あぼがどの旅日誌

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大人のお漏らし


1.先日、姪っ子に浴槽内でお漏らしをされたのだが、恥じらいと申し訳なさとが入り混じったような、何とも言えない切ない表情をしていたのでついつい爆笑してしまった。思い返せば、昔飼っていた犬も、〇んこをする際には必ずこちらを見つめて同じような表情をしていたものだ。
子どもやペットのお漏らしは実に微笑ましいものである。

2.もっとも、大人の場合は全く笑えるものではない。大人のお漏らしといえばそう、秘密漏示罪(刑法134条)である。
 秘密漏示罪は、「医師、薬剤師……」等の特定の職業の者が業務上知った秘密を外部に漏らした場合に適用される罰条である。本条は、医師、薬剤師……と犯罪を行う主体に限定を付していることからも分かるように、特定の地位にある者(これを「身分」という)を対象にした犯罪である。それゆえ、父親からの暴力被害を訴えた子どものアンケートを加害者である父親に渡すという前代未聞の鬼の所業も、残念ながら秘密漏示罪にはあたらないのである。
 お漏らしとは全く関係ないことだが、大人の世界には不思議なことがよく起こる。例えば、①県内外を問わず入札可能なはずの公共事業がなぜか毎回県内のいくつかの企業に順番に最低落札価格ギリギリで落札されてしまったり、②平日に社長の気まぐれから従業員総出で事業所の書類を廃棄したところ偶然次の日に行政の抜き打ち検査が行われたりするのである。不思議だなぁ

3.では、イアルの世界ではどうか。イアルにもフォルク親子を筆頭に、医者(志望)やその他専門家・国家機密に携わるなど秘密保持が強く求められる立場の者が数多くいるが、彼らの職業倫理はお世辞にも良好とは言い難いだろう。
 患者の容態をあれこれ喋りその治療に必要だからと木の実を取ってこさせるオークや、病状の説明にかこつけて患者の出自の秘密を語りだしたりしてしまう名医がいるからである。見ず知らずの冒険者に唐突に国家機密を語りだす国の重臣や、権力争いの内幕をペラペラ喋る側近中の側近辺りもこの範疇に含まれるだろうか。
 現実世界と同様に、イアルも大人のお漏らしで溢れかえっているのである。


あぼがど

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