ジゼルレーヌの旅日誌

公開

[よくかけた月、また満ちた]


つらつらと吐き出した言葉は、紙の上には残らない。
滲んだインク、指で読み取って
大海へと沈んでいった、声と想いを引き上げる。

わからないわからないと、表面だけが削り取られ
私の知らない意味ばかり、空気となって広がってゆく。

書けば書くほど、誰かが喉元をもがき
読めば読むほど、雑音が耳を食べ尽し
淀み枷となり歩みを止めそうになった。

熱に気付き振り返る。凍える私の中で沸々と湧き上がる欲求。
光に気付き奮起する。紐解く君の中で仕舞われかけた賛辞。



fear your fire, fire and favors


ジゼルレーヌ

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