リアル

何気ない日常でも
時折、理不尽な理屈に
振り回されるものだ。

最近、世話をするようになった
何かの管理担当の「須賀」君。

まあ半年ぶりの新人ってことで
飯でも連れて行こうかって話になり、
見ため的にも会話的にも
所謂「コミュ障選手権のシード枠」的なオーラは
こちらの解析スキルで理解してるつもりだった。

俺　「おい、飯行くか？」

　須賀「…え、なんです？」

俺「いや、世話になってるからたまには、な。」

　須賀「あーでも今週はちょっと無理なんですよね。」

俺「あーそうなんだ、いつでもいいんだけども。」

　須賀「いや…いつかは決めてほしいのですが
　　　すみません、今週は無理なんですよ。」

俺「結構忙しいんだな。なんか大変なのか？」

　須賀「週内はネトゲで
　　　イベントやってるから無理なんですよね。」

俺「…おっおう、そうなんだ。」

　須賀「週末もギルドで討伐戦があって…。」

俺「…そうだな、じゃあ、そのゲーのメンテ日とかは？」

　

　須賀「いやーメンテの日は

　　　　別ゲーなんですよね」

俺「じゃ…じゃあさ、あれだ、事務所のPCにインスコして
　　平日昼間に今度の飯ぶんだけでも、そっちのゲーの…」

　須賀「もう会社PCには

　　インストール済んでます！（元気）」

俺「そそそそうか…若い奴って
　外食行かないの忘れてたわ…あははははは」

思い出したわ。

自分の過ちを…。

当時、MMOが全盛期にギルマスだった俺は
鬼畜のルールを作ったことがあったんだわ。

■毎日INする事。
■クランでの討伐戦は絶対参加とする。
■クランクエストでは上位10位に入らなければ
　反省会。反省会後に個別で課金目標を決定する。
■仕事で忙しくなったものはIDとPASSを公表し、
　かわりに操作できる有志に委ねるよう促す事。
■役職者の選抜はステと課金額などの総合的判断で
　役職者10名で投票にて決定する事。
■役職者の命令は絶対。
■有給日・ボーナス日がいつ・どれくらいなのかを
　役職者に報告し、合理的に使えるよう協議する事。
■引退時は必ずキャラデザさせる事。
■内部情報が漏れた際は2ちゃん等で情報を
　攪乱させる事。
■無課金クランに手助けした者は
　ペナルティーを与える。
■対等するクラン同士での会話は一切禁止とする事。
えｔｃ…。
やっぱ、ひでえわ。今見ても。

いやまて、
こいつの考えはあくまで10代の
新感覚な「ペヤングスカルプD味」的なもんであって
こちらの永続的破壊な「ガリガリ君コンポタ」みたいな
もんじゃないはずだ。
ましてやこいつはまだ、ヒキニートでもない。
最底辺ユーザーじゃないはずだ。
最悪なやつは、別資産を食いつぶして
リアルの財産をMMOに注ぎ込み、
廃人となって親を悲しませるものだ。

こいつは違う。
リアルのスキル習得に頑張っている分、
まだマシなほうだ。

リアルでレベル上げをし、
ステ強化を考えている
社会の新規ユーザーみたいなものだ。

推し量る必要があるはずだ。

俺「いやーしかし、
　そのゲームのギルマスって厳しいね」

　須賀「あー自分がギルマスなんですよね」

…
…
…

いかん

出てくる
別の感情が…。

いかん

いかん

いかん

いかん

いかん

こいつのやってるゲーの名前を聞いて

こいつの作ったギルド名を聞いて

そこで新勢力を設立し、
いつものメンバーで
突っ込むだけ突っ込んで
全力で叩きつぶしに行きたくなるこの気持ちを
悟られてはいけない。

俺「へー、なんていうゲーなのそれ？」

　須賀「ああそれなら…ですね」

俺「ふーん、そうなんだ、
　まあ飯はいつでもいけるからな、そっち頑張ってね」

そしてぼくの
あらたな楽しみが
また1つ増えたのだった。

ではでは～ぱみぱみぱみぱー。( ﾟДﾟ)y─┛~~
※転スラだろ？これ？転スラだよね？これ
　だが…それがいい。
※コラボ最終日であり、新コラボスタートで
　最終で追加クエなどで、新コラボでは新フィールドでっ…
　これもうわかんねえな。
※クソ日誌は闇落ちさせました。
※フィクションでありノンフィクションであり
　フィクションです。。