１．前々回の日誌で引退とサンクコストの関係について書いたところ、とある方からこれを見て引退を決意したとの感想を頂いた。正直、こんな床に落ちた〇毛ほどの価値もない駄文に影響されなくても……と思ったが、実際は彼の心の中で既に結論は出ており、あの日誌はほんのわずかばかりのきっかけになったに過ぎないのだろう。今後のご多幸を願うばかりである。

２．もっとも、タイトルにある「かなしみ」とはこの件のことではない。先日、PS4版のキャラストが始まると聞いて専用サイトを眺めていたところ、デュエル紹介動画が配信されているのを発見した。
　まだ観ていない人は、暇で死にそうなときにでもぜひ観て欲しいのだが、これがどう贔屓目に観ても面白そうにはみえないし、そもそもこの動画で何を伝えたいのかもよく分からない。むりやり動画の目的を斟酌すると、色んなビーストを使って対戦できることをアピールしたいのだろうが、肝心のビーストは相手陣地に入った瞬間謎の爆撃で霧散してしまっているので意味なし。せっかく新規に向けて宣伝するんだからもう少し動画も作りこんで楽しそうにみせる努力をすべきではないか。キャラストを知らない人がこの動画を観て、うわあ面白そう！と感じると動画編集者は本気で考えているんだろうか。宣伝部はどうなってるんだ？？？
　と、色んな想いが一瞬のうちに脳内を駆け巡ったところ、ふと動画画面の左上をみてみると、対戦相手の名前が見切れており何やらよくわからない。そこで、目を凝らして見てみると、「かなしみ」と書かれているように見えないだろうか。

３．なぜか半端に見切れていることと、「かなしみ」という訳のわからないネーミングを見て深夜にちょっと声が漏れる程度には笑ってしまったが、これには一体どういう意図があるのか。
　そういえば、かつて過労死寸前まで働かされたプログラマーがソースコードにこっそり不平不満や「たすけて」等と書き込むことがあった（ひょっとすると今も？）という話を聞いたことがある。これと同様にこの「かなしみ」は、嫌々デュエル紹介動画を作成させられた者のささやかな抵抗かあるいはダイイングメッセージ的な何かなのかもしれない。

キャラストの闇は深い。