ルキオンの旅日誌

公開

☆5万歳 スネグーラチカ&ワウガガ


 ワウガガ「お誕生日おめでとうございます、スネチカさん! なんだかんだで丸く収まってよかったですね!」 
スネグーラチカ「ありがとうございます、皆さんのおかげなのです。クリスマスは楽しんでいただけましたか?」 
・ 
・ 
・ 
「ええ、それはもう! 新鮮な体験ができました!」 
「雪合戦で大分はっちゃけてましたものね」 
「ゲッシーの子供たちから“知らない人”呼ばわりされたのは初めての体験でしたよ!」 
「あ、そっちなのですか」 
「もちろん雪遊びも初めてで楽しかったです! 逆にスネチカさんはゲッシー領は初めてだったのではありませんか? あまりキャラバンから出てきませんでしたけど」 
「はい。やっぱり暑いのは苦手で……。」 
「そうですか。リザードマン領は常夏どころか灼熱の大地みたいですけど、大丈夫ですか?」 
「……ラスベルさんがワイン庫で寝かせてくれるらしいので引き籠っていようかと思うのです」 
「それ冷媒の代わりに使われてませんか!?」 
 
「皆さんに頂いた新しい命を有用に使わせていただくため、無為の外出で徒に散らすわけにはいかないのです!」 
「意識の高い引き籠り発言ですね……。そうだ、それなら、一緒に体を鍛えてみませんか?」 
「……えっ」 
「いつも乗り物に乗っていますし、もっと運動をしましょう! 私もお手伝いいたしますから!」 
「ええ……? 体を鍛えてどうにかなるものでしょうか……?」 
「努力と根性があれば、暑さもきっと平気になります! 暑さが平気になれば、お母様やお婆様とも常に一緒にいられるようになるのではありませんか?」 
「それは……それはとても魅力的なのです。……ん、あれ? いや、それとこれとは話が別……」 
 
「まずは腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回から始めましょうか!」 
「無理無理無理! そんなの無理なのです!」 
「やる前から諦めてちゃいけません! あとは10キロのランニングを毎日やれば、どんな敵でもワンパンで倒せる最強のヒーローになれること請け合いです!」 
「嫌なのです! ハゲるのは嫌なのです!」 
「ご存じでしたか。なら仕方ないですね。では一日1万回感謝の正拳突きをしてみるというのは」 
「一日18時間を修行に費やす生活なんて無理なのです!」 
「慣れれば1時間で終わるらしいですよ!」 
「いくらなんでも無茶なのです! あと、それもやってるうちにハゲそうなのです……」 
「確かに。……うーん、アクティブに鍛えるのが苦手なら、自然に体が鍛えられるように、普段の生活を見直してみますか」 
「すごく嫌な予感しかしないのです……」 
「重さ20キロの亀の甲羅を背負って生活するとか、重力100倍の環境で修行するとか!」 
「かめ〇め波なんて撃てなくてもいいですし、なんとなくそれもハゲそうなのです……。だいたい、御者だってそれなりに体力のいるお仕事なのですよ。特に私はソリの上で立ったままですし」 
「なかなか危ないお仕事ですよね。……そうだ! 乗馬に挑戦してみませんか? 体幹のトレーニングにもなりますし、ソリにプレゼントも多く積めます!」 
「ローシュツに乗る……? それは思ってもみなかったのです」 
「ロ、ロシュツってお名前なんですか!?」 
「лошадь(ローシュツ)は馬という意味で、名前ではないのですが……。でも、興味は湧いてきたのです。ちょっと試してみましょう」 
「やる気ですね! 私も全力でサポートしますよ!」 
・ 
・ 
・ 
「さすがはゲッシー大運動会のスーパースター……わずかな期間でこれほど鍛えられるとは予想外なのです」 
「鍛えられたのはロシュツちゃんの方だけでしたけどね……。ええ、どうしましょうこのバキバキの大腿筋膜とか僧帽筋とか」 
「有〇記念にでも出られそうなのです。……どうしました、なんだかムズムズしているようですが?」 
「……ロシュツちゃん、駆けっこしませんか?」 
「えっ」 
「勝負です! あの丘の上の木まで! 行きますよ!!」 
「待って、待ってください!! 止まって!! 風圧が! 風圧で帽子が! 髪が!!」 


ルキオン

コメント

1

アンジュ

ID: 238u8qgttqaj

ワウガガ、アニマ足りなく断念しました(T_T)
お二人の☆5進化おめでとうございます!
ワウガガの服のセンス、
パワーアップですね!(そっち?)

ワンパンを二人が知ってて笑いましたw

2

ルキオン

ID: qixngfgfxjy6

>> 1
ワウガガさん、クリスマス衣装では下半身丸出しになってましたしね・・。

はい、今回はワウガガがロシュツを鍛えてスネチカがハゲるお話でした(違