昔々、リルという女の子がいました。


彼女は透き通るような肌と、日を浴びてきらめくほどの繊細な長い髪を持ち。


2つある眼は、どちらもエメラルド色でした。



しかしその美しさは、異形のものとして同族からは扱われ、同じ集落に住まうことも、口を聞くこともしてもらえませんでした。



ですから彼女の友達といえば、もっぱら自然。


虫や動物、木々や草花に至るまで、彼女は話しかける日々を送りました。


それしか寂しさを紛らわす方法がなかったのです。


しかしその姿は人目につけば訝しいもの。


尚更彼女の周りから人間はいなくなっていきました。


人間である彼女にはもちろん動物と話すことなどできません。虫とも心は通いません。木々の声など聞こえません。


日々をただ過ごすということだけで、彼女は独りになっていくのでした





生まれ落ちてから10年間彼女は孤独という概念を理解しないまま、まるで自分の使命であるかのように、住まいである集落の外れの川沿いから、森へ赴き、裸足で野を歩いていました。


そんないつも通りのある日、川を眺めながら歩く彼女の目の前に、手が差し伸べられました。


目の前に、差し伸べられた手には一輪の花が乗っていました。


若干の驚きながら顔を腕のもとに移すと、そこには２ｍにも届くかという猿に似た大きな生き物がいました。


猿はその花をただ差し出してきます。


リルはその花をどうすれば良いかわからず、交互に猿の目と花を見ます。


すると猿は、「いらないの？」と言ったふうに首を傾げ、その花を自らの口に放り込み、むしゃむしゃと音をたてて食べたのです。


その時やっとリルは、「ああ、それは食べ物だったのか」と気付き、同時に、涙を流していました。


彼女が、誰かから何かをしてもらう。という経験は今までに一度もなく、その時に去来した感情を、上手くコントロールすることができなかったのです。


ただ自分を見つめながら涙を流す少女に驚いたのは花を食べた猿の方でした。


「やっぱり欲しかったの？ごめんよ？」とばかりに彼女の涙を止めようと、太く黒い指で頬をさすり涙を拭います。


そして彼女が泣き疲れて寝てしまうまで、猿と少女の触れ合いは続いたのでした。
　　　




それ以来、彼女と猿は、お互いの好きなものや食べれるものを理解し合うまで行動を共にしました。


少女が猿に懐いたのです。


初めて頼れる相手を見つけ、言葉も知らぬまま、彼らは友達になっていったのです。


その生活はそれから3年ほど続きました。





ある日、リルが住処で1人目を覚ますと、目の前に見知らぬ人間の女性が涙を流してリルを見ていました。


その女性はリルが驚き混乱しているのも構わずに、「私はあなたのお母さんです。リルと名付けたのは私です。」と涙しながらリルを抱きしめようとしながら訴えました。


しかし人の言葉を覚えられていないリルには、自分を虐げて来た人間は恐怖でしかなく、何を言っているのかも理解できませんでした。


リルは叫びました。助けを求めて。いつも一緒の猿をいつも呼んでいる呼び方で。人間の女性に抱かれながら。




リルのただならぬ叫び声を聞きつけ、近くの森から友達の猿が駆けつけてきました。


猿を見てリルはより強く助けを求めます。母と名乗る女性は、大柄なその猿を見てリルを抱きかかえながら「きゃー！！」と大きく悲鳴を上げました。


猿はその状況を、時間にしたら５秒かあるいは３秒程であったか眺めると、何も言わず何もせずに、森へと帰っていきました。


友達の助けを求める声を背に浴びながら。


猿は一瞬で、自分はそうするべきである。と何かを察し友達でない、ただ騒ぎに驚いた野生動物のフリをしたのでした。


その姿を見たリルは、母と名乗る女性の腕を振りほどき、一心不乱に猿のもとへと駆け寄りました。友達の猿に、助けを求めるために。


しかしリルが猿に追いつくやいなや、猿はリルの方に振り返るとリルに向かって牙を向き、今にも食わんばかりに猛りました。


その姿はまさに野獣でした。








そして一つの銃声がこだましました。




リルに向かって牙を向けた猿は、ゆっくりとその巨体を地に伏せました。



猿は、人間の銃によって撃ち抜かれたのです。




母と名乗る女性は、野生動物の多いリルの住処へ向かうため、用心棒を雇っていましたのです。その用心棒の銃によって、猿はその命を散らしました。




そして用心棒は言います

「危なかったね。あれはエイプという野生動物で、時に人を襲うことがあるんだ」

と。




しかしリルは、エイプと呼ばれた自分の友達が、牙を向けてきたことを演技であると気づいていました。



そう、猿は、リルが自分と友達であると思われれば、人間とまた触れ合えなくなってしまうということを察していたのでした。


そして、リルを突き放すためにあえて襲いかかったのです。




リルは死を理解します。


死を迎えた友達を見て、涙も流せず、呆然としていました。







やがてリルは母と名乗る女性のもとで大人になり、人間の言葉を使えるようになりました。


そして母に、人間の言葉で、唯一の友達だった猿の事を目一杯喋りました。



もちろんその最期の意味も。




その話に胸を打たれた、母を始めとした人々は、「嘘とは誰かを守るために使うもの」という教訓を大事にし、猿の命日である四月一日を、嘘をついてもいい日として、特別な日としたのです。








リルはまだ人間を許していません。


しかし友達が、友達に嘘をついてまで与えてくれた今の生活を、全うすることにしたのでした。






これがスコットランドに伝わる、

『エイプリルフール』

というお話で、ここから四月一日は嘘をついてもいい日とされているのです





























































というのは全部嘘です😳













つまり何が言いたいかというと
















私は騙されやすいし、あげて落とされると冗談でも凹むのでエイプリルフールだからって嘘つかないでください😤笑



でも、嘘でもキャナルちゃん好きって言ってくれると嬉しい😳笑






明日は東北で仕事なので東北きました！


車で４時間かかったー



高速の途中、道端の機械に赤いフラッシュ焚かれたんだけど、あれってまずいのかな🤔


ピンチ






というわけで明日のビッグイベントのために寝ます💞


























ばいちゃ🤗










#ぴゅったんに作ってもらったバースデーケーキ💞#誕生日プレゼント💞#途中休憩した蓮田！

三銃士のみっきー