッションを参加者に提示し続ける。


―英雄の影と対峙し、これに勝利せよ―

―果樹園の少女にその力を示せ―

―エルフの城の前で雄叫びをあげながらドラミングしろ―


(リンドウ達4人は見慣れぬ異世界の参加者達と競い、時に手を組み、また各地でノイズが引き起こす問題を解決しながら生き残りを賭けた戦いを続ける……)



……新すばコラボなる単語を突然インプリントされたので勢いで書いてみました🐰Twitterにあげたあとちょっと推敲してます
勝手に考えたコラボシナリオ導入部の妄想で実際そんな話はこれっぽっちも出てないはずなのでご注意ください🍄


あおたん

コメント