夢子の旅日誌

公開

ミア様二次創作シナリオ※エメットクエネタバレ有

ミア様の話ってめっちゃ小説のようでいい話だと思いませんか
ルーファス様、めっちゃ惚れてまうやろ。

なんとなく、エメットクエのムービーを見ていて、浮かんでしまったので
二次創作シナリオ書いてみました。

自己満足で書きましたです
こういうのがダメな方は、この下を読まないでください

※下記は二次創作であり、運営とは関係ありません
 私の妄想とオリジナルキャラ:アイを含んでおり、正式なシナリオではありません
 この後の公開されるシナリオとは異なってくる可能性があります
 一部ネタバレも含むため、エメットクエが終わってない方は、読まないことを推奨
 エメットクエをクリアしてから読まれた方がいいかと。






 エルフの長い手足、すらりとした肢体を持った可愛らしい少女、ミアは彼女にお似合いな
 小さな聖獣と小川で戯れていた。
 そこに、彼女と同じくらいの年のエルフが近寄った。
「聖獣を持っているなんて、羨ましいなミア」
 後ろから声を掛けられ、ミアはゆっくりと振り返った。
 ミアの友人であるアイは、ミアを視線が合うとにっこりと微笑んだ。
「えへへ、かわいいでしょ、ずっと私を守ってくれるの」
 ミアは自慢げに自らの手に聖獣を乗せて友人に見せた。
「いいな、ミアは守ってくれる聖獣に王子様までいて」
「えっ、わ、私に王子様なんて・・・」
 ミアは顔を赤らめて咄嗟に聖獣を握りしめた。
「ちょ、ちょっと、ミア!苦しいんだけど!!」
 聖獣がじたばたと暴れた。
「噂をすれば、そこに、ルーファスー!」
 アイが手を振って木の陰に居たルーファスを呼んだ。
 彼が気が付いて顔を上げた。
「えええ、何を言ってるの!アイ!ルーファスはそ、そんなんじゃ・・・」
「またまた・・・知ってるわよ。彼を好きなんでしょ?
 身分差はあるとは言え、両親もきっと許してくれるわよ」
「だ、だから、そんなんじゃ・・・・!今は・・」
「イマは、ね?」
 赤くなって俯くミアの頬をアイはにっこり笑って小突いた。
「な、なにするのよっ、もう~」
「あはははは」
 そんな穏やかな時が、続くと信じていた。
「じゃ、アイ、私は母に頼まれたお使いがあるから、もういくわ。アルアリアまで出なくちゃならないの」
「了解!わかったわ」
 この日、家に帰るまでは、この後、起こったことなど、知る由もなく。

 ミアが家に帰ると、両親は神妙な面持ちで椅子に座り、俯いて何かを考えこんでいた。
「お父様、お母さま、只今帰りました。どうか、なさいましたか?」
 ミアが首を傾げて話しかけると、両親はミアの方を向いて、座りなさい、と椅子を指した。
 ミアが椅子に腰を掛けると、ミアの父が口を開いた。
「ミア・・・王家から連絡があって、お前をソルヴィフ王の花嫁にするという話があった・・・・」
 ミアは、何を言ってるのかわからず、もう一度父に尋ねた。
「お父様・・・今なんておっしゃいましたの?」
「王家から正式にお前をソルヴィフ王の妃に迎えるという話があった」
「何をそんな・・・・御冗談を・・・」
 ミアはけらけらと笑った。
「冗談では、ない・・・近くまた、連絡があるそうだが、昼間、兵士が揃って家を訪ねてきた」
 父の真剣な眼差しに、ミアは目を瞠った。
 本当、だというの・・・?
「そ、そんな、うちのような没落貴族・・・名家であったとは聞いていましたが
 今は大した財もない、落ちぶれた一族・・・
 第一、私は、王家の方々に会ったことも一度もありません!なのに、何故?」
「わからない・・・だが、落ちぶれたとはいえ、我々はもともと名家の出身であり
 聖獣を持ち、力を持っている・・・王家はお前の持つ聖獣・・・力こそを
 王家に、その子孫に取り入れたいのではないか・・・と思っている」
「せ、聖獣・・・?」
 ミアは肩に乗っていた小さな聖獣にそっと触れた。
「お前に思う人がいるのは知っているのよ、ミア」
 黙っていた母が口を開いた。
「私たちは、相手の身分がどうであれミアが思う人と一緒になればよいと思ってきた。しかし・・・
 しかし、王家となれば話は別。逆らえば我々はおろか、一族、この町全てを破壊される・・・
 エルフの我々は、王家に逆らう手段はないのです・・・・」
「・・・・・そんなこと・・・いきなり何を言っているのか、わかりませんわ・・・」
 ミアは首を振って両親を見つめた。
 両親の重たい反応に、ミアはどうしていいのかわからなくなった。
 ただ、これは事実なのだ、と確信させられた。
「婚儀の日取りはまた連絡するとのこと・・・・それまで心づもりと、支度を・・・」
 母が何かを言い掛けていたが、ミアは、立ち上がって家を飛び出した。
「待ちなさい、ミア!」
 母が止める声も耳に入らず、ミアはただ走った。

 気が付くと、ルーファスの家の前に立っていた。
 扉をノックすると、長身、長髪の男、ルーファスが出迎えた。
 ルーファスは何も言わずに頷いて、ミアを家の中に案内した。
「ルーファス・・・わたし・・・・」
「知っています・・・・」
 ミアが言いかけるのを、ルーファスは止めるように言った。
「この街中が、もう、そのことを知っています・・・王家の人たちが、触れ回っておりました・・・」
「ル、ルーファス・・・・」
 ルーファスはミアの手を取って告げた。
「私の想いは何も変わりません。
 他の方のお妃となられても、貴方がどのような立場になられても、私は生きる限り貴方を守ります」
「ルーファス・・・・」
「私は何処にいても貴方の幸せを願っています。いつか貴方の生むであろう王家の子孫を守れるように私は誰より強くなりましょう・・・・」
「強くなれば、強さを求める王家から必ず、スクルフィラムなどにお呼びがかかるでしょう・・・そうすればきっと実現されます・・・・」
「・・・あなた・・は・・・・」
 ミアは泣きながら、ルーファスに抱きついた。
「お願い・・・今だけでいい・・・ただ今だけは・・・、私を離さないで・・・・」
 もう、明日から二度と、貴方に触れることは、出来ないから・・・・。
 連れて逃げて・・・・・・。
 そんな願いを口にしたかったけど、出来なかった。
 そんなことをすれば、両親も、ここにいるみんなも、そしてルーファスも王家に反逆するものと言われてしまう。
 だから、今だけでいい・・・・・。


婚儀の日取りが決まり、その日となった。
花嫁衣装に身を包んだミアは、王であるソルヴィフに手を引かれていた。
婚儀は厳かに執り行なわれた。
誰にも気が付かれる事のない遠くで、長身長髪の黒衣装に身を包んだ男が、婚礼の様子を見守っていた。
祝福の鐘が大きく鳴ると、男は婚礼の儀式に背を向けた。

たくさんの笑顔と祝福の声、花が舞い散る中、自分の想いだけは凍り付いていく。
抱きしめた温もりが、頭を巡っては、頬を滴る小さな雫となった。


※公式公開のシナリオではありません。二次創作です。
 王妃様追放とルーファスの最前線送りまでさくっと書こうと思ったら、
 そこまで行けなかったw


「王妃となったミアには触れなかった」という発言
王妃になる前は。。。。ってことですよねん 


夢子

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