ふとした事で目がさめる。
やたらと喉が乾く。水を飲みたいが近くに水は無し。
飲みに行くにも2F迄降りなければならない。
深夜真夜中。他の部屋には客が居て、音を立てて出るのも忍びない。
ふと思いたち、バックの中を覗くと3本のサイダー。

「ずんだ」・「牛タン」・「おでん」。
伸ばした手が止まる。
喉を潤すには飲まなければ。だが！
の、の、飲む勇気が。

君に飲む勇気はあるかー！！

はい。下らない前振りすみませんでした。(でも実話ですw)

仙台に来て「秋保ヴィレッジ」にて、冗談半分話題作り半分で購入しました。
やっぱり、購入したからには飲まなきゃいけませんよね。
お土産として、誰かになすりつけるわけにもいけませんよね。
ですよね～。わかりました。飲みます。責任を取って飲めばいいんですよね。

飲んでやるよー！(半ギレ)

因みに、皆さんどれ選びます？

やっぱり無難に「ずんだ」でしょうか。味も予想出来ますし。

では行きます。
キャップを開けると、仄かにずんだ(枝豆)の香りがします。
材料名にずんだパウダーの文字が。
まず一口。直ぐに口の中に、ずんだの香りが広がります。
思ったほど強い香りでも無く、ずんだ(枝豆)が好きな人には受けるかも知れませんね。
ただ、サイダーですので、気を緩めるとゲップが出ます。
ゲップする度に口の中や鼻の中に、ずんだの香りが戻って来ます。

さて、後は2本。
どれに行きましょう。
そう言えば、マツコデラックスがTV収録の時、「牛タンサイダー」を飲まれたそうです。
その時のコメントが「牛タン食った後の口の中！」だったそうです。
でしたらやっぱり次は「牛タン」でしょうか。

材料名には牛タンの名は無く、コラーゲンが書かれています。
キャップを開けると、ん？あまり香りがしません。
意を決して一口目。
最初にサイダーが来て、その後に一気に牛タンの香りが！
気がつくと、目から汗が。
これは慣れてないとキツイかなぁ。一見さん泣かせ。
しかも、香りがずんだより強いから、ゲップすると更に汗が。
ゲップを抑えるのが大変。

さて、残すは1本。
「おでん」。想像がつきません。本当にサイダーに合うの？
ここまで来たから最後まで行きましょう。

材料名に、『ブッ！』思わず吹き出しました。
おでんだし。鰹節だし。昆布だし。

そのまんまかーい！

もう頭が追いつきません。
え？サイダーにダシぶち込んじゃたの？
それでいいの？

言いたい事は山ほどありますが、飲んでみると案外いけるのかもしれません。
そう信じ、いってみましょう。

キャップを開けると、これもあまり香りません。少しホッとします。
では一口。ん？
あれ？ただのサイダー？
もう一度一口。
ん？んんん。
サイダーの後に来ました。牛タンみたいにドン！と来ず、
後からジワ～っと。
だけどシッカリおでんだしを主張して来ます。
おでんだし好きな人はいいのかも？

全部飲み干し、直後失敗に気付きました。
単品なら、好みで飲めるのでしょうが、
今回、検証も兼ねて3本続け様に飲み干してしまいました。

当然。
ゲップが出ます。
だけど、ただのゲップでは無いのです。
3つの香りがブレンドされたゲップです。えもいわれません。
一気に顔から本当の汗が止まりません。

ずんだは牛タンに負けるのですが、僅かに残ります。
そして牛タンとおでんが主張し合います。
そういった香りがゲップする度に口と鼻の中を襲ってくるのです。

結果、のどは潤いましたが、小一時間程ゲップに悩まされて眠りにつきました。

飲むなら一つだけにし、ブレンドは避けましょう。
牛タンを飲んだ時は、息に気を付けましょう。
おでんをごはんにかけて、ねこまんまにして食べるのはやめましょう。

それらを守って、正しく飲んで下さいね。
もしかすると、新しい世界が開けるかも。

以上でした。

材料名記載。