皆様にご好評?のタンク研究は大詰めを迎えました。長文なので気をつけて下さいwww
前回、前々回と、セベルナ地方のパイプラインおよび各種タンクの技術的背景に迫ってきました。ただ前回報告した通り、用途が全く不明のタンクが存在する事を改めて具体的に説明すると共に、別の角度から考察した実態と合わせ、ドワーフの国における行政上の構造的な問題を指摘します。
最初の写真です。一見、住居近傍に球形タンクが設置されていますので、まさしく前回報告の通り、ウィスキー熟成庫であろうと申し上げたいのですが、問題は、住居の建設されたレベル(ある点を基準とする高さ)から少なくとも2-3mはレベルが高く、狭い岩場の上にポツンと配置されているのです。ここで指摘しなければならない問題は、「こんな配置ではウィスキー樽のハンドリングが困難」という事です。ウイスキー樽はもちろん成人オークがようやく抱えることができる寸法と重量ですから、こんなところにタンクを配置して用途を満足できる筈がありません。また、他の配管とつながっていないようなので、何かしらの液体や気体のタンクでもありません。
それではこのタンクは何を貯蔵するのでしょうか?共同研究者によれば高い確率で「味噌漬け等の保存食と推定される(2019年、にゃー子著「空腹と幸福」、キャラバン隊書房)」とのことでしたが、私はまだ考察の余地が残されていると考えました。それは、「これはたしかにウィスキー熟成庫だが、使えないだけ」という可能性についてです。
ここで2枚目の写真を見てください。何の変哲も無いパイプラインですが、よく見ますと配管途中に丸みを帯びたコブのような箇所があります。これはバルブです。コブから小径配管が分岐してますよね。バルブで流れを切り替えているのです。
ただしよく見てください。開け閉めするバルブなのに、足場がありません。斜面なので安全上の問題があります。しかもハンドルがありません。バルブなのにそもそも開け閉めできません。
皆さま、実はドワーフの技術力が人類を超越するほど高いという事実に気が付いていたでしょうか?
何を言ってるのか??と疑問に思う方もいるでしょう。
前からずっと気になっていたのですが、セベルナ地方に張り巡らされたパイプラインには以下の特色があります。
①配管太さを問わず岩場の中を平気で通されている
②谷を渡る際、支持構造が皆無なのに10m程度なら平気で無支持のまま渡されている
これはドワーフ技術が岩盤の掘削技術と配管敷設工法に高い技術力を持つ事を意味すると共に、配管の材料に極めて高張力のものが採用されているということを意味します。まだ我々はそこまで到達していません。
こんな高い技術力を持ったドワーフが、設計ミスと判定せざるを得ない全く無駄な設備投資を行なっているのです。俄かには信じ難いですが、これが実態です。
ドワーフ国王は皆さまご存知のゴールド大好きクソ野郎です。宰相もどうやらゴールド大好きクソ野郎で、大変残念ながら特に地方部への適切な予算執行に問題を抱えているということが別ルートで研究されています。地方部の暖房給水設備の管理責任は中央政府なので、こうした無駄な設備または目的を果たせない設備が設置されてしまうには二つの条件が満たされる必要があります。
①設備検討部門の管理能力またはモチベーション低下
②予算不足または横領
構造的欠陥によって、上記の問題が顕在化しているのが現状のドワーフ行政です。
モチベーション低下と横領の組み合わせであった場合(モラル問題)が最悪ケースで、そもそも行政職員の綱紀粛正や人員配置の見直し、厳罰付与等、現場が無傷では済まなくなります。
あくまでも管理能力不足と予算不足という「リソース問題」であることを祈るばかりですし、そうであれば改善策はいくらでも検討できます。
ゴールド大好きクソ野郎のような暗君は、このような地方部へ大きな悪影響をもたらすことを理解していないからこそ、暗君なのでしょう。
さて、随分と時間と妄想力を使ったセベルナ地方の研究は、暖房事情の考察から始まり、なんと行政の構造的問題にまで発展するという筆者にも全く予測のつかない結末を迎えました。
ここまでお付き合いくださった読者の方に御礼を申し上げ、一旦は本研究は打ち止めとし、休暇のため故郷に帰らせていただきます。
それでは次回の研究でお会いしましょう。
前回、前々回と、セベルナ地方のパイプラインおよび各種タンクの技術的背景に迫ってきました。ただ前回報告した通り、用途が全く不明のタンクが存在する事を改めて具体的に説明すると共に、別の角度から考察した実態と合わせ、ドワーフの国における行政上の構造的な問題を指摘します。
最初の写真です。一見、住居近傍に球形タンクが設置されていますので、まさしく前回報告の通り、ウィスキー熟成庫であろうと申し上げたいのですが、問題は、住居の建設されたレベル(ある点を基準とする高さ)から少なくとも2-3mはレベルが高く、狭い岩場の上にポツンと配置されているのです。ここで指摘しなければならない問題は、「こんな配置ではウィスキー樽のハンドリングが困難」という事です。ウイスキー樽はもちろん成人オークがようやく抱えることができる寸法と重量ですから、こんなところにタンクを配置して用途を満足できる筈がありません。また、他の配管とつながっていないようなので、何かしらの液体や気体のタンクでもありません。
それではこのタンクは何を貯蔵するのでしょうか?共同研究者によれば高い確率で「味噌漬け等の保存食と推定される(2019年、にゃー子著「空腹と幸福」、キャラバン隊書房)」とのことでしたが、私はまだ考察の余地が残されていると考えました。それは、「これはたしかにウィスキー熟成庫だが、使えないだけ」という可能性についてです。
ここで2枚目の写真を見てください。何の変哲も無いパイプラインですが、よく見ますと配管途中に丸みを帯びたコブのような箇所があります。これはバルブです。コブから小径配管が分岐してますよね。バルブで流れを切り替えているのです。
ただしよく見てください。開け閉めするバルブなのに、足場がありません。斜面なので安全上の問題があります。しかもハンドルがありません。バルブなのにそもそも開け閉めできません。
皆さま、実はドワーフの技術力が人類を超越するほど高いという事実に気が付いていたでしょうか?
