ドムスカに
なってみたいな
女王様
フォルク
”ふう~。やっぱり、夜はいいわ。”
”・・・あ、あのう、ヴェロニカさん。お話が・・・。”
”あら、エッちゃん。何かしら?”
”・・・いつも、何を話されてるんですか? ・・・あのう、フォルクと。”
”つまらない事よ。あら、気になるの? まあ、そんなに赤くなって。好きなの? フォルクのこと。”
”いっ、いえっ。・・・ただ、助けてくれたから・・・。”
”あら、かわいい。でも、フォルクは少し変わってるから。大変よ。・・・そうだ!私、フォルク好みの服、持ってるから、差し上げるわ。フォルクなんか、いちころよ!”
”えっ、で、でも・・・。”
”いいのよ。後で部屋に来て。”
私は、何度もお辞儀をし、戻って行く彼女を見送りながら、ドムスカをなでる。
”あなたはなかなか良いドムスカだったけど、お遊びは此処まで。もう、戻りなさい。あんなかわいい娘をほっといてはいけないわ。”
・・・僕は全てから解放された心地よさにまどろんでいる。背に女王様のぬくもりを感じながら。
*珍獣カメラマン外伝 レギュレーションに合わなかったので。
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