ロッコマンモス。

ロッコのストーリー2話「ロッコを助けよう」の通称であり、北端の街ゲリスクに向かう為には避けては通れない、難関クエストのひとつ。

私がキャラストに、ひいてはミンミにどハマりするきっかけとなった、思い出深いクエストです。

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あの頃、私は昨今流行りのスマホアプリのガチャガチャゲーに毒されまくってました。
取り敢えずリセマラで良いキャラなり武器なりを引いて、そのキャラクターを中心に鍛える。そこで上手く軌道に乗ったら課金して、クエストを進めていく。ヒーローやゲームへの愛着なんてものはなく、何も考えずそれこそ使い捨ての如く、単純に火力が強いキャラクターをパーティに編成しまくる始末。
「レア度の高いのを入れときゃ良いんでしょ」なんて、ちょっと舐めた感じでキャラストを遊んでおりました。

まあ、それらは全て、ロッコマンモスが粉々に砕いてくれた訳ですが。
大袈裟ですが、ゲームという媒体で久しぶりの挫折を味わいました。

なにせ、勝てない。本当に勝てない。自分が思いつく限りの編成を試しても、付け焼き刃のレベリングを頑張っても、何十回挑んでも勝ち筋が見えてこない。こちらは同程度か、それ以上のBPがあるはずなのに。
そもそもマンモスの攻撃力が高過ぎて、★5ヒーローだろうと1発昇天。HPも高く設定されているのか、殺られる前に削り切ることすら現時点では不可能。
BP詐欺、という単語をこの時始めて知りました。

当然、憤慨します。しましたが……
「こういうやり込み要素も何も関係ない通過点的なクエストで、理不尽な難易度を設定してくるゲーム会社が、まだ日本にあったんだなぁ……」と思ったのを今も覚えています。

そうして、忘れかけていたゲームへの闘志に火が付いたのです。
攻略サイトと旅日誌を読み耽り、パーティを構築。ヤドクガエルとシヴァが必要と知れば、デイリーすらほっぽり出してテイム。近接アタッカーがシヴァの凍結スキルで固まることが多かったので、タンクの基本的な動かし方もその際に学びました。

ミンミにしても、旅日誌でマンモス攻略に有用と知って初めて、その存在に目を向けたのです。
当時のミンミのレアリティは★4。ダメージ増加ルーンをテンプレで入れただけの、何も考えてないのが丸分かりな育成状況でした。

ダメ減積んでもどうせ一撃昇天だから、と開き直って、攻略動画を参考にしつつバトル。壺おじヴィンガ、シヴァ、メルヒのASタイミングが思うように合わず、何度もロッコの「助けて〜」を聞くためにポストからマラソンをする毎日。

五十回挑んだ辺りから、各人のASタイミングを身体が理解し始めました。マンモスの固定に合わせて叩き込まれるミンミの炎。火力はしょっぱいの一言ですが、火傷でジワジワと、しかし確実に削っていきます。ミンミが前線に出過ぎるアクシデントを挟みながら、そこから挑むこと更に数十回。
ついにその時がやってきました。
安定するマンモスの固定。火傷で燃えていくマンモス達。残り2分のタイマーが出た所で、全てのマンモスが沈黙しました。
ロッコを助けることに、成功したのです。

込み上げる達成感。「やった！」と思わずリアルで口に出してしまう位の興奮。
大袈裟ですが、ゲームという媒体で久しぶりの感動を味わうことが出来ました。

そして、ミンミの性能に完全に惚れ込みました。「どれだけHPや防御力が高かろうが、燃やせるなら絶対に勝てる」と確信した瞬間です。

当時所属していたギルド、(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ。そのメンバーさんから掛けられた「おめでとう！」「キャラスト最高だよね！」の言葉は、ずっと胸に残っています。

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ここ最近の仲間加入クエやら、ホワイトデーダンジョンの難易度やらには思う所もありますし、要望も適宜送っています。
ただそれとは別の所で「コツコツ育成して諦めずプレイヤースキルを上げていけば、いつかはクリア出来るだろう」と思っている自分もいるのです。

その証拠に。

今週の追憶level3の、ロッコマンモス。あれだけ苦労してクリアしたロッコマンモスも、今では下記スクショの通り。ノータンク&火属性統一パーティで燃やし尽くせるようになりました。
マンモスの強撃を余裕で耐えるミンミとロロミュは、ささやかな自慢でございます。

冒険譚を見る限り、今から丁度１年前にロッコマンモスを突破したようなので、振り返りと戒めを兼ねて日誌に記しておきます。

菊正宗由信