3月にしてはぽかぽか陽気だけど日陰に入るとかなり肌寒い日に庭を眺めていたら,地面に顎をべったりつけて寝そべっている見慣れない猫がいて、居着かれると困るなと思い少し脅して追い払うつもりで乱暴に窓お開けたんだけど,そいつは少し顎をうかせて頭をこちらにひねったところ頭が真っ黒に汚れていて、それは汚れではなくて血が黒く変色したものだとすぐきがついた。

すぐ助けることに決めて近寄ったら警戒はしてるようだが逃げる様子はなかったので,抱き上げて段ボール箱に寝かせて家に入れて、ネットで近くの動物病院を調べて予約の電話を入れ、野良猫か飼い猫かわからないが怪我をしているので見てほしいとたのんだ、連れてくるときに洗濯ネットに入れて連れてくるように言われたがけど弱っているのか暴れる様子もないし、家にあった洗濯ネットが少し小さく窮屈そうに見えたので入れずにそのままダンボールで連れて行くことにした。

妹の運転で助手席でダンボールごと抱えるようなスタイルで行くことに、車に載せたときすこし驚いて頭をもたげて不安そうな様子で、猫らしからぬ鳴き声で「わあん」と鳴いたので、子猫の頃に犬と育ったのかなとか思いながら背中をなでていた。結局4針縫ったといわれて化膿止の飲み薬と下痢をすると思うのでひどいときだけ飲ませるように下痢止めの薬を処方されたきがするが、3年も前の話なのではっきりとは思い出せない。ひどい下痢だったことは思い出した。

家に連れて帰る車の中で、抜糸ができるまで約2週間ほどめんどうを見ることにして抜糸が終われば放すことにしようと思った。夜になって出たいと鳴いたのでどうしようか迷ったけど予定どうりでいこうと決め。順調に回復して抜糸も終わり家に帰ってすぐ離すことに。2週間だったが見守っているうちに情が湧いていたらしく名残惜しくて、そう思っていたんは私だけだったようで、抱きかかえて地面に下ろす前に身体を捩って走って行ってすぐ見えなくなったすこしショックだった、猫に何を期待していたんだと苦笑い。

あいつのことが何故か頭から離れない、面倒を見ていたときの事を思い出し、「わあん」という鳴き声が耳にこびりついてるよう、鳴き声がした気がして窓の外を見たけどやつの姿は見つけれなかった、そんなことを何度か繰り返すと、胸が締め付けられる思いがした「これって恋」などとばかげたことをつぶやいて誤魔化したけど、涙が溢れそうだった。鳴き声が耳を離れないやばいね。

7月も終わり頃の夜中前、あいつのことも忘れかけていたところ「わーーーーーーーーーーーん」という鳴き声が聞こえた気がして、ダッシュで窓の外の暗闇を目を凝らしてしばらくみていた、気のせいだったというか、蚊の鳴き声だったのに気がついて思わず「ふふっ」と笑いが、あの4ヶ月ほど前の2週間がとても懐かしい「わあん」がまた聞きたいとむしょうに懐かしく思った。ポチと名付けようとふと思った。ポチに逢いたい。

今日は外には一度も出なかった、最近なんだか体の調子が良くなくて、もともと喘息のけがあるもんだから喉が弱く夜になると咳が必ず出て30分ぐらい止まらなくて苦しい。このまま息ができなくなって死んじゃうと思うことさえある。大人になるに従って良くなるとお医者さんから聞いていたけど気休めだったようだ。

ソースはネット情報だけど猫のネットワークというのがあるらしい、なんでも遊び呆けて帰ってこない猫がそのネットワークを利用すると帰ってきたという。半信半疑。その利用方法とは、猫のことは猫にたのめということらしいのだですが・・・早速ためそう。まず必要なのは私の名前と住所それと探したい猫の名前、あとは暇そうな猫。材料はこれだけ。「ポチが帰ってこないんだけどみかけたら帰るように伝えてくれるかな、お願いできる？」超、暇そうな猫を見つけたので魔法の呪文を唱えてあとは待つだけだね、簡単でやばいね。

しかし、まてどもまてども帰ってくる気配はない・・・そういえば、そもそもうちの猫だと思っているのはわたしだけだしな、あいつポチって名前をつけられたのしらないし、それに飼い猫かもしれないしとか、もう死んじゃったとか、ネガティブな発想しか出てこない。野良猫の寿命は２～５年らしい、ソースはネット。ポチは何歳だったんだろうかとか考えてると覚悟はしておいたほうがいいかもとも思った。

秋が来て、冬が来て、春が近づいてきた３月の終わり頃ぽかぽかとして暖かい日に、視線を感じた気がしたんで窓の方に視線をやるとポチが座っていました「わあんはなしかよっ」とつっこみいれて超ダッシュで窓を開けて、「１年待ったよお帰りポチ、わあん」と声をかけたら「あわわん」と返事をしてくれました。一緒にいた時間は２週間だったけどなんだか昔からの親友がそこに座ってる気がして、嬉しくてほんとに嬉しくて、涙が溢れて止まりません。「わあん、わあん（うちの子になりませんか？）ポチ」

嘘つきエイプリル