何を言ってるのか??と疑問に思う方もいるでしょう。
前からずっと気になっていたのですが、セベルナ地方に張り巡らされたパイプラインには以下の特色があります。
①配管太さを問わず岩場の中を平気で通されている
②谷を渡る際、支持構造が皆無なのに10m程度なら平気で無支持のまま渡されている
これはドワーフ技術が岩盤の掘削技術と配管敷設工法に高い技術力を持つ事を意味すると共に、配管の材料に極めて高張力のものが採用されているということを意味します。まだ我々はそこまで到達していません。
こんな高い技術力を持ったドワーフが、設計ミスと判定せざるを得ない全く無駄な設備投資を行なっているのです。俄かには信じ難いですが、これが実態です。
ドワーフ国王は皆さまご存知のゴールド大好きクソ野郎です。宰相もどうやらゴールド大好きクソ野郎で、大変残念ながら特に地方部への適切な予算執行に問題を抱えているということが別ルートで研究されています。地方部の暖房給水設備の管理責任は中央政府なので、こうした無駄な設備または目的を果たせない設備が設置されてしまうには二つの条件が満たされる必要があります。
①設備検討部門の管理能力またはモチベーション低下
②予算不足または横領
構造的欠陥によって、上記の問題が顕在化しているのが現状のドワーフ行政です。
モチベーション低下と横領の組み合わせであった場合(モラル問題)が最悪ケースで、そもそも行政職員の綱紀粛正や人員配置の見直し、厳罰付与等、現場が無傷では済まなくなります。
あくまでも管理能力不足と予算不足という「リソース問題」であることを祈るばかりですし、そうであれば改善策はいくらでも検討できます。
ゴールド大好きクソ野郎のような暗君は、このような地方部へ大きな悪影響をもたらすことを理解していないからこそ、暗君なのでしょう。
さて、随分と時間と妄想力を使ったセベルナ地方の研究は、暖房事情の考察から始まり、なんと行政の構造的問題にまで発展するという筆者にも全く予測のつかない結末を迎えました。
ここまでお付き合いくださった読者の方に御礼を申し上げ、一旦は本研究は打ち止めとし、休暇のため故郷に帰らせていただきます。
それでは次回の研究でお会いしましょう。
コメント
1
そこに桃矢❀
ID: ee6an4skit46
す、素晴らしい.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.……
2
Highball
ID: iavzxk4jek76
>> 1
お褒めのコメントありがとうございます٩( 'ω' )و
すっごい適当に書いているんですけど、見た目はまともなように装っていますw
意外とつじつまが合うものですねぇ
この発言は削除されました(2019/07/14 03:00) 3
4
にゃー子
ID: v6tgd6vaembg
ドクターハイボ、1つのタンクから王の暴政をも暴ききるとは恐るべし...!しかしドクターの論文に刺激され、ドワーフ国民の政府への関心は高まっていく事でしょう
追伸 拙著「空腹と幸福」、こちらでご紹介頂きましてから売り上げが伸びました
5
Highball
ID: iavzxk4jek76
>> 3
味噌漬けコメ見てからどうにか使えないかと思案した結果ですw狙いが当たって良かったです(=^ω^)σ)´∀`*)
楽しんでもらえるのが一番嬉しいですね、アンコールありがとうございます!次回もお楽しみに…ってプレッシャーがwww
6
Highball
ID: iavzxk4jek76
>> 4
共同研究ありがとうございました。味噌漬け論も未だに明確な否定をする根拠はありません。王政の失敗と味噌漬けの間には何らかの形で経済的連関がある可能性があり、是非とも継続して共著を重ねられれば幸いです。
印税で飲みに行きましょう(=´∀`)人(´∀`=)
しかし書いてみる&歩き回ってみるもんで、まさかこんな結論になるとは夢にも思わなかったw