私とセバスチャンは毎日パンを食べている。
彼女が言うには百薬の長、健康に良いというのだ。

我々はアンデット。もはや朽ちた身。
遺恨と魔法で成り立っている事を伝えたが、彼女は聞かなかった。
毎日様々なパンを焼き続け、仲間達にも与えている。

私達には影響がなかった。やはり消化という概念がないのだろう。
喉元を通ると灰になる。

だが仲間達を見ると、その成果は絶大だった。食べた直後俊敏性が急激に上がる。
パンに含まれている栄養素が筋肉に影響を与えているのだろうか。

一度パンを食べたものは二度は食べない。見るだけで効果を及ぼしている。

私も相方もその力を求め毎日パンを食す。

主の為、出来るだけ良い戦果を残すために。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐アルフレッド

禍鬼