ディレの旅日誌

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~Claw Knights~ 不採用の理由

ここはギュリアム境国にある白爪騎士団の詰所。
アルフレッドの執務室です。
呆れ返っているオデッシアがアルフレッドに詰め寄っています。

オ : この状況は何とかならないのですか?
ア : ひ、姫様?一体何のことでしょう(明らかに何時もと様子が…)。
オ : この部屋の事です。あまりにも汚いとは思いませんか?
ア : 最低限の掃除はしていますが…。
オ : ええ、歩けるところは綺麗と言えます。
しかし、書類の山が凄いことになっていますよね?
これを何とかしないのですか?
ア : あのですね、私はこれで何処にあるか覚えているのですが…。
オ : それは片付けられない人の言い訳です!
ア : (まずいな、相当お怒りのご様子だ…。)
バロチチ : お嬢、そんなに怒るな。この若造も分かっているはずだ。
オ : 黙っていて下さい、あなたも勝手に表に出て散らかしているでしょう。
誰が片付けていると思っているのですか。
バ : む、藪蛇だったか。わしは引っ込むぞい。

オ : アルフレッド。いいですね、ちゃんと片付けて下さい。
ア : は、はぁ…。
オ : い・い・で・す・ね・!
ア : わ、分かりました。い、今すぐに(これ以上の抗弁は拙い…)!

キリアン : あ~あ、怒られた。確かに物が多いよねぇ。
オ : 貴方も手伝うのですよ、キリアン。
キ : わ、私もですか?
オ : 報告途中の書類とか、私物をここにおいてそのままですよね?
そういうのもきちんと片付けますよね、アルフレッドと一緒に!
キ : は、はい。わ、分かりました(こ、怖い…、目が笑っていない…)。

オ : よろしい。レオミュール貴方もです。
街の女の子たちから頂いたお菓子が、かなりありますよね。ここに。
レ : で、ですが。仕舞う場所が無くてですね…。
オ : 何か言いましたか?
レ : い、いえ何でもないです。
オ : 大変結構。それでは、頼みましたよ。後で見に来ますからね(バタンッ)。

一同 : …。はぁ、怖かった。
キ : 姫様、目が笑っていなかった…。
レ : あれはコラプターより怖いよね。
ア : レオ、聞かれたら大変だぞ。仕方ない、片付けるぞ。

片付けること暫し、キリアンがあるものを見つけます。
キ : アル~。これってさぁ、この前ディレから言われたやつじゃない?
ア : む、どれどれ。あぁ、オリジナル衣装導入についての書類だな。
レ : そういえば、そんなのもあったね。
キ : ディレはエッダには何の相談もなく導入したよね。
レ : うん、見ていて分かりやすいよねw
キ : 圧倒的な語彙力不足なのに…。
レ : あはは、あの酷い日記の事だね。もはや公然の秘密だよね。
ア : (む、レオの毒舌が何時もより酷いな。何かあったのか…。)

キ : でさぁ、うちらは導入しないの?
ア : 当然、考慮したさ。姫様と共にな。だが、不採用となった。
レ : 2種類あったよね。どっちも?
ア : あぁ、どっちもだ。
キ : どうして?
ア : 理由は、ポルカが作った想像図を見れば分かる。その後ろにあるから。

レ : どれどれ…。
キ : …。う、うん。不採用の理由が分かった。
レ : こ、これは確かに似合わないというか、怖いよね。
ア : あぁ、首から上が浮かび上がって見える。恐怖の対象でしかない。
民たちを護る立場にいる我等がこれでは、由々しき問題だ。

カイト : アル! ディレが衣装について回答くれだとよっ。
一同 : …。
カ : お、どうした?片づけか。珍しいな。 で、回答は?
ア : あ、あぁ。両方とも不採用と伝えてくれないか。私たちは手が離せない。
カ : そりゃ、構わねぇがよ。どうして不採用なんだ?
キ : これを見れば分かるよ(画像①)。
カ : どれどれ、別に不自然な点は無いが…。
レ : カイトの想像図が、見ていて怖いからだよ。僕らも納得したよ。
カ : ぶっ、それが理由かよ。たまんねぇな。
こっちの方は問題ないだろうが。これで揃えようぜ(画像②)。

ア : それは…、ダメだ。
カ : 何でだよ。
ア : 私のメガネが外れているからだ。
カ : おい、そんなのが理由か?
ア : メガネを外すのは、新たな自分になった時と決めているからな。
一同 : (絶句)
ア : 私にとっては大事な事だ。済まないが、そういう事だ。
カ : わ~ったよ。とりあえずディレには伝えておくぜ。

カ : あ、早いところ片付け終わらせたほうがいいぞ。
姫様がここに向かうのを見掛けたからな。
ア : な、何だと?そ、それを早く言え。
レオ、キリアン!急ぐぞ。これ以上のお叱りは我々にとっても由々しき事態だ。
二人 : う、うん。分かった。
カ : じゃ~な。頑張れよっ

その後、片づけが終わるわけも無く。
オデッシアにコッテリと絞られ、意気消沈した3人が立ち尽くしていたそうな。

やっぱり、カイトがネタになってしまうw
※あくまでも、私のキャラバンの世界観です。
その点をご理解頂きますよう、宜しくお願いします。

ディレ

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