☆５万歳 ロロタタ＆マリオン

ロロタタ「新年あけましておめでとう。マリオン、いい初夢は見れた？」

マリオン「あああ、終わっちゃった……戌年が……。デュエルに出る度、たくさんのわんこに囲まれて応援される天国みたいな戌年が終わっちゃった……うぅう」

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「ちょっと、のっけから泣かなくてもいいでしょう！？　イヌが消えてなくなったわけでもないし、ウリボウやイノシシコマチだって可愛いじゃない」

「ううん、わんこがいいの。目が会うとふわふわの尻尾を振って飛びついてきたり、仰向けに転がってモコモコのお腹を撫でさせてくれたり。それにそれに、ご飯をお預けした時の切なそうな顔とか、おもちゃを持ち出してきて遊んでって訴えてくる目とか」

「うん。……うん？」

「そんな愛らしいわんこの群れが敵味方でくんずほぐれつする最高の癒しタイムだったのに……」

「イヌ好きなのはよくわかったけど、敵で出てくる分には厄介だったでしょう。イヌの干支バフはまだ続いているからまだ使ってる人も多いけど、回復もバフも強力だし、噛まれたら痛いし」

「そう……？　私、噛まれたことないけどなぁ」

「それは、マリオンは飛行ユニットだもの。いいなぁ、私も空を飛べたらなぁ」

「ロロタタ、実は飛べるよね？」

「ええっ！？　飛べないわよ！？」

「いや、飛んでたよね。戦闘に勝利したときとか、フィールドを走ってるときとか。ちょっと試しに走ってみたら」

「そんな、そんな………あ、本当だ、飛んでる」

「気づいてなかったというのが衝撃なんだけど。無意識なの？　魔法の力じゃないの？　もしくは舞〇術とか」

「空飛ぶ魔法とかあったらこっちが知りたいわよ」

「魔道具とかじゃないよね？　絨毯とかタケ〇プターみたいな」

「そんなものがあるように見える？　タケコ〇ターならカールが付けてた気もするけど」

「ないよね、どう見ても。うーん、どうしてそんなふうにふわふわ飛べるんだろう？」

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「……あっ」

「ん、なぁに？」

「いや、まさかとは思うんだけど。ふわふわと聞いて思い当たるものが一つだけ……」

「……まさか。まさかね？　マルマちゃん絶賛のその尻尾がふわふわ過ぎて浮いているとか。……ねぇ、ちょっとだけ、触らせてもらってもいい？」

「枕にされるオチしか浮かばないわ」

「世界最高のエルフ魔法部隊の一員として、そのふわふわテイルを調査しないわけにはいかないの。ねぇ、お願い。ほかのスクルラッドに見つかって、監禁されて調教されたり解剖されたりするなんて嫌でしょう？」

「マリオンってやっぱり思ってたより……待って、目が本気よ？　助けて！　タタリン、ミグノノ、助けて！！」

ルキオンの旅日誌