ましぃの旅日誌

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自己否定の塊が行う下手くそな恋愛とは


春は、出会いと別れの季節。

耳にタコさんが出来るほど聞いた言葉も、今日の私にはずっしりと来る言葉であります。

例えるなら、おはぎのようにずっしりと。
お彼岸ですし。

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この度、散々クソお世話になり倒したギルド「パラジウム」から、私ましぃは逃げ出しました。

自分と向き合うって決めたので、嘘はつけません。


私は、逃げました。



想い出を語り出すと長くなりますし、断腸の思いで割愛をします。

他のギルドさんに移籍してすぐに、プチ引退して迷惑かけた上に、ものの一週間くらいで復帰した時。

即座に「パラジウムに帰りたい!」

と思ってしまったくらいの、それくらいに愛の詰まったギルドです。

ですが、時にその詰まりに詰まった愛が、愛のない私に、とても苦しく響くことがありました。昨今の春の風と共に、その苦しさが強さを増したのです。

「こんなにみんな掛け値なしに接してくれているのに、あたしと言う愛のない生き物はなんなのだろう」 ――と。

ギルメンが愛を注ぐ先は、どんな時でもギルメンでした。
あたしが愛を注ぐ先は、どんな時でもあたし自身でした。

そう気付いた途端に、「ましぃはパラジウムの人」と思われることが、突然恥ずかしくなってきていてもたってもいられなくなりました。

あたしの大好きな、この情愛が溢れ零れるギルド。それを愛無き私が汚すことを許してなるものか。

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世界を見る目というのは一つではありません。

だというのにあたしは、たった一つの目でこの世界を見て、あたし自身が誰よりあたし自身にしか興味がなくて、主観だけで自分のことを、さらには仲間のことさえ決めつけて、勝手に悩んで暴れてる。

どれだけ美しく語ろうとも、あたしの醜さを掘り出すのは簡単すぎますね。



「そんなこと気にしなくていいんだよ」
「ましちゃんはパラジウムの一員だよ」
「いつでも帰って来てね」

パラメンの愛は掛け値がないから、プライスレスの模範例のようなものだから、こんな言葉をかけてもらった回数は数知れずです。

何度も相談しては、
何度も時間を奪って、
何度も謝りました。



だというのに悲しいあたしは、このプライスレスな言葉達が心の底から出てくる理由がわからなかった。




どうしてあたしなんかに





って、ずっと、
そして、今でも、思ってます。

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パラジウムが、カシモラルで一番――

いや、イアル全鯖で見ても、どこよりも徳高く美しいギルドであると思っています。

この思いは「それも主観だろ」って言われても絶対に曲げません。あたしが経験した、この身に沁みた思いです。

だって、こんなにステキな人達が、時を土地を環境を超えて自然と集まるなんて、「だ」としか形容できませんもの。



きっとあたしが、
たくさん挫折を知り、
失敗を恐れることなく挑み、
自分に自信を持って、
仲間に愛を注ぐことを知っていたら、

なんてタラレバ娘。

どうかこちらをお読みの皆さまは、あたしのようなタラレバ娘にはならないで欲しいなって思います。たくさんの愛をギルドメンバーに与えてください。そして愛を与えられることを恐れないでください。



世界一の反面教師に俺はなる。



パラジウムに幸あれ。
どうかいつまでも、
この世果てるまでステキな集まりであってください。

大好きです。



さよなら、パラジウム。
さよなら、イアル。



また逢う日まで。

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ましぃ

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